【外伝・第3章】
悲劇の源流
<PART−04>
今出来る事と、そうでない事
横須賀に戻ったウィザード達は、智律と合流。
彼らの留守の間に、ベール=ゼファー配下の襲来があった事を知らされていた。
智律:「…はわ〜…。」
尽:っておい、智律は当事者だろうに(笑)
智律:いやいや、こちらは熊本での出来事に「はわ〜」です(爆
真琴:「・・・横須賀を離れている間にそんな事が・・・・」しばし絶句かも・・・
怜:「……残るべきだったな(溜息)」
尽:「終わってしまった事を言っても仕方ないさ・・・」>怜
怜:「…………現場にいなかったんだ…………いや、もういい」
真琴:「・・・すみません、私事に付き合わせてしまって・・・」
華恋:「・・・・・・・実際に魔王の配下を撃退できたのですから、よしとしなければなりません・・・」
尽:「華恋ちゃんの言う通り。これからどうするかが問題だ。」
怜:「……今のところ、後手後手に回りすぎている」
おやっさん:「魔王の動静に関しては、翔真君たちに一任してあるはずだ…今は出来る事で、まだ手をつけていない事を優先すべきだな。」
智律:「はいです。魔王とは言っても…、好き勝手に動き回らせないです。」
怜:「対策が打てることがあるなら、一部の面子でこそこそ話し合うよりも……連絡取れあえる範囲で、連絡を密にしていくことはもう必須だと思いますね」
華恋:「抜本的に何とかしなければならないという点に対しては賛成です。…ただし、誰を頼るかが些か問題ですが…」
怜:「……もう、一人だけを頼るレベルではなくなっている」>華恋
智律:「そうですね…。 大規模なグループとも連絡を取り合わないと…。」
華恋:「ええ…『あのお方』あたりに話すと、どうしようもない方法を提示してくる事は目に見えてますしね(苦笑)」
真琴:「『上の方々』にはまだ手出しをしないようにしてもらわなければね・・・」
おやっさん:「それに関しては、関東一円のウィザーズユニオンの間で合意が取れている…絶滅社やオカジマといった企業に、御門・霧澤・神代・真行寺・九条といった名門の間でもね…」
真琴:「ふむ・・・日本系の組織はほとんどですね」<名門
怜:「……札幌……いや北海道全体も協力はするということで話を受けています……神聖護世騎士団……いや、ロシア正教からも協力はもらえるように俺の上に話はしてあります」>おやっさん
尽:「それで事が足りれば良いんだけどな・・・」
おやっさん:「最大拠点となる臥龍学園にも、タイプ・エコールの防衛用務員が派遣される事になったようだし、コスモガードも大気圏外からの攻撃に目を光らせているよ。」
智律:「えっと、天大寺とか、政府関係はどうなっていますか?」
怜:「そう…政府関係組織は、どうなっているかご存知です?」
おやっさん:「問題は…一条家との兼ね合いの問題で、日本政府からの正式な支援が取り付けられない事かな…日本政府内の情報管理が杜撰なのは、報道等で皆も知っての通りだ…こんな重大事は話せんよ。」
尽:「まあ、そうですねぇ(苦笑)」
華恋:「・・・・・・・・・・・・・・同感です(苦笑)」
怜:「……一個人からの情報があっという間にアメリカに流れていましたからね(苦笑)」<日本政府
智律:「あぅ〜、一条家ですか…。 最悪、政府側との冷戦も有り得ないわけではないのですか…。」
おやっさん:「総理はウィザードに好意的なのだがね…問題は保守政党、それに一部の野党だ…」
怜:「国土防衛隊は……内部対立あるからな(苦笑)」
智律:「…黒猫、ですよねぇ…。」
怜:「まあ、敵対心示しているのはごく一部だけだけど、思い込みで嫌っているだけだと思うけどな……黒猫に関しては(苦笑)」<黒猫
真琴:「今内部で争っても仕方が無いでしょうに・・・(はぁ)」
おやっさん:「…それから、鳳凰院だ。これも、いちおうエミュレイターを敵視しているが…あまりあてにはならんと見ていいだろう(ぼそ)」
怜:「一条、トリニティとつるんでいる鳳凰院を信用する気にはなりませんよ」小声で
真琴:「表向きと本音は確実に違う相手は、警戒しておかなければね・・・」小声で
おやっさん:「鳳凰院は利益になるなら、手段は選ばんからな…当主の性格のせいもあるかもしれんが」
尽:「何の為の利益なのか、考えればわかるだろうに・・・」ぼそ
怜:「個人のことしか、考えてないからだろ」ぼそ>尽
真琴:「(ぼそ)もしくは先を見る想像力に欠けているんでしょう」>怜、尽
怜:「今後は先手先手を打っていくこと……これが重要になる」
華恋:「エンブリオ=シードの時も…私たちが先んじて手を打っていなければ、最悪の事態を招くところでした…」
おやっさん:「長きに渡るいつわりの平和は、組織構造の複雑化と硬直化を招き…そして内部から崩壊に至る。歴史は繰り返すとはこの事だな…」
智律:「話し合って仲良くなれればいいんですけど…。」
怜:「それは理想でしかない(きっぱり)」>智律
真琴:「それが出来ないのがこの国なのでしょう・・・」<話し合って
怜:「話し合いで平和を得られるのが理想なのが日本て国の根本思想だよ」>真琴
真琴:「それが出来ないから、戦争が起こり続けるんですけどね・・・。本音を言えば・・・その思想には共感できますがね(くす)」
怜:「……その思想のせいで、日本は昔滅びかけたけどな(苦笑)」>真琴
智律:「う〜…。理想を追わない事には実現はありえないんですよぅ…。……僕だって…、夢物語みたいで…、実現の可能性なんてとっても少ないってわかってるですけど…。」>話し合い
おやっさん:「かつてのアメリカの大統領が、こんな事を言っていた…『最善を願いつつ最悪に備える』…とね」>智律君
尽:「ま、方法論はおいておくとしてさ・・・」
真琴:「今何が出来るか、ですね」
華恋:「遅かれ早かれ、敵に情報は漏れるでしょうが…そのタイミングが遅ければ遅いほど、私たちにとってはアドバンテージになり得ます」
智律:「…情報戦は個人ではどうしようもないですから…。連携も重要になりますね」
華恋:「・・・・・・・・・・ネットアイドルは御入用ですか?(悪戯っぽく)」>智律君
智律:「は、はやや…。ど、どうでしょう?(う〜んう〜んと考えてる)」
怜:「……華恋ちゃん……いや、今後は杉崎と呼ぶべきか?情報攪乱に使うのはいい。けど自分の立場がどうなってもいいと言う前提だって覚悟はしていて言っているんだね?」>華恋
華恋:「………私が何者なのか、その事を少しでも考えれば…答えは明白じゃありませんか(くす)」
怜:「……」無言で微笑んで、頷くだけとしましょう>華恋
智律:「…華恋さんはすごいです…。 僕だと…、しり込みしちゃうかもです…。」
華恋:「・・・・・・・あなたも、本当に大切なものを背負うことがあるなら・・・必ず理解できますよ(ふふっ)」>智律さん
智律:「…はわ。」
怜:「……とにかく、組織関係者は所属組織に協力の旨を伝えるべきだろう」
真琴:「それなら、いくつかのグループを作るべきだと思いますね。その方が連絡は取りやすいでしょうし、動きやすいでしょう」
怜:「翔真とアドノレと弓とは俺は個人的に連絡は取っているけど……あと、神代とリカルドさん……かな」
智律:「…はわわ〜。」
真琴:「あとは上に情報が上がるのをいかに遅くするか、もしくは止めるか・・ですね」
尽:「今の政府は当てにならねぇ、下でなんとかしなきゃな(ははっ)」
この話し合いが、本編第11夜のエンディングへと繋がっていく。
怜:「……ええと、ここ最近D=Gがらみの調査は中断したままだったよな?」
智律:「あ、はいです。」>怜お兄ちゃん
真琴:「ええ、いろいろと有りましたからね」<中断
尽:「いろいろあったな、確かに。」
智律:「沢山あったですし…、終わってない事もありますです。」
華恋:「ディメンジョン=ガジェット…かつての私も、一度あの研究施設に入った事はありましたが…」
尽:「その記憶があるのか・・・」
真琴:「・・・となるともう一度あそこに潜ることになるかな・・・」<研究施設
華恋:「・・・・・・もっとも、γの使い手として、でしたけどね・・・」
尽:「・・・だろうな。それについて何か覚えてるなら、話して欲しい。・・・言いにくい事かもしれねーけど。」<γ
怜:「……かれ……杉崎……いずれでいい、覚えている限りのことはすべて聞かせて欲しい」
智律:「…僕も…聞きたいです…。」>華恋さん
華恋:「ええ。この際ですから…ご協力させていただきますね(にっこり)・・・私が聞いたのは、D=Gの中央炉心の緊急停止に3本のユグドラシルが使用できる・・・という事です。最悪の場合に備えて・・・」
智律:「…緊急、停止?」
華恋:「・・・・・・『力そのものに意味はない、どう行使されるかが問題である』・・・という言葉で、答えになりませんか?」
智律:「…わかったです。」
真琴:「制御できない力など・・・諸刃の剣ですからね。強ければ強いほどに・・・」
おやっさん:「では、今取り掛かっていて未解決の要素をピックアップしてみよう。」
真琴:「今のところ調べがつきそうなのは・・・(ふむ)・・・調べがついていないのは、モルセール、コス、そしてサーキンス、くらいかな?」
おやっさん:「そうだな…モルセールはフランスだし、コスはイシマールがあの騒ぎだけに近づくにはリスクが高いだろう。」
尽:「つーことは、サーキンスですかね。」
真琴:「もう一人いない事も無いですが・・・マスタージェスターは調べ様がありませんしね(はぁ)」
怜:「……オクタヘドロンと取引している人なら、一人心当たりがあるぞ(苦笑)」
智律:「…はやや?」
真琴:「・・・それってあの先生ですか(苦笑)」
怜:「……無論……おっさん」沈痛な面持ちで頷く(笑)<あの先生
華恋:「・・・・・・・・・・・・・?」知らない(笑)
智律:「…あ! あの…筋肉の…。」(爆)
尽:アフロより筋肉が気になるらしいなぁ(笑)
怜:「そう、化学の松土」
尽:「(苦笑)」
怜:「……仕方ないだろ……見た目と言動はともかくとして信用はできる」
智律:「…はわ〜。」
真琴:「あの先生・・・苦手なんですよね・・・・・。本人じゃなくて・・・あの筋肉が・・・・・」渋面(笑)
尽:「ま、贅沢言ってられる場合じゃないからなー、ちょっと我慢してくれ(ははっ)」<筋肉>智律君&真琴君
華恋:「・・・今は、使用できる手段は徹底的に使用するべきですね。」
智律:「あ、はいです。」
真琴:「二度手間になっても、別の人から見た側面もあるでしょうし、この際両方に協力が取り付ければいいんですが・・・」
尽:「本名かどうかすらわからないような相手だからなぁ・・・とりあえずおいておこう。」
おやっさん:「サーキンスは、もう17年も前に死んでいる…おそらくだが、敵が目をつける可能性は少ないだろう。」
尽:「それだけに、穴だと思いますが。」
怜:「サーキンス……またおっさん少し頼るか」
おやっさん:「そうだな。調べてみる価値はある・・・華恋君、本来管轄違いの君に頼むのは気が引けるが…一緒に行ってくれるね?」
華恋:「・・・元をただせば、私もこの街のウィザード、ですよ(くす)」>常田さん
おやっさん:「方策は決まったな…サーキンス関連の、更に突っ込んだ調査か。」
華恋:「では、早速行きましょうか…?」
怜:「……ちょっと待って」
華恋:「・・・・はい?」
怜:「……おっさんともう一人に資料と情報ないかメール出してから」PLとしては華恋と松土を対面させたい気がしている(苦笑)
華恋:「・・・・・・ええ。ではその間に移動をしておきましょう。実を言うと・・・思い出の場所を1分でも多く歩いていたいのです(苦笑)」
怜:「……5分でいい、待ってくれ……その間に必要な準備を頼む」
智律:「あ…。はいです。」
尽:「おっけー」<準備>怜
真琴:「了解(くす)」色々と支度を・・・あと墓参りの花も<準備
怜:ちうことで、松土さんともう一人……ドクトル=エルツフェルズに、サーキンスのことでという件名でメールを出しておきたいと思います。あと松土には”マスタージェスターなる人物、オクタヘドロン関係者から聴き出せない?”と追記添えて。
◆ ◆ ◆
怜:「懐中電灯!!!!忘れんじゃねーぞ!」メール打ちながら(笑)
真琴:「二度目ですから(くす)」月衣から取り出す(笑)<懐中電灯
尽:「探照灯と土竜と・・・戦闘装備は外しとくか・・・」ごそごそ
智律:「お花〜、お花です〜。」
怜:「……おやっさん……ダージリンを水筒に入れてもらえますか?」>おやっさん
おやっさん:「ああ・・・やよいに用意させよう」>怜君
真琴:「あとは・・・そらちゃんを呼ぶべきでしょうか?」ふと思いついたように>ALL
智律:「う〜ん……。 今はやめた方がいいのでは…。 突発的な事態に陥りかねない気がしますし…。」
怜:「……何時までも過去とそらを隔離しておくわけにもいかないけど……」
尽:「まだ、早いよ・・・」
真琴:「やはり、まだ早い・・・か。判りました(頷く)」
華恋:「その代わり、私が一緒ですよ(にっこり)」
真琴:「ええ、お願いしますね(くす)」
怜:「……(そらの様子を聞くのに適しているのは……アドノレか弓だな……)」何か考えていたり
真琴:「・・・(今度翔真君あたりにでも聞いておこうかな・・・)」
尽:「・・・」聞かなくても、皆の様子を見てればわかると思っている。
そうこうするうち、メールの返事がやってくる。松土からは「了解、時間を作るから会いに来い」と即答(笑)が、
エルツフェルズからは「サーキンスの研究の究極の到達点は、思考による機械のコントロール…どうやら彼は、
死の直前にはその研究を完成させていたようだ」と。
智律:「思考で機械のコントロールができる…。」
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