【外伝・第3章】
悲劇の源流

<PART−06>


楠ヶ浦学園最重要資料保管庫


今は臥龍学園の敷地となっている、旧・楠ヶ浦学園敷地。そこは、初等部の敷地内となっていて・・・
池の中心に、くすんだ少女の銅像が座ったポーズで一同のほうを向いている。

尽:「ふーん・・・ここかぁ?」少女の像を見てみる。
真琴:・・・誰かに似てるなんて事は無いですよね?
GM:うむ、少なくとも・・・モデルに心当たりはないね。
怜:沙弥に似てるとかだったらどうしようかと……PLが思ったので(爆)
華恋:「・・・・・・・・・ここです。これが奇跡的に残っているとは・・・思いませんでしたけど」
智律:「・・・はやや。」
真琴:「ま、運が良かったのでしょう・・・きっと(くす)」
怜:「で、ここからどうやって?」>華恋
華恋:「私が・・・開けます」

華恋が少女の像に近づき・・・そして、手を触れ何事かを呟く。
すると湖面が輝き、軽く風が吹き上がる。と、華恋の身体が湖面へ吸い込まれていく・・・

華恋:「続いてください・・・」
真琴:「・・・なるほどね・・・」続きます
智律:「・・・はいです」
怜:「こういう装置があったのか……」続く。
尽:「危険はないと思うが・・・一応気を付けてな。」続きます。
華恋:「・・・・・・・・・・・・・・・・(周囲を懐かしむ眼差しで)」
GM:それは・・・光のチューブの中を、ひたすら下に向かって降りていくような感覚。
怜:「……さて、ラファエル……登場あるかもしれない……リンクアップ……」ラファエルとピグマリオンリンクアップしておきます。
尽:こっちもブレイジンを出しておこう・・・土竜と探照灯付けて。
ラファエル:「・・・この内部は結界が形成されています」
怜:「ラファエル、どんな結界か具体的に分析できるね?」
ラファエル:「強力な防御結界です・・・本来なら外部のものが侵入すれば、この回廊そのものに捻り潰されているところです」
怜:「……結界に認知されているものしか侵入できないようにしているのか」>ラファエル
ラファエル:「そういう事です。可能性を検索すると、我々は華恋さんの護衛として認知されているようです」
GM:やがて・・・一同は「その場所」に到着する。回廊の光は消え・・・真っ赤な非常灯が、点々と灯っているだけの暗闇。
智律:「・・・。」とりあえずきょろきょろ
真琴:「・・・ここが・・・・・・」ティルを召還しておきます。肩に乗っけておきます。あと懐中電灯持っておきます
怜:照明弾は発射できるようにしておこうあ、懐中電灯も持っておきます。左手にラファエルかついで右手に懐中電灯で。
尽:右手にブレイジンセイバー、で、探照灯で前を照らす。
華恋:するりと4枚の翼を出します・・・
智律:「・・・はやや。」>華恋さん
GM:そこは・・・学校の内部をモチーフとしていながら、外装はほとんど要塞内部のような感じの場所だ。
真琴:「・・・ある意味、地下の最終基地ですね・・・・・」要塞のような周りを見て
GM:装甲された扉、防御施設の整った廊下・・・しかし、それらが一同の障害となる事はないようだ。
怜:「……核シェルター並だな」
華恋:「ここは、楠ヶ浦学園の上層部が…本来、米ソの核戦争を想定して作ったものです。」
怜:「……なるほどな」
真琴:「それじゃあ本物の核シェルターですか(苦笑)」
華恋:「そういう事になります・・・もっとも、17年前に使われた形跡はないみたいですけどね(^^;」
智律:「・・・核シェルター・・・。」
怜:「……」EVILEYEかけます
尽:古い施設で故障も考えられるので・・・慎重に進みます。「核に耐えられても、時に耐えられるとは限らないからな・・・一応警戒は怠るなよ。」
智律:「・・・はいです。」>尽お兄さん
真琴:「ええ・・・流石に何かいるとは思えませんが、警戒するにこしたことはありませんし(くす)」
怜:「……問題ない……空中から警戒していようか?」言いながら……外套展開……飛行モード移行。
智律:「あ、僕も付いてゆくです!」癒しの翼展開。怜さんに続きます
尽:「必要以上に怪しまれる事もないだろ、このまま行こうぜ。」>怜
智律:「はやや〜。」>尽お兄さん
怜:「……もう外套出しちゃった(−−;ゞ」
尽:「出したんならそれで良いけどなぁ・・・あまり華恋ちゃんから離れるのは危険かも知れねーからな。」>怜
怜:「2〜3m上空飛ぶだけだって」>尽
華恋:「万一の時は・・・私も何とかします」
GM:言いながら、華恋は一直線に廊下を進んで行き・・・やがて、巨大な扉の前に立つ。
華恋:「・・・・・・・・・・・・・・(扉に触れ)・・・時は移ろう、されど変わらず・・・」
GM:すると・・・扉が光を帯び、左右に開かれていく。
真琴:「さて・・・何がでるかな(くす)」<扉開き
怜:内部に入れるなら入ります。
GM:そこは・・・真っ暗な部屋なのだけど、一同の入室とともに自動的に照明が点灯する。
智律:「…設備はまだ生きている…?」
真琴:「その・・・ようですね・・・・」
華恋:「ええ。このフィールドはまだ生きています・・・昔のまま・・・」
怜:「……特殊な結界が張られてる空間だ……時にも耐えてたんだろう」
尽:「みたいだな。さて、中の状態はどうかな・・・」
GM:中は・・・どうやら資料室のようだ。数多くの書庫が壁際に並び・・・閲覧用のテーブルと椅子が、中央に並んでいる。
尽:明るいなら探照灯を消しつつ、周囲を見渡す…図書館みたいな感じですか?
GM:そうそう・・・ただし、書庫などは思い切り頑丈な材質で構成されているね。
怜:広さはどれくらいでしょう?
GM:広さは・・・20平方メートルくらいかな。天井までの高さは5メートルくらい。
華恋:「ここは・・・楠ヶ浦学園の最高機密を収容した倉庫です。」
真琴:「これが・・・17年前に集められた・・・そして隠された資料・・・」
華恋:「本来は理事長、学長と戦士長・・・そして、3人のノルンしか入れない場所でした・・・。」
真琴:「戦士長?」
華恋:「楠ヶ浦学園の戦士たちを束ねる役職・・・かつての横須賀ウィザーズユニオンの代表の称号です。」
尽:「戦士長か・・・今のおやっさんに当たる人になるのか。」
華恋:「・・・はい。学園が消滅したあとは・・・常田さんに引き継がれているようですね・・・」
怜:「……その方の名は?」
華恋:「・・・ハロルド=ハドソン先生・・・最後の戦いの時、私と一緒でしたが・・・亡くなりました」>怜さん
怜:「ハロルド=ハドソン……ありがとう……終わったら、墓参りに行こう」
尽:「その名は心に留めておこう・・・敬意と共に。」
真琴:「あとで、お墓参りに行きましょう・・・(ぼそ)・・・として」後半聞こえないほど小さく
華恋:「ええ・・・・・・今は、調査を続けましょう(どこか寂しげに)」
怜:ラファエルにデータベースに残せと指示しつつ「書庫にある資料は、関係者の許可があれば今部外者が見ても問題ないね?」>華恋
華恋:「ええ、むしろ皆さんならご覧になっておくべきであると、判断します。」
怜:「セキュリティが生きているなら……解除をお願いしたい」>華恋
華恋:「この部屋にセキュリティは存在しません・・・なぜなら、私の存在が最大のセキュリティ、ですから(くす)」
尽:「しかし…この中から必要なもの探し出すのは大変そうだな(ははっ…)」 ああ、図書館技能(笑)
真琴:「ま、手分けして探せば何とかなるでしょう。」
智律:「…頑張るです。」
尽:「さてっと、やりますか(笑)」

そして、調査を開始するウィザード達。

真琴:53〜
GM:真琴が燃えている・・・(笑)
尽: 3回クリティカルして62です(爆)

真琴:尽さんも真っ赤に燃えている(笑)
怜:よし、よくやったデカブツ(笑)
尽:ダイスで+41って一体・・・(苦笑)
怜:妙なタイミングでGMにF出てPCにCが出る(笑)

一同は、「外部よりの資料」に分類された書庫の中にバインダーを見つける…。
更に、尽と真琴は・・・そのファイルを見る前に、別の・・・重大な資料を発見していた。

GM:しかも、尽が見たのと真琴が見たのは違う(笑)
真琴:おろ(笑)
尽:何だろう?
怜:「このバインダーか?」
GM:ではっと・・・まず、怜が言うバインダーに挟まっていた書類は・・・ケイン=サーキンスの手になる思考波制御機構のプレゼン用資料、そしてそれに対する学園側の検証だ。
尽:ふむふむ・・・
真琴:なるほど、問題の資料ですね
怜:学園側の検証内容は?

いわく「非常に興味深い内容であるが、設備の巨大化が最大の問題。
ウィザード支援ユースに使用するのは的確でないと判断。ただし、D=G制御のために有用と考えられる。」

智律:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
尽:「・・・今までの情報通りだな。」<D=G
怜:「ここまではね……」
GM:ちなみに、まともにシステムを応用すると・・・システムの構築に全長20〜30メートルもの構造物が必要になる(爆)
真琴:・・・・・・・つまりD=Gにしか使えなかったのね
GM:あと、システムの運用には膨大なプラーナが必要なのも、通常運用を諦めた理由(苦笑)
怜:「……つーか、実用レベルじゃねーよこれ(苦笑)」思わずツッコミ(笑)>システム構築&プラーナ
智律:「・・・・・・・・・・・沙弥さんは・・・・・。」
尽:「・・・(更に苦痛を伴う・・・か)」 そういった内容はあります? 沙弥が受けてた苦痛に関する事とか。<プレゼン
GM:その場での実験は行われなかったらしい・・・ただ、実地で実験を行う予定となっていたね・・・そして、その日付が・・・。

18年前の11月、そう・・・あの「事件」の翌日・・・!

怜:「……ふーん」
真琴:「プレゼンテーション前に、リハーサルをした・・・という事かな」
智律:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうして・・・・・・・!(搾り出すように)」
尽:「さて・・・どういうことかな・・・」
智律:「…真琴さんの考えだとは思うんですけど…、何か引っかかるです。」
怜:「……プレゼン前の最終調整で暴走したのかな(ポツリと)」
華恋:「・・・・・・あの巨大ロボットは、なりふり構わず学園に向かってきました。何か想定外の事があった可能性は、ありますね・・・」
尽:「俺もそう思う・・・わざわざプレゼンの前日に事件を起こすことに、きっと理由はあるだろう。」
怜:「……もう少し、資料があるかもしれないな……ん?尽と真琴の持っているそれは?」
尽:「真琴君、そっちの資料は?」
GM:では、真琴が入手した資料・・・それは、「ユグドラシル」の運用実績が記されていて・・・それまでに知られていなかった事も記されていた。
真琴:「ユグドラシル関連の資料のようです。ただ・・・資料としてはいろいろと追加がして有るようですね(くす)」>尽

言いながら・・・その時、真琴の表情は硬直した。
資料の1ページにある、あまりにも特異なその内容に目を通して。

『天地創造』・・・・・・・・・それは、ユグドラシルの真の存在目的。
世界樹としての力の解放は、世界結界の影響を受ける事無く別世界の創造を可能とする・・・
ただし、その力はその後長きにわたって失われる結果になるというのだが…。

真琴:「・・・・・・・・・・まさか・・・(絶句)」
怜:「……!?……これ!?」
智律:「………ありえません!」
華恋:「!? これは、私も知らなかった事実です・・・」
尽:「・・・」
怜:「……何となくわかった……気がした」ゆらっとよろめいて片手で表情見られないようにして
智律:「そんな…、そんなもの、既に人の業じゃないです!」
尽:「正に、神の業に通じるものだな。」
怜:小声で「ラファエル……ここ確実に覚えておいてくれ」<『天地創造』
ラファエル:「解りました・・・少なくとも、ユグドラシル・・・箒としては常軌を逸した存在ですね」
怜:「ラファエル……お前たちはこれの一欠片をベースに作られている……それも覚えておいてくれ」>ラファエル
ラファエル:「・・・・解りました。」
怜:「……俺が使用者である限りは変なことには利用させないさ……安心しろ」小声で>ラファエル
真琴:「・・・下手をすると最後の手になるかもしれませんね・・・・・」誰にも聞こえないような声で呟く
怜:気を取り直して「尽、そっちは?」
GM:更に・・・尽が発見した資料。それは・・・『インフィナイトOG』に関する調査の結果だった・・・。
尽:「俺のは・・・インフィナイトOGの資料だな。」
怜:「インフィナイトOG?」
尽:「そうだ。」
怜:「……シベリアに落ちた隕石ね」
智律:「・・・・シベリアの・・・。」
真琴:「インフィナイトOGがシベリアの・・・・(呟き)じゃあ、アレは一体・・・」

曰く、この「宇宙からの贈り物」は・・・発見され、調査が進むにつれ、
人工生命の研究に有用であることが知られていった。

最初は五体満足であり、単に機能停止しているだけだった「それ」は・・・
やがて、そんな目的のために全身を切断され、その行方は知れていない。

最終的に、「インフィナイト」研究開発のため楠ヶ浦学園に搬入された時は、
胴体だけの存在となっていた・・・という。

智律:「・・・・・・・・・・・・・!?全身をばらばらにって!?」
尽: 「ってことは、元々人の形をしたモノだったのか!?」
真琴:「・・・つまりは・・・・・そういう事なのでしょう・・・」吐き捨てるように・・・
華恋:「研究のためのサンプル採取・・・その対象が希少であればあるほど、その方法は容赦ないものになっていくとはいいますが・・・」
尽:「・・・・・・研究の為に何をしても良いのなら・・・」それ以上は言えない。
怜:「更に……機能停止していたということは…………」
華恋:「・・・そうです。OGは両手足に頭も失っていました・・・」
尽:「そんなものの為に・・・・・・まあ、いい。 過ぎた事を言っても仕方がない。」 自分に言い聞かせる。
怜:「……」無言で空中から肩をポン
真琴:「尽さん・・・・・」目を伏せる・・・何もいえない
怜:「……(こりゃ、本部にいく必要があるな……多分、何か知っているはずだ)」
GM:で、学園での調査の結果・・・D=Gの「中枢」を構成している物質と共通した性質を持つモノが、中枢部に存在することが確認され、結果的にインフィナイトの開発に寄与した訳だ。
怜:「…………インフィナイト00が……『そら』だよな……」
真琴:「ええ、インフィナイト00がそらさんなのは確かです・・・」頷く
智律:「・・・そらさんの手足って…、なんていうか・・・、すぐに・・・。」
真琴:「・・・・・・・そうか・・・・つまりは・・・・・」何か納得したように
華恋:「・・・・・・・・どこかに、『頭脳』があるはず・・・!?」
真琴:「ええ、あと『両手』『両足』ですね・・・・・」
華恋:「・・・・・・ええ。そしておそらく、失われた部分は世界中に・・・」
尽:「それがどこで失われたかが重要そうだな。」<頭脳
真琴:「世界中・・・でも恐らくは・・・・・集まってくるでしょう・・・。この横須賀に・・・」予言するように
尽:「・・・既に”そら”の細胞サンプルが流出してるからな・・・誰かがここに気付くのも時間の問題・・・いや、既に動いているかも知れねーしな。」
智律:「…そうですね。この資料だって…。もしかしたら、何処かに流れていないとも限りませんし。」
真琴:「既に渡った後、と考えられなくも無いけど・・・まだここにある以上見つかっていないと考えるべきかな」
怜:「……俺らの行動が見られていなければの前提だけどな」
真琴:「まあ、元々入れる人間が限られていますが・・・結界破壊系の能力を持つ相手がいないとも限りませんからね・・・」
華恋:「・・・・・・・・・ええ。全部終わったら、この場所は私の名において封印します。」
怜:「…………(ああ、そうか……納得した)」あることに気がついた
智律:「…どうかしたですか?」
怜:「……ん?どうした?」空中ふよふよしながら。今の口には出してないよ^^;
智律:「なんだか、…、気が付いた風だったですから…。」いや、表情の変化でも合ったと思って(笑)
怜:「……いや、何でもないよ」ごめん、ここはとぼけます(爆)
GM:残念ながら、部分部分がいつ失われたかに付いての記述は、この資料には見当たらない・・・だが、「それ」によって培われた技術の最大の成果の一例が・・・皮肉にも、今ここにいる・・・。
真琴:「・・・(つまり人造人間の・・・祖・・・)」
怜:「……行ってみるか……シベリア……いや、ロシアに。当時の資料くらいはあるかもしれない」
尽:「二つ以上の事が重なってるんだ。きっと何かある。」
怜:「…仕方ない、師匠に頭下げるか…あまり行きたくないのはあるけど…………(自分に言い聞かせるように、自分だけに聞こえるように小声で)……怜(リョウ)……これは宿命だから、な」
尽:今度はこっちが肩をたたく番だな、怜。
怜:「横須賀離れるのは、気が引けるけど……俺ら4人の分を背負わせてすまないね」>華恋
華恋:「いいえ…私よりは、常田さんにお話ししたほうがいいでしょう。そして・・・この地の戦士たちは、負けません!(にっこり)」


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