【外伝・第3章】
悲劇の源流
<PART−09>
シベリアでの発見
という訳で、一同はブロンズスターに乗って2時間、ひたすらシベリアの大地を北に進み…
バイカル湖畔の針葉樹が生い茂る森の中にひっそりと佇む、
いかにも軍用施設丸出しな場所に到着する。
GM:あまりにも無骨で、殺風景なその施設…ブロンズスターはその滑走路に到着する。
ピョートル:「ここが、問題のシベリア隕石を調査していた軍の施設・・・今はコスモガードが、天体観測に使っているよ」
真琴:「・・・これはまた・・・本当に軍用施設ですね・・・」施設を見ながら
ジョニー:「ほう・・・」
尽:「・・・ここか。」
怜:「……如何にもって……雰囲気だな」苦笑して
ジョニー:「軍の施設なんて・・・大体は似たようなものさ(苦笑)」>怜
怜:「……ま、わかるけど。……国土防衛隊の北部方面隊の本部駐屯地の近くで育ったから」
智律:「……う〜、気持ち悪いです〜…。」酔いがさめてません(笑)
怜:施設観察……今も稼動中かどうか。あと、施設できてからの経過年数がどれくらいか見てとれます?
GM:建物の古さからすると・・・この施設は思い切り冷戦時代に出来たらしい。実はその証拠っぽいうさんくさげなサイロが、施設のはずれに転々としてるのは上空から見えた(笑)
尽:うわー、中身残ってないだろうなぁ(笑)
ジョニー:・・・ICBM・・・・
GM:外資を確保するために中身は売k(殴打殴打)
真琴:つまり、農地にみせかけると(笑)
ジョニー:シコルスキーも登ったんだよなあ(刃牙ネタ)
怜:「コスモガードの方で、シベリア隕石の資料は保管しているのですか?」>ピョートル
ピョートル:「うん、でも冷戦時代のスパイ戦でかなり失われてしまったとも言うからね…」
怜:「……そうですか、でも閲覧できれば良いのですが(内心:合衆国に流れたんだろうな)」
ピョートル:「大丈夫だよ、ここの資料は今、すべてコスモガードが所有してるから。でも、それ以上になるとモスクワじゃないと把握できないかもしれないけどね…」
尽:「ま、ある分だけでも見られればいいさ(笑)」
真琴:「資料が残っているだけましですよ(くす)」
ジョニー:「ソ連崩壊後の混乱の中でも、無事だっただけマシかもな・・・」
尽:「結構、分散しちまったもんもあるようだしな。」
怜:「……モスクワですか……恐らく、モスクワまで足伸ばすことになるかと思います。その時はご容赦を」
ピョートル:「それは、僕の権限でどこまでいけるかって話になるな(笑)」
怜:「時間見て、自分も本部に挨拶に行くつもりです」これは小声で
ピョートル:「うん、そのときは僕から紹介するよ(^^)」
怜:「一応天宮主教から紹介状は書いて貰っていますが、よろしくお願いします」
GM:言いながら、ピョートルは…施設の奥まった場所…地下へ。問題の部屋の入り口は、コスモガードの職員ががっちりとガードしている…無論完全武装だ。
智律:「………………はわ〜。厳重ですね…。」きょろきょろ
尽:「っと、ここから先も全員入っていいのかね?」
怜:「サーピョートル、我々はこの先に入って良いのでしょうか?」一応先にピョートルに
ピョートル:「僕はロシア聖王から直接許可を貰っているけど、皆のほうはジョナサンさんから話せば大丈夫のはずだよ。」
怜:ジョニー!!!!!!!!(爆笑)
真琴:そういえばコスモガードだよ(笑)
尽:いまいち自覚がないらしい?(笑)
ジョニー:元々は宇宙人ですので(苦笑)
ジョニー:じゃあ、自分も身分証明書を見せて、皆を導きましょう(笑)
GM:では、ジョニーが身分証明を出すと、問題なく通してくれる・・・そして、かつては厳重に施錠されていたであろう、分厚いタングステン鋼の扉が開く。その先には・・・これまた殺風景に金属の棚が並び、その中に様々な資料が収容されている。
真琴:「さて、どれだけ残っているか、ですね(ふむ)」
ジョニー:「結構面倒な作業になりそうだなあ・・・」
一同は、持てる全力を注いで書庫の捜索に乗り出す。そして…
GM:すると・・・1910年代に記載されたと思われる、シベリア隕石のレポートが発見される。その中には、何点かの写真も同封されていた…白黒なので、鮮明さはあまり期待できないけどね(^^;
怜:発見確認したら、全員呼びましょう>ALL
尽:「ん? この写真かぁ?」 呼ばれてみた(笑)
智律:「…幾つかあるみたいですけど…、見難いですね…。」
真琴:「流石に古い写真ですからね・・・」
ジョニー:補正処理かけてみたいけど・・・駄目だろうなあ・・・>写真
怜:スキャンして補正かけられれば良いんだけど^^;
GM:そして、書類は「シベリア隕石」の概要を伝える…それが落下したのは、まだこの辺りがロシア帝国の版図に属していた時代。
ジョニー:ツングースカ隕石はいつでしたっけ?
真琴:1908年だったかな・・・?
GM:うむ、その通り。公式記録には残されていないけど、すぐに調査隊が派遣され、そして秘密裏に回収されたのは…巨大な隕石の破片と、人型のなにか、だった。
ジョニー:ΣV[o¥o ]V
真琴:「・・・・・・なるほどね・・・」<破片と人型
GM:19世紀末期から20世紀初頭の技術で撮影された、その写真に収められていたのは、問題の「人型の何か」・・・そのものだった。
智律:「…天からの使者、ですか。」
ジョニー:「空からの訪問者か・・・」何となく自嘲気味で
尽:奇しくも三笠の造られた時期と被るのか・・・
怜:「……これは」 人型の何か、よく注意してみてみます。誰かに似ていたりしますか?
GM:その白黒で不鮮明な写真…写っていた「それ」は、一糸纏わぬ女性の像のように見える。髪の色は、おそらく茶色か金髪…年齢は推定15〜16前後。身長は160cm前後のようだ。
怜:体型了解……髪の長さとか、顔立ちまでわかりますか?
尽:ネガが有れば、更に分析可能かも・・・ポジでも今の技術なら再着色は可能なはず。
GM:ここに残っているのは、すべてポジのみだね…ただし、添付された資料には、1913年ごろに「黄金の蛇」から技術者が検分に参加したという記述がある。
尽:「黄金の蛇か・・・」
怜:「……人造人間が関わっているなら、出て来るだろう」
真琴:「・・・黄金の蛇にもこの情報が一部流れてる、ということでしょうか・・・」
GM:うむ。そしてその結果・・・「よく出来た彫像」と思われていたその「人型」は、要するに「生きた機械」のようなものであったのだろうという結論が出されたわけだ。
ジョニー:「生体機械?」
尽:「やはりそういう事か。」
怜:「……生体機械か…………これが人造人間の技術の元になったのか……?」
真琴:「つまりは、そういうことなんでしょうね・・・」
GM:そう、記述には確かに存在する・・・「この地球にはありえない、生きた金属」の存在が。
ジョニー:「生きた金属?」金属生命体かと、心の中で思います。(同時に、同居人のことも一瞬頭に浮かぶ)
GM:そう・・・なぜならその時、「それ」はまだ脈動していたから・・・ただし、目を覚ますことはなかったらしい。
真琴:ジョナサンの言うとおり金属生命体なのかも?
怜:調査担当の技術者の名はわかりますか?
GM:うむ、署名があるので問題なし(笑)
その人物…レセップス教授は、その当時「黄金の蛇」でも中心的立場にあったという。
そして、シベリア隕石によってもたらされた技術をもとに、
教授は現在の「人造人間」開発技術の基礎を造り上げた。
彼によって、それまでフランケンシュタインのごとく「制御できない怪物」だった人造人間は、
より高度な存在へと進化を遂げたのである…
GM:それは、20世紀初頭の物語。当然ながら、教授本人は既に世を去っている…
尽:おや?ドワーフではなく人間の人だったか。
GM:ドワーフが公然と出歩くわけにも行かぬので(笑)
怜:「レセップス教授……」これもメモ。「(小声で)これ、後で聞いてみよう」<レセップス教授>尽
尽:「その技術者から、どこに情報が流れたか? が重要だな。」
怜:教授の経歴わかりますか?
GM:普通に知られている程度の経歴なら分かるね…表社会では、大英帝大の名誉教授を務めていたらしい。
怜:えげれすか〜
真琴:新教の総本山ですか・・・
尽:俺等が疑うべきは・・・その生きた金属がどこに流れたか? 特にインフィナイトとどう関係するか調べる事だな。
GM:で、結局…発見場所近辺では調査にも限界があるだろうって事で、問題の「彼女」はサンクトペテルスブルグへ送られる事になったんだけど…そこでロシア革命がおきてしまったと(笑)
尽:あらら(笑)
智律:…うっわぁ、それは追跡調査できんぞ(笑)
真琴:そのどさくさで紛失・・・かな^^;
怜:モスクワに行くしかないのか結局−−;
ジョニー:それから後のことは?
怜:ロシア革命後の資料もあれば良いのですが。
GM:いや・・・結局、革命がおきたので西へ移動できなくなったのだ(笑)で、皆が今立っているこの場所に運び込まれたという次第。
尽:位置的移動はないけど、ソ連にそのまま流れたか。
GM:いや、確かにその後しばらくの間、「彼女」はここに留め置かれたんだけど…記録によれば、再び「彼女」をどこかへ持ち出したのは、内戦時代の白軍だったね。
怜:ソ連に流れたあとのことは、ここの資料でわかるのでしょうか?
GM:ちなみに、持ち出しを命じたのは当時オムスクにあった白軍司令部で、日程的には1917年初旬となってるわけだ。そして、その1917年の命令書を最後に、ここでの手がかりは途絶えている…。
ジョニー:1917年・・・三月革命か・・・
GM:実は、白軍が「それ」を持ち出したのは、先のレセップス教授からの報告が根拠にあるわけだ。いわく、「この『なにものか』は変異する構造を備えており…絹以上のしなやかさと、鋼鉄以上の頑強さを併せ持つものとなっている。」という一文だね。
ジョニー:自らの硬度や構造を変化させる能力を持つ…。たしかに、現在の人造人間の基礎技術だ・・・
尽:ふむ。その一文だけだと、”素材”のようにも思えますね。
怜:「生きた金属」のことかな……「彼女」本体ではなくて。そして、それが兵器として利用できると思ったのか・・・メモしておきます
ジョニー:・・・・ごっつい嫌な考えが浮かんだ・・・・OTL(苦笑)
智律:ふむ、どういう部隊に下した命令か判りませんか? ものによっては、その部隊から調査できるかもしれないので…。
真琴:命令書には輸送した部隊、そしてその隊長の名前くらいはのっていませんか?
GM:輸送を担当したのは、当時白軍でも最高のエリートとされる部隊だったらしい…もっとも、それを知ることが重要ではないかもしれないけどね。
智律:ふむ、任務をまっとうできたか、それとも襲撃されたかはわからんでしょうなぁ…。
真琴:まあ、ね。任務まっとうできたとしてもサンクトペテルブルクについた後、世界中に散ってますから
GM:この場所にあるのは、あくまで命令書だけだしね…ともあれ、白軍に持ち出された「彼女」は、二度とここへ戻る事はなかったようだ。
尽:ふむ・・・ 最終的にどこに流れたか調べるのは大変そうだ。
GM:そして、白軍が目的を達成できたかどうかは…それこそ歴史が証明している(爆)
真琴:そして、最終的には赤軍の元に、か・・・つまり達成できてないってことですね(溜息)
GM:そう。白軍が敗れ、ソ連が支配権を確定した時「彼女」もソ連の手に渡った訳だ。
智律:…むぅ? てーことは幾つかの組織が使い方を研究してるのか…。
GM:ちなみに、白軍から紆余曲折を経て日本へと流出した技術で作られたのがトライセクター…大滝丈なのだけど、それはまた別のお話。
尽:なるほど・・・そう流れたか。と言う事は、今現在の人造人間全ては、多かれ少なかれ影響を受けているとみて、間違いなさそうだな。
ジョニー:そういう事になりますねえ・・・
真琴:で、巡り巡って胴体のみが楠ヶ浦学園に、ということか。
智律:「う〜ん、持ち帰る事が出来れば、もう少し調べようもあると思うですけど…。ここで見てるだけだと情報は少ないですね…。」
怜:「……持ち出しの許可は……難しそうだな(苦笑して)頼んでみるべきかもしれないけど」
智律:「……う〜ん、ものがものだけに情報の持ち出しは難しいかもです…。」
ジョニー:自分の権限内で、資料の持ち出しは出来るでしょうか?
GM:うむ、原本の持ち出しは無理だけど複写はOKって事で〜。
ジョニー:では、皆にその旨を伝えましょう。
怜:必要と思われる資料はコピーなりスキャンなりして持ち帰りたいと思います。
尽:もし何かあればと思うので調べておきたいのですが、ここの資料には『サーシャ=クラスヴィンカヤ』の名前はありませんか?
GM:んー、この場所には存在していないね…
真琴:嫌な予感がひしひしとするなぁ・・・
ジョニー:もう一つ気になる事・・・彼女は「目覚めた」ことはあったのだろうか? ここにいる間はそんな事はなかったみたいだけど・・・
怜:どういう風に「彼女」の体が流れたのかは可能なら調べておきたいのはあるけど・・・モスクワに行くべきかな、これは。
智律:行かざるを得ないでしょうな…、これは
ジョニー:致し方ないですな
GM:ピョートルに話せば、ここからブロンズスターでモスクワに飛ぶことも可能だね…。
尽:流石にシベリア鉄道でのんびりする訳にはいかない〜(笑)
怜:ピョートルにお願いしてみます。かくしかで説明。
ピョートル:「・・・実は、そうなるんじゃないかって思っていたんだ。旧ソ連政府は、すべての情報を中枢部に隠匿していたから…最終的に、モスクワを調べれば足取りはつかめると見るのは自然だろうね。」
怜:「…………了解しました」
智律:「…う〜ん、調べる事が出来れば…、いいんですけど、やるしかないんですよね。」
真琴:「ふむ・・・モスクワで足取りをつかめなければアウト、ですね。ま、やらないわけにはいけませんがね(くす)」
怜:「……聖王庁本部にも、話を通すべき……でしょうね」
ピョートル:「それこそ、さっきの話になるさ(笑)聖王庁の権限でもないと、旧ソ連の秘密書庫には入ることすら出来ないからね…。」
怜:「……そう、ですね」>ピョートル 小声で「……いよいよ、か」
ジョニー:小声「いよいよ・・・か・・・」怜の呟きを聞いて
真琴:「・・・・・」流石に緊張
尽:「・・・」無言で肩ぽんぽん。<いよいよ>怜
怜:「……」気にするなというように振り返らずに頭ふる>尽
ジョニー:隕石の資料を見たせいか・・・自分の正体を明かすべきか少々悩んでいる(苦笑)
怜:ちなみにこいつのいよいよ……怜個人のことで色々とあるのでそれで。
かくして、一同はピョートルと共に、空路ブロンズスターでモスクワへと向かう事になった…。
怜:で、ジョニーにお願い。モスクワ本部で保管してある資料があるなら見せて欲しいとコスモガードの人と話つけて欲しい。
ジョニー:了解。ゲストとして最大限働かせてもらいます!
GM:あいあい〜。移動中、連絡をつけることは簡単に出来るね・・・シベリア・コスモガードから話を回すことも出来るよ。
ジョニー:了解です!
怜:一度天宮師匠に連絡は入れておきます。「……モスクワに、行きます」ということで(笑)
ジョニー:あと、ドロレスにちょっと帰りが遅くなると連絡(爆)…ある意味、あの子のところから離れたのはこの星に来て初めてかもしれないし
真琴:はじめての遠出?(笑)
GM:ドロレスは相変わらずぎゃーぎゃー怒ってましたとさ(爆)ちなみに、真琴も機内でコールしてたとか(笑)
真琴:いや、今はムービーフォンがあるから(笑)
GM:待ち受け画面がつばさっち(笑)
真琴:・・・・ありうる(笑)
尽:あ、いいなー(笑) おれもー(爆)
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