【外伝・第4章】
ホロボスベキモノ

<PART−08>


マーリンは語る


かくして、怜とレオンハルトの通話はどこかすれ違ったまま終了した。

弓:解らないなら最初からそう言え〜(笑)
ジョニー:プライドが許さないのだ(笑)
尽:長命種は悠長だからなぁ(笑)
弓:………………………………ていうか……………おい、マーリン。700年前ならお前既にいるやんけ(笑)
怜:あ゛!(大爆笑)
ジョニー:ΣV[o¥o ]V
弓:少なくとも、最初のアーサー王の物語が書かれたのが1000年代だから(笑)いないはずがない……気づけよ、カーオスって名前聞いた時点で!(笑)
智律:きっと寝ていたか、妖精に封印されて下界の事はわからなかったんですよ!(核)
弓:………役立たずめ!!(笑)
智律:あ…だから、マユリにそこの部分の確認をとらなきゃいけないんだっ!(何か忘れてると思ったら・汗)
弓:このさい、ともくん母のコネもあるし、まゆりすっとばしてぢか談判でもいいのでわ
怜:やよいさん経由でマーリンに連絡とれますか?
GM:ああ、もちろんやよいさん経由でマーリンに連絡は取れる・・・彼女は電話でマーリンと通話を始め・・・ややあって智律に受話器を回す(笑)
智律:…いきなりっ!?(笑)
尽:アポ無し取材みたいだ(爆)
やよい:「言いだしっぺはきちんと最後まで責任を取りましょうね♪」
怜:作戦は示したので後は任せた(爆)
智律:「あ…。 えっと。 …こんにちわです。」>マーリン翁
マーリン:「ふむ、君が智律君か・・・やよいから話は聞いている」
智律:「はいです。 …あの、ですね…。いきなりですけど、お聞きしたい事があって、やよいお義母さんから電話してもらいましたです。」
マーリン:「ずばり・・・カーオス公爵の件じゃな?」
智律:「…はいです。」 先手を打たれた(苦笑)
マーリン:「では、単刀直入に話すとしよう・・・アンブラの技術者ドクトル・ルドルフ=エルツフェルズ、あれは正真正銘の不死者じゃ」
怜:Σ( ̄□ ̄lll)
ジョニー:ΣV[o¥o ]V
尽:「不死者か・・・」
弓:「吸血鬼だって、『不滅』じゃないわ。………完全ってことは…『死』っていう概念がないか…あるいは『死』そのものか」
怜:「そうだな……滅びるときは滅びる存在だからな」
ジョニー:「永遠を持てる存在は限られている…。(まさか・・・な…)」
智律:「…吸血鬼ではなく…。 もっと別の何か、なのですか?」と、なると。動死体関係かな?
弓:「……そういう意味では、転生者や大いなる者のほうが、不死者に近いわね。」
怜:「肉体は滅びても、その魂は受け継がれるって……ヤツか……こういう物語的な表現は嫌いなんだが他に表現が思い浮かばない」
ジョニー:アストラル体や寄生体というのも考えられますが、あるいは・・・もっと違う”何か”か・・・
怜:不死蟲…………別のゲームだってばよぉ
マーリン:「・・・ふむ、婉曲な表現はわかりづらかったか・・・最近の若い者にものを教えるのは、骨が折れるのぅ」
智律:「何となく想像は出来ますが…。確証はもてないので。…カーオス公爵はエミュレイター…。 しかも相当に特異な者、という解釈で良いんでしょうか…?」
マーリン:「・・・いいや、少なくともエミュレイターではない。本来は人間であったものが変化したという意味では、普通ではないのじゃが」
智律:「……はわ、違ったのですか…。」
マーリン:「かつての『カーオス公爵』ルドルフとは面識があったのでな・・・中世ドイツの小国の君主じゃった」
ジョニー:さすがおじいちゃん・・・
尽:「・・・・・・」
智律:「……あのぅ…、と、言う事は…。 カーオス公爵は…、動死体なのでしょうか…?」
マーリン:「死体というのも違うな。むしろ、カテゴリー的には転生者に近い・・・それも、夜の一族の力をあわせた・・・な」
ジョニー:・・・本当に・・・アストラル体な気がしてきた・・・
弓:まぁ、死神というか…ぶっちゃけていうなら、アルクェイドなセイバー(なんだそりゃ
智律:「…は、はやや…。 なんだか複雑なんですね…。」
怜:「……だからか……俺があの人に親近感覚えたのは」
弓:「…………………………………………………」
尽:「・・・で、その不死者が何故箒を・・・ よくわかんねーなぁ。」
ジョニー:「表の世界に名を残すリスクを無くす術でも知っているのだろうか…」
マーリン:「そのような力を持つものは限られており、よってこのワシも容易に素性を割り出せたわけじゃ。もっとも、その後が問題だったわけじゃが・・・しかるべき者に情報を渡さねばならぬと判断した結果、手の込んだ事をせねばならなかったのじゃよ・・・。」
智律:「…一体どうして、このような手の込んだことをして情報を伝えなければならなかったのですか?」
マーリン:「これまでの教訓と言うやつじゃ・・・なにぶん情報の内容も内容じゃったからな。」
怜:「…………(覚悟は決まっているんだ……何故躊躇った)」
マーリン:「・・・お主らも知らぬ話ではないと思うが、なにしろやみくもに情報を集めて失敗した例は枚挙に暇がないからの(苦笑)」
智律:「……はやや。」
尽:「はやや・・・じゃなくてさ(苦笑) カーオス公爵を知ってるなら、その事聞いてくれねーかな?」 >智律
怜:「具体的にどんな人物だったのかもついでに」>智律
智律:「それで…。一番肝心な事をお聞きします。 カーオス公爵とはどのような人なのですか…?」
マーリン:「難しい質問じゃな・・・それはカーオス公爵が、世界防衛にとって重要な存在のひとりである、という事実に立脚しておる」
智律:「……世界防衛に…?」
尽:「・・・??」
怜:つまり裁定者なのかあの人わっ!
ジョニー:なんと・・・
智律:「それは…、いったい。……なんだか、すごく複雑ですね…。」
弓:いちおう、ウィザードってことだからじゃない?
マーリン:「いいや、そうでもないぞ?アンブラにおいては、もっとも有力な商品である『箒』の、基礎技術の開発者・・・これだけでも、重要視するに足る要素はあるじゃろうて」
弓:うん、すごいですー
ジョニー:確かに・・・
智律:「ええ…。」
尽:世界結界的には影響はないのかな? と言う部分は気になりますがー
弓:魔法使いの領域だからいいんじゃない?というか、「魔法使いは箒で空を飛ぶものだ」っていう「常識」を利用して、無理矢理GBやWBを「箒」と定義した、立役者って考え方もできるよ〜
怜:ああ、その方が的確かも
尽:なるほど・・・
智律:ふむ…。どちらにしても、えらい人物ですの…。
尽:不死者にして技術者、裁定者にしてナイトウィザード かぁ・・・
ジョニー:・・・アンゼロットやゲイザーにも聞いてみたい感じだ(苦笑)
弓:ていうか、マーリン、明らかにいろいろ知ってそうだな(笑)
怜:もしかしたら……ユグドラシルの成り立ちを知っているから開発主任になった……って可能性は?
弓:「……………………………………………」
マーリン:「そう・・・一介の技術者が、箒のようなものをそう簡単に作り出せる道理がない。そしてそれ故に・・・彼は微妙な立ち回りを強いられたはず。」

「・・・・・・・・・・・たとえば『ツングースカ』などはな」

ジョニー:「・・・」
智律:「…。」
怜:「……智律、『ツングースカの少女』についても……聞いてくれ」
智律:「……いったい、何があったのですか? ツングースカにおいて…。」
弓:「…………………………知ってることを…話して…………(ともくんの後ろから、受話器に向かって、搾り出すように)」
マーリン:「……この世界の常識を木っ端微塵にしかねない、秘密の開示…といえば解りやすいかな?」
智律:「…っな…!?  よく…、わかったです。」
尽:もっと具体情報が欲しい〜(苦笑)
マーリン:「非常に難しい話じゃが……平易に話そう。この世界という枠組みの外にありながら、この世界より現れたもの・・・いや、『本来この世界に存在していたもの』という解釈のほうが、もしかしたら正しいやも知れぬ」
ジョニー:・・・宇宙人の自分には少し来る話だなあ(苦笑)
怜:「つまり……何らかの『大いなる者』と同じ存在ということか……?」
尽:物理総則の違う存在・・・TORG的解釈で良いのだろうか・・・
ジョニー:・・・・・・あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まままままま・・・・・・まさかね・・・・・・
マーリン:「…あえて言おう。『それ』はこの世界が『誕生』する、はるか昔から存在していた…という事じゃ」
智律:「……世界の創造主…、ということでしょうか…? それとも、世界が、彼女に、組み込まれてた…?」
尽:「それじゃ・・・いわゆる・・・神じゃねーか・・・」
弓:「………………少し、違うんじゃない?…いくらなんでも、彼女がそこまで万能だったとは…思えない。」
マーリン:「・・・・・・・・・・どちらとも、断言は出来ん。しかし、宇宙には我らが知らぬ事があまりにも多いからな、可能性までは否定できん・・・」
怜:「……そうだな」
尽:「・・・すまない・・・」
弓:「……………むしろ………ジ・ファースト・エクセレント……世界最初の“勇者”なんじゃないかしら?」
マーリン:「うむ。あらゆる可能性が、当時から議論はされてきた・・・ロシアの混乱によって、物証を欠いたままな」
怜:大いなる者か、勇者かだろうね……
マーリン:「いずれにせよ、『ツングースカの少女』とは・・・何らかの理由に基づき、時間と、もしかしたら因果律をも越えて、世界そのものが送り出した『使い』ではなかったか・・・というのが、今のところの定説じゃ」
智律:…世界の守護者、かぁ…。
ジョニー:「・・・・そして・・・我々は彼女に対して蛮行を働いた…。・・・!!・・・まさか・・・な・・・」
マーリン:「・・・そのとおり。現実に『彼女』が受けた蛮行については、わしも聞き及んでおる」

智律:「…蛮行…?」
怜:「……身体の切断」
ジョニー:「…当時の人々には研究対象にしか見られなかったことさ…」
尽:「最悪を見据えて、最善を尽くすのが仕事だろ? しっかりしな(ははっ)」 なんとなくフォローを(笑)>ジョニーさん
ジョニー:「すまん…尽(苦笑)」
マーリン:「・・・・・・ともあれ、カーオス公爵に話を戻そう。彼もまた・・・おそらく事の真相を知っておるひとりじゃろう」
おやっさん:「なるほど・・・ディメンジョン=ガジェットからディー=アームズまでの流れも、それで納得がいく・・・。」
智律:「…そうですね。 …なぜ、カーオス公爵は僕たちを妨害したり…、助けたりするんですか…? どうしても…、其の部分がわからない。」
マーリン:「君が考えている以上に、世界には障害が多いのじゃ。敵は、エミュレイターばかりではないぞ」
尽:「世界を喰らおうとしているのは、エミュレイターだけじゃない・・・か。」
怜:「……人の敵は、人……そういうこともあるからな」
ジョニー:「・・・」怜の台詞を聞いて苦笑しつつ頷く
智律:「…エミュレイターと手を組む人間、己の欲望に忠実なウィザード…、あるいはイノセント達…。」
尽:さて、人でないモノの敵は何でしょうかね・・・
怜:人間でしょ(きっぱり)
ジョニー:人間ですね。間違いなく
弓:人間だね
尽:たしかになぁ・・・
弓:「…………………………………じ……ない……(ぼそぼそ)」
怜:「?…………弓?どうした?」小声で
弓:「………………信じない……そんな…の……。……だっ……だって………(自分の身体を押さえつけるようにして、震えてる)」
尽:「・・・」黙って怜の肩を押そう。 いらねーだろうけど。
おやっさん:「言いたい事があるのなら・・・ここですべて吐き出していくといい。(腕を組んだまま)」>弓
怜:「…………」無言でそっと……両手に触れますねここは>弓
弓:「………私は……信じない…。……少なくとも…私の…敵じゃない…絶対に!!!」
怜:「……それは、正しい」
智律:「…少なくとも…、白黒というような…、簡単な話じゃあないですから…。」
おやっさん「・・・・・・もし、どうしても疑わしく思うのならば・・・隠された真実を解き明かすのがいいだろう。自分自身の手でね…」
弓:「………………………(自分から、怜にしがみつくように)…」
怜:「……」そのまま抱き寄せて……少し力込めて
おやっさん:「怜君達はそうやって・・・悲しみに満ちた過去を見出し、そして弔ってきたのだから」
弓:「…………………………………………(小さく、小さく頷く)」
怜:「…………」頭なでなで
尽:「未だ、未来に繋がってはいないですけどね・・・」
おやっさん:「いいや。それは・・・よりよき未来を模索するための道でもある。過去がなければ、未来も存在しないからね」
尽:「・・・・・・未来か・・・」 最近不安要素大。
ジョニー:「過去を見、今を生き、未来へと歩く・・・」
おやっさん:「私ややよいが今こうしてあるのも、そのためだ・・・。」
やよい:「・・・・・・・・・(静かに頷く)」
智律:「今を恐れ…、過去を知り…、未来を見据え…。僕は…。今を切り開きます。 ……そうじゃないと…、そうやって少しでも世界が良くあるようにして…。それが沙弥さんと…、皆さんとの誓いですから…。」
怜:「…………(立ち止まっている暇はないってことか……弓のためにも……)」弓の存在確かめるように……また少し力込めて
マーリン:「さて・・・この先特に聞きたい事ないようなら、今回はここまでじゃな・・・いずれまた会う事もあろうて」
智律:「…ありがとうございますです…。」
マーリン:「・・・おっと。最後に一言。全ての事象には、必ずそこに繋がる事象が存在する。それを見抜き・・・正しい選択を。」
ジョニー:「・・・訓戒…了解です」
マーリン「それでは、さらばじゃ・・・」

マーリンとの会話は、終わった。

おやっさん:「・・・さて諸君。さしあたり、どうするね?」
尽:「とりあえず、エルツフェルズは敵じゃないらしいとわかって、安堵しましたが・・・」
やよい:「・・・今回の事を整理して、ゆっくり考えて決めるのも手ですわね(^^)」
怜:「……引き続き、シベリア隕石とサーシャの調査を続けます。この二つを手繰れば、真実は見える……今のマーリンの話聞いて、確信した。」
智律:「…そうですね。 まだわからない事も多いですし…。 サーシャとシベリア隕石のことについては僕も調べたいです…。」
ジョニー:「頭部の行方も依然として解かっていないしな・・・」
尽:隕石外殻・・・何処かで調べられないものか・・・智律君が、十塔ハジメのコネ持ってたな・・・それともコスモガード使います?
智律:ふむ…。調べきれるかな…? 流石に常識外っぽいのでむりかなーと思ってましたが。
尽:だめもとでと思ったんですが(笑)
智律:んー…。 十塔君が狙われる可能性もあるので個人的には遠慮しておきたいですの…。
尽:OK、なら諦めよう。リスク増やしてもしょうがない。
GM:レッツ職権乱用(ぁ
ジョニー:・・・やっちゃうか?(爆)
怜:許可、やっちまえ課長補佐代理心得(爆)
ジョニー:コスモガードか銀河連邦警察の鑑識課の二択になりますね・・・
尽:それが現実的でしょう。ジョニーさんがよければ(笑)
智律:そんな感じで…。 ジョニ−さんにはご迷惑をおかけしますが(汗)
ジョニー:了解しました。鑑識の方に「個人的ですまないが…極秘で調べてくれ」と馴染みの鑑識官にお願いする事になりますね

という訳で、ジョニーはドロレスの転送装置を使用して、シベリア隕石の断片を鑑識に回す…。

弓:「……………………………行く。」
怜:「……任務に、戻るか?」
弓:「(ふるふる)…………アメリカ…。」
怜:「アメリカか…………なら、俺も行く」
弓:「……………………………(じーっと考えて)………ひとりで…いく……」
怜:「…………俺もアメリカに用があるからな。途中で一緒になっても文句は無しだ」
尽:・・・多少(暴走が)心配だけど、二人で行くのが良いか・・・
弓:「…………イヤ…っ…!……(どん、と強く押して離れる)…一人がいいの。」
怜:「……報告だけはしてくれ…………無茶するなよ、俺からはそれだけだ」
弓:「……………………うん…」

その後の彼女の運命に関しては…本編第14夜を参照されたい。
さて、弓がその場から飛び去り、一同もそれぞれに店を後にした後…

尽:あ、忘れるところだった(笑)MonAmiで解散後に、ちょっとおやっさんにお話が〜
おやっさん:「・・・何をかね?(苦笑)」
尽:「ん・・・っとですね・・・」どう説明したモノやら(笑)「最近・・・見えるんですよ・・・ 人の気配って言うか、流れって言うか、よくわからないんッスけど・・・」
おやっさん:「ふむ。それは、おそらく・・・新たな進化が始まろうとしているのかも知れんな・・・」
尽:「・・・のようッスね(苦笑)・・・それで、ですね。」
おやっさん:「ふむ。私で役に立つモノかねぇ?(苦笑)」
尽:「韜晦しないでくださいよ、おやっさん(苦笑)」
おやっさん「・・・まあいい、言うだけ言ってみたまえ。聞くだけは聞いてみよう(笑)」
尽:「俺のこの新しく目覚めつつある力・・・おやっさんなら、扱い方知ってるんじゃないですか?」 実は確信はないので気弱だったり(笑)
おやっさん:「では、ひとつ試してみるかね・・・?(ニヤリ)」
尽:「・・・はい。」 特訓か? 特訓なのか?(PL嬉)
GM:特訓でしょうねぃ・・・(笑)
尽:わーい・・・って、PLが喜んでどうするよおい(笑)
GM:場所が最大の問題だ・・・!?(笑)
尽:1:デンジャールーム 2:採石場 3:海岸 4・・いろいろ場所は恵まれてるこのあたり(笑)
GM:崖の上から岩が!!(ぁ
ジョニー:お約束だ!(笑)
尽:ブラッドブレッドではなく、己の拳で砕け!(勿論変身せずに・笑)
GM:鉄球クレーンとかもありますでよ(違)

ともあれ、おやっさんについて特訓を始める尽だった…


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