【外伝・第1章】
惨劇が残したもの
<PART−09>
示される指針
尽は智律に言葉を返すと、改まった口調でやよいに問いかける。
尽:「・・・もう、はっきり聞いてしまいますが・・・貴女方と、15年前のプロジェクトとは・・・何も関わりがなかったのですか?」
やよい:「私や、カレンちゃんには特に・・・ただ、沙弥ちゃんだけは何らかの関係があったようですわ。」>尽さん
尽:「・・・・・・そうですか・・・やはり・・・。」<沙弥ちゃんだけは
真琴:「沙弥さんのお父さんは・・・杉崎博士ですからね・・・・」<何らかの関係
怜:「……その辺後で話す……」急に言う。
やよい:「それで、沙弥ちゃんは研究室に入室できたのですわね・・・わたくし達でさえ入れなかった、あの場所に」
尽:「あの場所? 何かご存じなんですか?」ちょっと驚いた。
真琴:「あの場所・・・それは・・・・・・楠ヶ浦の・・・」
やよい:「そう、楠ヶ浦学園最深部に位置していた・・・極秘の研究室。」>真琴さん
怜:「楠ヶ浦学園の”ディメンジョン=ガジェット”の研究室……」
おやっさん:「もし推測が許されるなら・・・そうなのだろう、おそらく」>怜君
尽:「これで・・・一つは繋がったな。沙弥ちゃんと、杉崎博士と、楠ヶ浦学園と、」ぼそ
真琴:「まだまだ繋げるべきものはたくさん有りますが、まずは一つです」答えるように、呟く
尽:軽く頷く。
智律:「………僕、そこに行かなくちゃならないと思うです…。」>杉崎博士の秘密研究室
怜:「……」頷いて>智律
尽:「その通りだな・・・その前に、杉崎博士を見つけなきゃな(ははっ)」次回予告みたい(笑)
真琴:「それに、今はその場所すら何処にあるかは・・・」
怜:「楠ヶ浦学園は、臥龍学園の跡地に建てられている」
おやっさん:「となると・・・あの戦争の後で残っているかどうかは、甚だ疑問だが・・・」
怜:「……やよいさん……あなたが学園関係者だったのなら……今から16年前の11月3日のことは、ご存知ですか?」>やよい
やよい:「ええ。ケイン=サーキンス事件・・・沙弥ちゃんは、その時に保護されたのですわ」
怜:「覚えていらっしゃいましたか(苦笑)」
やよい:「彼女はもともと身寄りがなくて・・・サーキンス博士の実験材料にされていましたの。その後杉崎博士に引き取られて・・・三女神、ヴェルダンディに選ばれましたのよ。」
尽:「・・・・・・」<実験材料
智律:「ひ、ひどいです…!」>実験材料
怜:「……詳しいこと……話してしまってもいいですか?」<サーキンス事件>やよい
智律:「怜…、お兄ちゃん…?」
やよい:「構いませんわ。」>怜さん
尽:「じゃあ、怜、頼む。」促すように。
真琴:「・・・お願いします」>怜
おやっさん:(腕を組みつつ話に聞き入る)
怜:「その当時、サーキンス博士は……人間の思考波を変換し、機械を制御するというシステムをの研究をしていた」
真琴:「・・・つまり、考えただけで制御できるシステム、ってこと?」
おやっさん:「ああ。私も見た事はある・・・ずっと昔になるが、アメリカでね」
怜:「その時、エミュレイターと手を組んでいたということだった……」
尽:「ふむ・・・」
怜:「その実験材料に孤児を連れてきては……廃人状態にしてたと、その繰り返しだった……」
智律:「…はぅ…。」
尽:「・・・外道が・・・」ギリッ・・・一瞬恐ろしい形相に・・・そしてすぐ戻る。
真琴:「・・・・・・最低・・・ですね・・・・・・」嫌悪感を露に
おやっさん:「サーキンス博士には黒い噂があるとは聞いてはいたが・・・それほどとはな」
怜:「そして、16年前の11月3日……その実験成果の巨大ロボットが楠ヶ浦学園で大暴れした。その事件で、サーキンス博士は死んだってことだった……」
やよい:「サーキンス博士の死は間違いないですわ・・・あの人型機械は、確かに博士が乗ったまま破壊されましたもの」
怜:「そして、その事件の生き残りが……杉崎沙弥……この事件当時の彼女は、小学生でそのロボットの脳部分に使われていて、この事件後に、杉崎博士が引き取った」
やよい:「ひどい消耗振りでしたわ・・・でも、事件の後の回復はそれは目覚しいものでしたの」
怜:「……この実験……ディメンジョン=ガジェットの関係者の二人……ドクター=アルベールとモルセール教授も似たような実験をしていたけど、サーキンス博士の方が先に……20年前に成果は出ていたらしい」
おやっさん:「やり方がやり方故に、という事か・・・ふむ」
尽:「ふむ・・・少しベクトルが違うな。」<エネルギー変換
怜:「関係ないだろうけど……」
智律:「でも…。関連性はあると思うですし…。それが応用されている可能性も…。」
真琴:「関連が無いとは・・・思えませんね・・・・」<応用
おやっさん:「なるほど。智律君の指摘した状況も、およそ不可能ではないな・・・」
怜:「杉崎博士の研究の中心はロボット工学……ドクター=アルベールがエネルギー工学、モルセール教授が大脳生理学、ドクトル=エルツフェルズがウィザード技術関連の研究をしてた」
智律:「それに、あの謎の博士…。怪しすぎるです…。僕、気になるです…。」
真琴:「確か、マスタージェスター、とかいいましたね」頷く<謎の博士
怜:「マスター=ジェスターの論文だけは見つけられなかった。大学でも、臥龍学園でも見つからなかった……」
やよい:「マスター=ジェスター・・・? わたくしも、会ったことはありませんわね・・・」
尽:「まあ、杉崎博士を捜し出せれば・・・何か手がかりが掴めるかも知れないけどなぁ。」<謎の博士
智律:「他の博士は…、十塔君が、論文を読んでるかもしれないですから…、また聞いてみるです…。」
怜:「それと……ディメンジョン=ガジェットの研究中……杉崎博士は斬新な動力機関とかいうのを内蔵した、人型機械の製作をしてた……ってことだ」
真琴:「・・・・・むしろ・・・・研究中に人型機械を作ったのではなく・・・その人型機械そのものが目的の産物だった可能性もありますね」
おやっさん:「あるいは・・・ディメンジョン=ガジェットの支援ユニット・・・という可能性もあるか」
尽:「大掛かりな装置だったようですから・・・」
真琴:「まだ可能性の絞込みをできるほど情報が集まっていませんから・・・立てられる推測は立てるべきですね」頷く>おやっさん
やよい:「たぶん・・・沙弥ちゃんが一番その秘密を知っていたと思われますわ。楠ヶ浦学園のウィザード達の中では・・・ですけど」
尽:「杉崎博士の娘さんですから・・・」複雑な表情で。
真琴:「娘とはいえ・・・・研究室に・・・入れるものでしょうか?」ふと思う疑問
尽:「・・・さあ?」思い当たりたくない推測はあるけど。
怜:「サーキンス博士の実験で生き残ったから……その可能性もある……」
おやっさん:「ふむ…」
怜:「悪い……いや、先に言っておくべきだった……俺、こういう話の時は……皆が聞きたくない可能性いうだろうから……それだけは覚えておいて欲しい……済まない……我侭言って」
おやっさん:「真琴君が今言っていたように、立てられる推測ならば立てておくものだよ(微笑)それで、他には…?」
怜:「俺の知っているのはこれくらい……」溜息付いて肘ついて頭支える
智律:「・・・・・・・・あぅ・・・。」
おやっさん:「お疲れ・・・」コーヒーを出そう(笑)>怜君
怜:「最も俺一人で調べたんじゃない……話をしてくれたのは高校時代の担任……松土って人です」
おやっさん:「松土君か・・・元気でやっているようだな、彼も」
怜:「おやっさん?松土さんご存知なんですか?」顔を上げて……激烈に疲労した顔だが>おやっさん
尽:「おやっさん知り合いなんすか? 流石に顔広いッスね(笑)」<松土>おやっさん
おやっさん:「ああ。私を誰だと思ってるのかね?(笑)」
怜:「……俺、おやっさんが何者か……まだ知りません」
尽:「・・・」尽は知ってるけど、ただニヤニヤ笑ってる(笑)
おやっさん:「アメリカのスーパーヒーローチーム・・・フリーダム=アライアンスを知っているかね?」
真琴:「FAA・・・ですね」頷く
怜:「名前だけは……」
智律:「ぼくも名前だけなら・・・。」
おやっさん:「私は・・・かつてそのリーダーだった男だ。もっとも、もう引退して久しいがね(苦笑)」
真琴:「それって・・・インヴィンシブル=ヴァンガード!?」
怜:「……そう……だったんですか…………納得いきました……それだからですね……」
真琴:「ようやく、合点が行きました(苦笑)」
智律:「は、はぅ〜。お義父さんはすごいです!」
尽:「・・・(苦笑)」知ってるので苦笑いするだけ(笑)
おやっさん:「・・・よしてくれ、私はもう引退した身だよ・・・ずっと昔に、ね(苦笑)」
怜:おやっさんもやよいさんも同じことを言うなと思っていた。
おやっさん:「それに・・・超人とて万能ではない。ひとりですべてを救うなど・・・不可能だと知ったのでね。」
やよい:「おかげさまで10年来、ずっと平穏無事ですわ(笑)」
尽:「まだ若いんスから、老け込まないでくださいよっ(笑)」>おやっさん
おやっさん:「なぁに、君達よりは年寄りさ(笑)」
真琴:「十分若いと思いますけど(くす)」
尽:「何言ってんスか〜 長生きしてくださいよ〜(笑)」 ふと、思い出したのもありますので
おやっさん:「やれやれ・・・この年寄りに、この上何をさせようと言うのかね(苦笑)
やよい:ひとつ息をつき、微笑む。
尽が言っているのは、月匣アタック38での戦いのことである。
真琴:「それでは・・・私と尽さんですけど・・・」
尽:「あ、そうそう・・・」
真琴:「・・・セツさんに・・・夢を見てもらいました・・・・」
怜:「……」ぼんやり聞いている。
真琴:「夢の内容は・・・聞かないでください・・・・・・(苦笑)」無理に微笑んで・・・苦笑になってる
尽:「んで、俺は外でぼーっと見張ってたって、そういうこと!(笑)」遮るように言う(笑)
怜:「わかった、それ以上はいい……」
真琴:「すみませんね・・・・」
怜:「……」無言で横に首振って……気にすんなと言いたいらしい
尽:「ま、巧くやったと思うぜ〜 俺なんか見張ってただけだしよぉ(笑)」
真琴:「私には、ほんの少しだけ夢を見せる・・・それくらいの事しかできませんから・・・」
怜:「……」
尽:「俺が一番役に立ってねーというね・・・すまねーなぁ(笑)」
智律:「そんなことはないですよぅ・・・。」
尽:「おやっさん〜 俺調査とか向いてねーっすよぉ(苦笑)」ま、当然ながら、かなーりわざとらしくべらべら喋ってます(笑)
真琴:「でも、尽さんがいてくれると・・・安心できますよ(微笑)」
怜:「尽兄、うるさい…………」
尽:「おっと、すまんすまん(笑) 怜が静かだからさ、ははっ(笑)」
おやっさん:「そうか・・・では、外れてみるかね?(おどけた笑顔)」>尽君
尽:「え、あ、それはちょっと・・・乗りかかった船ですしー・・・」大焦り(笑)
怜:「調査に向いている向いてないじゃない……あんた以外に誰が俺のストッパーできるか?」>尽
真琴:「要は、それを真摯に探したいかどうか・・・だと思いますよ・・・・(くす)」
尽:「あんがとなーみんな♪」ちょっとぐしっとなった(笑)
智律:「尽お兄さんは、笑っている姿が一番です♪」
おやっさん:「・・・ふむ、ならば問題はないか。私の見立てた通りだ(笑)」
尽:「ここまで来たんですから・・・続けていいですよね? あー良かった(笑)」頭あがらねーーー(笑)>おやっさん
怜:「外れんなら勝手にあちこち行くぞ俺は……」
尽:「あー、怜の面倒、俺が見るって事で〜(笑)」怜の頭に肘乗せながらぐりぐり〜(爆)>怜
怜:「……痛いよ」見上げて>尽
真琴:「やれやれ(くす)」二人を見ながら微笑んでる
やよい:「仲良き事は美しきかな、ですわね(^^)」
怜:すまん話し終えてから全然笑ってない(苦笑)
おやっさん:「ああ(笑)それで・・・これからだが、どうするね?」>ALL
尽:肘上げながら(笑)「当面は・・・杉崎博士を捜そうと思うんですが・・・それで良いかな?」>ALL
真琴:「そうですね・・・杉崎博士を何とか見つけなければ・・・ね(くす)」
怜:「……金沢区役所……」
智律:「はい・・・、です。」>尽お兄さん
怜:「……問題ない」だけど腹の奥では全然別のこと考えている(爆)>杉崎博士
尽:「くそー 怜だけ無視するとわ・・・」ほっぺたつまんでぎゅう〜〜(笑)>怜
怜:「……」ぶんぶんと振り払う……痛いだろうな(笑)
尽:「反応しろ〜 キスするぞ〜(爆)」まだ脅している(笑)>怜
怜:「……したら?」つーか誰か止めろ(苦笑)
尽:「・・・ホントーにするぞ?」誰か止めて(笑)
怜:「いいよ?」止めて〜(笑)
真琴:「はいはい、ストップ(くす)」小さいボールを出して目の前に・・・即座にでっかくなる(笑)そしてコレを二人の間にぶち込む(笑)
尽:あ、止まったー(笑)「・・・・あぶねえ〜(苦笑)」
怜:ああ〜真琴感謝〜「……」
真琴:「・・・・まったく・・・・・・・少しは余裕を持ちなさいって(くす)」肩に手を乗せて小声で>怜
怜:「……」真琴にだけわかるように少しだけ、微笑んだ
尽:・・・何だか凄く悔しい尽だった(笑)
おやっさん:「では諸君・・・引き続き頼めるかね?」
真琴:「もちろんです(くす)」>おやっさん
尽:「了解ッス!(笑)」>おやっさん でもぎゅぎゅ〜〜(笑)
智律:「はいです!」
怜:振り払って「問題ないです」>おやっさん
おやっさん:「では・・・頼んだよ。この一件・・・予想以上に厄介だ」
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