【外伝・第2章】
罪業の所在

<PART−01>


見出された生命の誕生


ウィザード達が、楠ヶ浦学園の地下研究所を探索してから1ヶ月後。
一同は、東京・神田はクドラク医院に集まっていた。
その理由とは…怜と真琴がDr.クドラクの許に預けた胎児…「S−12」の事である。

GM:で、早速クドラクからの質問なのだけど・・・「それで、誕生した後は誰がどうするのかね?」
尽:「問題は誰が引き取って、育てるかってことか。」うーん
怜:「……何も考えていませんでした(苦笑)」<誕生後
智律:「…え、と…。どうしましょう…。」
真琴:「つまりは、そういうことでしょう・・・(ふむ)」
怜:「とりあえずは相談して決めます……」>クドラク
クドラク:「そうか。実はスタッフ総ぐるみで調べてみたんだが・・・現状の受精卵の状態から、ある種の操作で急成長するように設定されている事が分かった。」
尽:「というと、どのくらいまでです?」何歳ぐらいまで成長するのか?ってことです(笑)
怜:「何歳くらいまで育つか、知性を持つかどうか、育った年齢相当の肉体にまで育つようになっているのですか?」
クドラク:「そういう事だ、火狩君・・・率直に答えを述べると、大体12歳くらい・・・だろうかな」
怜:「12歳……性別まではわかりますか?」>クドラク
クドラク:「設定によれば・・・女性との事だ。」
怜:「女性……ですか。成長後の顔立ちまでわかりますか?ええと……智律、ちょっと来てくれ……」
智律:「は、はぅぅぅぅ・・・・・。」(引っ張られてくる)
怜:「ええと、こいつ(智律)にそっくりとか、そういうことは?」>クドラク
尽:「おい、そこまでわかるもんなのか(苦笑)」
真琴:「胎児の状態から姿を想像してどうするんですか(苦笑)」
クドラク:「分かる訳なかろう・・・成長してみないとどうともいえんよ」
怜:「あちゃ……そうですか(苦笑)」
尽:「人の骨格の成長曲線があるって話は聞いたことがあるが・・・Drはそういうことの専門じゃないだろうに(はは…)」
怜:「ということは、その操作を行わないことには成長しないとも言えるのですか?」>クドラク
クドラク:「その通り。あの状態は保存状態・・・操作しなければ、カプセル内部の人工羊水が劣化しきるまであのままだろう」
尽:「・・・・・」
怜:「あのまま……ですか」
真琴:「・・・あのまま・・・・・・」
智律:「…はぅ…。」
クドラク:「成長後は、カプセル外部のチップが使用され・・・用途上必要な教育がなされるようになっているらしい。もっとも、どういう用途かは知らないが」
真琴:「一体・・・命をなんだと・・・・・」
クドラク:「もちろん、諸君はそのような事を望まないだろう・・・そこで、とりあえず乳幼児の状態まで成長させた段階で、プログラムを外部から終了させるという手があるそうだ」
怜:「そうですか……」
真琴:「つまり・・・普通の子供のように育つと?」
尽:「俺個人としては・・・それがいいと思う。そう、真琴君の言うように・・・普通に育って欲しいからね(ははっ・・・)」
怜:「俺も、乳幼児の段階で成長止めるのが良いと思いますね」
真琴:「・・・できる事なら・・・厄介な事に巻き込まれず暮して欲しい・・・」
智律:「…ええと、僕は…。詳しい事は何もわからないです。…ただ、この子が幸せに育ってくれれば、それだけでいいですから…。」
クドラク:「とりあえず、その手なのだが・・・誕生直後、6歳、12歳のサイクルで進行を止められそうだ。」
怜:「誕生直後で成長を止めるべきでしょうね」>クドラク
智律:「僕も誕生直後がいいような気がするです…。」
真琴:「ええ、異存はありませんよ(くす)」
尽:「俺も異存ない。」
クドラク:「承知した・・・」<誕生直後

クドラクはスタッフに指示して、早速胎児の成長過程に取り掛からせる…。

クドラク:「ふむ。そこで、先程の質問となる次第だが・・・この子、仮に娘としておこうか・・・ともかく彼女が幸せになるためには、相応しい環境がまず必要だとは思わないかね?」
智律:「…お父さんとお母さんですか…?」>環境
怜:「それはありますけど……」他の3人見渡して
尽:「問題はそこですね・・・」
智律:・・・・・・・・・ふ、と気がつく。外伝面子の両親って皆(笑)
怜:「……おやっさん夫妻が一番安全でかつ両親いる……ってことにならねえか?(苦笑)」←両親大戦で行方不明
尽:「・・・」←親などいない?
智律:「……僕は…。生んでくれたお母さんもお父さんも…。いませんから…。(寂笑)」
真琴:「・・・それじゃ、育ててくれたおやっさんたちは?」>智律
智律:「…お義母さんと、お義父さんは、お義母さんと、お義父さんです。」>真琴さん
怜:「育った教会の人たちはもう関係ない人なのか?」>智律
智律:「ううん、そんなことはないです………ただ、僕は、普通の人みたいに望まれてこの世に生まれてきたわけじゃないような気がするです…。(しょんぼり)」
尽:「・・・」優しく笑ってあたまぽんぽん(笑)>智律君
怜:「……バーカ。それだったら、生まれてきて良かった、居てくれて良かったって、思われるようになりたいって思わないのか?(苦笑)」
智律:「……思うです。」>怜さん
真琴:「・・・ま、似た境遇は・・・・・・・」聞こえないほど小さな声で<望んで
怜:誰にも聞こえないような小声で「……俺だって……わかんねえよ……」
尽: 「だあ! みんなして暗くなるんじゃねえ!」(笑)>怜、智律、真琴
怜:「(……清香さんが、本当に俺が聞いた限りでの性格だったら、ね……@心の声)」<望んで〜
尽:「今、心配してやるのは、あの子の未来だろう!」
真琴:「・・・ええ、心得ていますよ(くす)」>尽
智律:「・・・はぅ。」
怜:「で、どうするさ?先に言っとくが、俺のところは辞めた方が良いぞ……環境に関しては多分最悪だからな(苦笑)」←ヘビースモーカー&機械だらけ&料理激下手(苦笑)
尽:「論外だな(きっぱり:笑)」<怜のところ
怜:「尽さんの所もな(きっぱり:笑)」
尽:「ははっ・・・当然だろ(笑)」
真琴:「・・・私の所は・・・少なくとも安全ではありますけど・・・・・」
怜:「執事の鳳さん、子育ての経験はあるのか?」>真琴
真琴:「それは・・・・あります・・・」何故か少し目をそらす(爆)>怜
尽:「大学行きながら、子育てできるのか?(ははっ)」<安全>真琴君

真琴:「・・・ええ、やれると思います(頷く)」>尽
怜:「真琴……候補その2にカウントしてもいいか?」
真琴:「ええ、もちろん」>怜
尽:「ふむ。なら考えておこう。」真面目に。<やれると思います>真琴君
真琴:「・・・ええ」至極平静に>尽さん
尽:「(すまん・・・今はあの子が先決だ。)」声に出さず、口だけ動かす。<平静>真琴君
怜:「まあ、おやっさん夫妻に預けるのにしても、一つの提案だからさ」>尽
尽:「ま・・・それはおやっさん夫妻にも相談しなきゃいけないことだけど・・・な。」
真琴:「・・・・・・(悩)」
尽:「俺はおやっさん達に預けるのに賛成だが・・・一つ問題があると思う。」
智律:「…はぅ?」>問題
尽:「まあ、おやっさんが引き受けてくれるかどうかは置いといてだ(笑)問題ってのは・・・おやっさん達に預けた時、その子がイノセントとして育つことは難しいって事だ。」
智律:「・・・・・・・はぅ、そう、ですよね…。」
怜:「あ゛〜二人ともウィザードだからな(苦笑)」>尽
真琴:「なるほど・・・・」
尽:「みんな・・・それで構わないか?・・・あの子がウィザードになっても。」
智律:「う、う〜ん…。でも、でも…。いつかは、本当の自分を知る事になると思うですから…。」
怜:「もし、身を守るために力が必要になったらって、考えると………………ウィザードである事が100%不幸ってことではないって、思うけどね」
尽:「それはそうだが・・・」<100%不幸
怜:「何も知らないまま生きて、いきなり事実突きつけられることの方が……多分、辛いよ」ぽつりと
尽:「・・・俺にはそれがわからないからな(苦笑)智律や怜の言うことが、多分正しいんだろうな。」
怜:「……別に。他の人と違うかもって気がついた時に大半のことは覚悟決めてたから」素っ気無く>尽
真琴:「ウィザードになることで必ず不幸になる、なら私達は不幸ということになってしまいますね・・・」
智律:「・・・・はぅ…。」
怜:「ま、それを超えられるかどうかは本人次第だけどさ」
クドラク:「そういえば、ひとつ気になったんだが・・・この娘の名前はS−12と呼ばれていたらしいな。」
怜:「はい、そうです」<S−12>クドラク
クドラク:「・・・で、まさかとは思うのだが・・・そのままS−12などという名前をつける訳ではあるまいな・・・?」
怜:「まさか……(苦笑)」>クドラク
真琴:「・・・・・・た、確かにそういうわけには・・・」
智律:「そ、そんなことはないですよ!」>名前
尽:「そこまで考えが行かなかったけど・・・そんな訳には行かないですね(苦笑)」<名前
クドラク:「では、どうするのかね・・・?」
怜:「……何か良い案、あるか?(苦笑)」<名前
智律:「ええと…。」
真琴:「そう簡単には・・・・(考)」
尽:「俺にそんなセンスを期待されても困る(笑)」
怜:「……”沙弥”ってつけるか?今度こそ、彼女が幸せになれるようにって」すまんな、恐らくは一番センスがない(爆)
尽:「その子は”沙弥ちゃん”じゃない。 名前まで背負わせるもんじゃないと思うぞ(笑)」
真琴:「まあ、名前を変えない限りは一生のものですから・・・よく考えましょう(くす)」
智律:「う〜ん、難しいです・・・・。」
尽:「う゛ーーーん・・・世の中の親の気持ちがわかるような(苦笑)」悩み&知恵熱発生中(笑)
GM:ひろし君オメガギャラクシー(違)

侃々諤々の末…胎児には怜が発案した名前『つばさ』が与えられる事になった。
クドラク医院のスタッフたちが、最新鋭のコンピュータでデータを操作し…中の胎児が、徐々に大きくなり始める。

怜:今までの不幸を飛び越えてほしいから意味合いで考えてた…そして羽ばたいて欲しいからって意味合いで(^^;
クドラク:「何の翼になるものか、興味はあるな・・・まあ、よしとしよう」
怜:「……希望になってくれれば、良いですよ……それだけでも」
智律:「はぅ・・・・。」
尽:「あとは・・・おやっさんとやよいさん次第か・・・(ははっ)」
真琴:「ええ・・・」少しだけ心配そうにカプセルを見つめながら<おやっさんとやよいさん次第

カプセルの中で、なおも胎児は大きくなっていき・・・やがて、乳児の姿となる。

GM:そしてクドラクは、乳児状態での「つばさ」の成長が、とりあえず停止するのを確認する・・・
尽:「大した技術だがな・・・これだけを見れば。」
真琴:「これが、通常の医療に使われているならば、ですけどね・・・」<技術
怜:「……(明らかに普通じゃないだろ……ドクターに聞いてみる必要はあるな)」<技術
GM:さて・・・最後に、カプセルが開かれ・・・15年ぶりに見出された新しい生命が、大きく産声を上げる。
尽:「おっと、赤ん坊ってのはこんなに元気なもんか!?」知識でしか知らない(笑)
怜:「こんなもんだよ(くす)」
真琴:「ええ、こういうものですよ(くす)」
智律:「はわ〜・・・。元気みたいですね…。」
真琴:「・・・・元気な子です・・・きっと・・・・幸せになれますよ(微笑)」
怜:3人に聞こえないよう小声で「ドクター……別の日で良いですから、この子がこうなってた技術について、解説して下さい」>クドラク
クドラク:「私よりは、むしろスタッフのツテの方が貢献しているのだがね…まあ、いいだろう」

遠き過去からやってきた、沙弥の生命を受け継ぐ「つばさ」と名づけられた娘・・・
果たして、彼女はどのような未来を刻んでいくのか。なによりも・・・・・・・・受け入れ先が問題だ!?(爆)

怜:「……俺、Monamiに電話してくるわ」
尽:「まて、俺も行く。」>怜
怜:「電話するだけだって(苦笑)」>尽
真琴:「頼みます・・・」>怜
怜:「済みません、ちょっと外します」>クドラク
GM:クドラクは、つばさをカプセルから移しているところだけど、怜の言葉は聞こえているね。
怜:「尽さん……来て」
尽:「じゃあ、怜に任す。」赤ん坊に気を取られてるので(笑)
怜:ではちょっと席外して、静かなところで0−PHONE取り出します。「……もしもし、MonAmiですか?……火狩です」
おやっさん@通話:「はい、喫茶店MonAmi・・・・・・どうしたね」>怜
怜:「……お忙しいところ申し訳ないんですが、おやっさんかやよいさんかのどちらかでいいのでクドラク医院まで来ていただけませんか?この間のカプセル内の赤ん坊のことで、相談がありますので」
おやっさん:「神田か・・・わかった、私が行こう」
怜:「済みません、お願いします」そして戻ります。

◆ ◆ ◆

智律:「あ、クドラク先生…。少し聞きたいことがあるです。」
クドラク「・・・・なにかな」>智律
智律:「…ええと、つばさちゃんが、もし、急成長したら色々と知識も与えられる事になっていたんですよね?」
クドラク:「それについては既に説明済みなんだが・・・確かに、その通りだな」
智律:「じゃあ…。その知識を何らかの手段で僕達が見れるようには出来ませんか…?」
クドラク:「まあ、電子機械は私の専門外だが、コンピュータに接続すれば見れるだろうな・・・だが、こんなものをどうするのかね?」
智律:「……つばさちゃん達が、一体どういう事をされていたのか。……僕はそれを知る必要があると思うです。」
クドラク:「ふむ・・・」>智律
尽:智律のことは気になるが、今はつばさちゃん(爆)
智律:「…………僕も、『彼女』達と同じになるはずでしたから…。」
クドラク:「なるほど。ならば・・・好きに持っていくといい。」>智律
智律:「……ありがとうございますです…。」

◆ ◆ ◆

尽:「・・・触っていいのか? いや、だめか?」赤ちゃん前で葛藤中(笑)
真琴:「そっと、なら・・・いいですか?」前半尽へ、後半はクドラクへ
クドラク:「ああ、構わんとも」
尽:「こんな小さな命が、大きくなるんだからな・・・うーん(笑)」
真琴:「大きくなるんですよね・・・・全く・・・不思議なものです(微笑)」
尽:”つばさ”の前に指を出してみる(笑)
つばさ:「・・・・・・・・(指ぐいー)」>尽
尽:「おおー♪」意味もなく感動中(笑)
つばさ:「むー・・・?」
尽:「いらっしゃい、この世界に。 幸せになるんだよー(笑)」<むー>つばさちゃん
真琴:「・・・尽さん・・・・もの凄く嬉しそうですね(くす)」
尽:「生まれたての命ってのは、こんなもんなんだな〜」優しく触れてみる(笑)
怜:「……じゃあ、つばさちゃんはお前の妹だな」少し優しい表情で。背後から声かけます>智律
真琴:「そういう事になりますね、『お兄ちゃん』(くす)」<妹>智律
智律:「僕がお兄ちゃんですか〜・・・・・。はわ〜・・・・・・・。」
尽:「しっかりしろよ、おにいちゃん(笑)」ちょっとだけ智律君の方も(笑)>智律君
真琴:「きっと、すぐにお兄ちゃんらしくなりますよ(くす)」なでなで(笑)>智君
怜:「智律……もうお前は1人じゃないからな( ̄ー ̄)」>智律
智律:「・・・が、がんばるです・・・・。」
尽:「つーか、元々一人じゃないぞ。智律も、怜も、真琴君もな(ははっ)つばさちゃんはもちろん一人じゃないしな♪」場所譲りつつ(笑)
怜:「あんたもだろうがよ(苦笑)」<1人じゃない>尽
尽:「無論だ(笑)ほっとけない弟分が多いんでな(ははっ)」
智律:「はわわわわ・・・。ええと、僕がお兄ちゃんですよ♪」>つばさ
怜:「……君は……幸せになってくれよ」そっと小さな手を握って
真琴:「本当に・・・幸せに・・・・・・なってください(微笑)」頬を指の後ろで軽くこする・・・

つばさ:「(きゃきゃ♪)」

◆ ◆ ◆

真琴:「それで、おやっさん達の方はどうでした?」
怜:「おやっさんが来てくれるってさ」>真琴
真琴:「なるほど、了解です(くす)」頷く<おやっさん>怜


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