【外伝・第2章】
罪業の所在
<PART−03>
過去の証人たちは語る
かくして、つばさを伴い横須賀に戻った一同。
真琴がつばさを自宅まで送っている間、智律は早速十塔ハジメに連絡を取る。
智律:「あ、ハジメ君。突然ごめんなさいです…。」
ハジメ:「あぁ、智律君か・・・構わないよ。どうしたんだい?」
智律:「今日はハジメ君に調べて欲しいものがあるです。それで…。今からハジメ君の所へお邪魔してもいいですか…?」
ハジメ:「うん、ちょうど先ごろ最新の研究成果が出たところでね・・・ちょっと時間が空いてるけど」>智律
智律:「じゃあ、今からお邪魔するです。…ええと、それから僕のお兄ちゃんが一緒に来るんですがいいですか…?」
ハジメ:「あぁ、それなら準備させるよ・・・君の『お兄ちゃん』の多さはよく知ってるからね(笑)」
智律:「…はわわ…。え、ええと、今日、一緒に来るのは、ええとそういう意味のお兄ちゃんじゃなくて…、ええと、ええと…。あぅぅぅぅ…。」
ハジメ:「はいはい(笑)」詳しい日時指定はかくしかでOK(笑)
かくして・・・一同は東京駅前の高層建築ビルのひとつ、ハジメの事務所まで向かう事になった。
事前に智律がアポをとっていた事もあって、ハジメとは問題なく会える…。
智律:「あ、ハジメ君こんにちわです♪」
ハジメ:「やあ、智律君・・・顔をあわせるのは久しぶりだね。」
智律:「あ…。僕のお兄さんの尽お兄さんと、お兄ちゃんの怜お兄ちゃんと、それからお兄ちゃんの真琴お兄ちゃんです。」>ハジメ君
尽:「こんにちわ、はじめまして(笑)」挨拶〜
怜:「初めまして、君が十塔ハジメ君?」
真琴:「どうも初めまして(くす)」
ハジメ:「そう…ボクが人類最高の科学者、十塔ハジメだよ」
怜:右手を差し出して「横須賀港北大学2年の、火狩です。智律が世話かけてます」>ハジメ
真琴:「私も、同じ大学の涼夜です・・・よろしく(くす)」>ハジメ
ハジメ:「相変わらず『お兄ちゃん』が多いんだね・・・まぁいいや、はじめまして(笑)」
智律:「あ、あぅぅぅぅ…。」
ハジメは、一同をさっぱりとした会議室へ案内する。
女性秘書がインスタントのお茶をひととおり淹れた後、ハジメは口を開く。
ハジメ:「さて、智律君・・・このボクに調べてほしいものっていうのは何かな?」
智律:「あ、あぅぅぅぅ…。 え、えとですね。今日はこのチップの中身を調べて欲しいんです…(チップを取り出します)。」>ハジメ君
怜:「一つ頼みがある。このチップは曰く付の品なんでどんな構成でどんな中身であっても口外しないで欲しい」<チップについて>ハジメ
ハジメ:「曰くつき・・・ねぇ。もしかして、軍用かなにかかい?・・・まぁ、ボクは軍事衛星に使われてるコンピュータチップだって作った事があるけどね(えへん)」
智律:「……ええと、もしかしたら、もっと大変なものかもしれないです。」
真琴:「軍用とは少し違いますが・・・口外するだけで少々厄介な事になるかもしれません(くす)」・・・いざとなれば・・・・しかし
尽:「はっきり言っちまえば、そんなちゃちいもんじゃないけどな(苦笑)」ぼそ
怜:「その辺の詮索は……ちょっと勘弁して欲しい」<軍用>ハジメ
智律:「……前に僕、いろんな事を聞きましたよね…? それに関する事でもあるんですけど…、なんだかとっても大変な事になっているです……。ハジメ君は、僕の大切な友達です…。だから…、危ない目にはあわせたくないのに、こういう事を頼むのはおかしいかも知れませんけど…、絶対に誰にもしゃべっちゃ駄目なんです…。」
ハジメ:「なるほどね・・・ちょっと想像が付かないけど、まぁいいか、智律君の頼みだしね。じゃあ、電算室に案内するよ・・・こっちだから」
智律:「あ、はいです…。」(案内されます)
尽:素直についていこう(笑)
ハジメに案内された電算室・・・そこは最新鋭の大型コンピュータが立ち並ぶ、一大電脳要塞だ。
全てのコンピュータはネットワーク統合され、外部に対しては無数のファイアーウォールが設置され、
バックアップ用のハードディスクや記録テープユニット、停電時の自家発電装置まで設置されている。
それはいくつもの世界的大企業の経営データが、この電算室によって管理されているが故に・・・
そしてそのすべてを、彼こと十塔ハジメがただ1人で管理しているが故である。
付近の音といえばただ、それらの機械類を冷却するエアコンの駆動音のみ。
智律:「はわ〜…。何時見てもすごいですねぇ…。」>電算室
真琴:「・・・怜の所も凄いと思いましたが・・・これは・・・・」
怜:「俺のところは私用レベルだからな……これは凄いや……(素直に関心)」
ハジメ:「やろうと思えば、ペンタゴンのコンピュータを直接制御する事だって不可能じゃないさ。まぁ、やらないけど(笑)」
尽:「人類最高を自称するだけのことはあるな(笑)」
ハジメ:「それじゃあ、早速見てみるよ・・・・・・・・・・・・・ふぅん。このチップだと、ちょっと・・・というか、かなり古いタイプのようだね・・・ここにある機材だと、ソケットが合わないや」
智律:「あぅ…?駄目ですか…?」
ハジメ:「今、秋葉原電気街のジャンク屋ネットワークで、ソケットがあるかどうか照合するよ・・・(10秒後)・・・できたよ。そっちで注文してくれれば、すぐ届くんじゃないかな?」
智律:「えと、じゃあ、僕が注文するです。」ピグマリオンを取り出してさくっと注文
GM:では・・・ピグマリオンの販売システムゆえにサクッと届く。ジャンク品1個なのでお代は結構(笑)
智律:「これで…、大丈夫ですか?」>ソケット>ハジメ君
ハジメ:「あぁ、到着したね・・・なら、それを使って・・・と。はい、出来たよ」と、10分そこそこで完成(笑)
智律:「はわ〜・・・。」(感心中・笑)
真琴:「・・・流石に手早い・・・」感心してみてます(笑)
ハジメ:「それじゃ、解析を始めるよ・・・あっという間だろうと思うけど、お茶でも飲んで待ってて。」
智律:「お願いするです…。」(じっと見ています)
GM:ハジメ自身が開発した調査解析用の人工知能つきサーチエンジンがいくつものウィンドウで立ち上がり、プログラムの解析が始まる・・・と、ものの1分で終わってしまう。
智律:「早いです〜・・・・・。」
尽:「・・・早いな(笑)」
ハジメ:「当たり前さ。ボクを誰だと思ってるんだい? 人類最高の科学者だよ(笑)」
真琴:「流石、ということなんでしょう(くす)」
ハジメ:「まあ、このチップからして10年以上前のシロモノだったから・・・ボクに掛かれば解析は簡単だったけどね。とりあえず、内容はこれを見てみて」笑って言いながら、プリントアウトを智律に手渡す。
尽:「とりあえずありがとう(笑)助かるよ。」<解析>ハジメ君
智律:「………。」無言で読んで行きますが…、どのような内容ですか?
GM:プログラム名からして、その用途は明らかだ・・・『D計画生体ユニット論理行動定義プログラム』・・・概要を説明すると、いわば人造人間におけるマインドコントロール・プログラムにも似た内容だ。
智律:「……(ぶるっと、一瞬震えますが…。平静を装って読み続けます)。」
尽:智律君の読解待ち・・・腹据えて待ってよう。
真琴:「・・・・・」読み終わるのを待つ・・・
『彼女』達に与えられる知識は・・・「D」の中枢ユニットを制御するための情報。
文字や言葉の認識能力はいちおう与えられているものの、それは制御のための副次的なものに過ぎず、
それ以外は、ほとんど情報らしい情報を与えられていない・・・
ただ一点、「D」開発責任者たちへの、自らの安全よりも優先された「絶対服従」を除いては。
尽:要するに非人道の限り、目的の欲するままか・・・
智律:(ぽつり、と)「……大体は、想像どうりです。でも…、でも…。やっぱり、これは許せないです…。」静かに皆さんにプリントを差し出しましょう
尽:「・・・」無言で受け取り、読む。
真琴:続いて空いたら読みましょう・・・
尽:「・・・人を、道具にする為の装置・・・か。よくもここまで・・・」読んだらプリントを回します
怜:「……ふむ」プリント読みます
GM:開発は、ルーチンごとに組まれ・・・断片化することで機密を守ってた節が見受けられる。
怜:「あの当時でこれだけのプログラム組めるのは大したものだな……ここまでして……」内心思うところと表情誤魔化してます
真琴:「・・・・・・・・(ぎりっ)」黙って読み進めていく「・・・・・(確認を取らなければ・・・必ず!)」
尽:「予測してたとはいえ・・・厳しいな、目のあたりにすると。」
真琴:「・・・・ええ・・・これが人の所業と考えると・・・・・・・・」
GM:プログラムの殆どは、楠ヶ浦学園電算部で組まれたもののようだけど・・・ごく一部、そうでないものが見受けられる。ルーチン中にはフランスのシュフラン大学、それにイシマール大の名前もあるよ。
智律:「…この大学って確か…。」例の開発教授陣の大学ですな。
真琴:5人の科学者達…
怜:(内心)ディメンジョンガジェットの開発者の所属してた組織……シュフランにイシマール、ね……覚えておくか
尽:確か、フランスの大脳生理学の教授が関与してたな。
GM:確認すると・・・ドクター=アルベール(イシマール大/エネルギー工学)、モルセール教授(仏シュフラン大/大脳生理学)だね〜。
ハジメ:「・・・・・・お役に立てたかな?」
尽:「ありがとう。役に立ったよ。」無理しても笑って答える。
真琴:「・・・ええ、十分すぎるほどに。本当にありがとう(くす)」
怜:「十分すぎる……流石だ」
智律:「……ありがとうです。このお礼は必ずするです…。」
怜:「協力に感謝する……また、手を煩わせるかもしれない」>ハジメ
ハジメ:「まぁ、それは構わないよ。今回は智律君の頼みだったしね(笑)」
尽:んじゃ、そろそろハジメ君にお礼言って、ここは退散かな? おやっさんにも報告しないと(笑)
怜:うい、帰還問題無です。
智律:了解です。「ハジメ君…。本当にありがとうです。」
ハジメ:「いいや、構わないさ・・・また何かあったら、時間が空いてる時に聞くよ。」>智律
智律:「…ありがとうです。」
かくて、一同は再び横須賀に戻る…既に辺りは夜になっていた。
そして、喫茶店「MonAmi」店内…。
尽:「ただいま帰りました・・・」>おやっさん
真琴:「ただいま戻りました・・・・・・・」
智律:「…あぅ…。」
怜:「……すみません、アイスコーヒーいただけますか?あと、尽さんに”いつものやつ”と真琴にアイスティーと智律にアイスカフェラテで。俺はガムシロップもミルクもいりませんから……すみません」
おやっさん:「おぅ。今出すぞ・・・それでどうだったね?また随分不景気さに磨きが掛かったようだが(苦笑)」
怜:「……参りましたね……今回こればかりです(苦笑)」
真琴:「やれやれ・・・といった所です・・・・・。よほどの外道だったようです・・・(はぁ)」
怜:「……実際の医療の現場であんなことやっていたらたまったもんじゃない(苦笑と溜息)」
真琴:「洒落にもなりませんよ・・・本当に(苦笑)」
おやっさん:「君たちにそう言わしめるとは・・・またとんでもない話だな(苦笑)」注文の品出しつつ。
怜:ぽつりと「……とか言って……最近はああいった技術も技術として出ているから……(溜息)」
尽:「ま、詳細はこれ見てください(溜息)」といいつつプリント渡します。>おやっさん
おやっさん:「ふむ?・・・・・・(目を通す)・・・・・・なるほど。強化人間以下だな、この扱いは・・・」
真琴:「強化人間・・・ですか?」
尽:「何だと思ってるのか・・・」強化課程については多少知識はある。
怜:「あの…………強化人間の育成過程のことはよく知らないのですが……もしご存知でしたら教えてください」>おやっさん 「どんな事実でもきちんと受け止める準備はできています」
おやっさん:「多くの場合、強化人間は対エミュレイター戦闘能力を高めるために、人間的な部分を抹消するよう生体的・精神的改造を加えられるケースが多いからね。」
尽:「精神まで戦闘向きにいじるとかな・・・良くあるのさ。」ぼそ
怜:「……でないと、崩壊してしまうから?」怜イヤーは地獄耳
尽:「崩壊を防ぐ為じゃない。戦いを望む、喜ぶようにする・・・そういうことさ。」こそっと
怜:「…………そうか」こそっと……しかし表情は、どこか遠くを見る目に
おやっさん:「それでも、ここまで徹底はしないものだよ・・・決定事項を推奨としてではなく、義務としている段階で論外だね」
真琴:「決定事項なら・・・それこそ非人道的という言葉が相応しいですよ・・・」
尽:「いや、非人道を語ることすらできないな。あれじゃ、”道具以下”だ。」
怜:「……実験のための”道具”としか思ってないんだろうさ」
おやっさん:「ただ、ここまでのマインドコントロールは・・・少なくとも、普通に生まれた人間に対しては不可能なはずだ。」
真琴:「・・・つまり、それなりの精神的強さなどの『素養』が必要、と?嫌な言い方ですが・・・」
怜:「素養以前さ…………遺伝子そのものを、耐えられるようなものに変えてしまったら?彼らなら、多分可能なはず……」目はマジ……怒っているなってのが読み取れます>真琴
おやっさん:「そもそも人間として・・・いや、自律思考をもつものとして存在しないものであれば、これだけの事をしても問題はない・・・という事なのだろうな、これを読む限りでは。」
怜:「彼らなら……実験材料の一つとしてしか見ていないのだったら、それくらい平気でやるでしょうね」>おやっさん
真琴:「ふむ・・・とはいってもただ遺伝子を弄るだけで作り出すのは少々骨でしょう・・・。それを考慮に入れるなら・・・やはり選ばれたかと」
おやっさん:「まして、サーキンスの実験にも耐えるポテンシャルを持つ沙弥君・・・その彼女から自律思考を取り除いたもの・・・彼らにとっては、最高の素材という事だったのだろう」
怜:「素体が沙弥さんだとしたら……尚更道具……いや、あの研究成功のための歯車の一部にしか見えないだろうさ」
尽:「・・・人を道具以下にするもんですよ!こんなもの・・・」
怜:「”目的”に囚われた人間はそれくらい平気でやるもんさ……狂信者と一緒で、目的遂行が絶対だって信じ込んでいて、そのためには自分以外が道具に見えるんだから」吐き捨てるように呟く
真琴:「・・・・・・・(苦)」<“目的”に囚われた人間
尽:「怜の言う通りだな・・・」
真琴:「素材にされる本人からすれば・・・最低ですよ・・・本当に・・・・」
おやっさん:「そうだな・・・(苦笑)」
真琴:「それは・・・厳然たる事実でしょう。だからこそ・・・それを行った張本人たちを・・・締め上げねばね(微笑)」目が笑ってない・・・
おやっさん:「さて・・・そうなると、するべき事は見えてきたのではないかな?」
尽:「するべき事ッスか・・・」
怜:「フランスか、アメリカに行く……でもアンブラとオカジマもあるんだよなあ……あれ……アンブラって、アメリカが本部でなかったかな…………いきなり気が飛びすぎてたな(苦笑と溜息)」
尽:「・・・・・・むー・・・」思考中・・・そろそろ煙が出るぞ(笑)
怜:「慣れないことするな( ̄ー ̄)」片手に冷水の準備が(笑)>尽
尽:ぶしゅしゅー(←放熱中)
怜:「慣れないことするな……溶けてもしらねえぞ(苦笑)」冷水入りコップおでこに当てて(笑)
尽:「さんきゅー メルトダウンは避けねーとな(笑)」>怜
おやっさん:「今一度、資料を洗い直してみる事も大事だな。意外と、見えていない部分があるかもしれない」
怜:「そうですね、感情的になってて見えなかった部分もあるかもしれませんから」<資料>おやっさん
真琴:「・・・ふむ・・・・・手分けして情報を集める、という手も無いでもありませんが・・・・分散は危険・・・」
おやっさん:「それもあるかも知れないが、ここにいながらにして入手できる情報もあるだろう、という事だよ・・・(苦笑)」
怜:アイスコーヒーがっとあおって「すみません、おかわりいただけますか?」>おやっさん
おやっさん:「あぁ、いいとも(笑)」
怜:そしてちょいと喫煙コーナーに移動……頭冷やすためです。タバコ吸いながら「ここで出来ること……か」
おやっさん:「私が言っても構わないが・・・既に君たちは、行動するに足る情報を得ているはずだ」
真琴:「・・・・・そういえば・・・今頃そらちゃんは何処にいるんでしょうか・・・」
怜:「そういや……」<そら
尽:「最近見てないな。そういえば・・・」<そらちゃん
この時点で【そら】はアメリカから帰国した後である。
しかし、外伝メンバー達は今のところ、【そら】がアメリカに行っていたという事実を知らない。
智律:「…どうしましょうか…。また十塔君にお願いするのも悪いですし…。がんばって自分で何とかしてみましょうか…。」
怜:となると、生きていて写真見せても安全そうな守秘義務確実で顔知っていそうな人……アレしか思い浮かばねえ(苦笑)
尽:しかし、調査先が多いから・・・どこから攻めるべきか??
真琴:ふむ・・・確かビデオには三人目がいたはず・・・
智律:恐らくは、正体不明のマスターでしょう。>三人目
おやっさん:「・・・・・・ふむ。まずは、今までに集まった資料を出してみたまえ」
怜:「はい」
真琴:一寸確認・・・・2人の科学者と、背広の科学者がいる・・・・3人?・・・杉崎博士にあの3人の写真を見せて身元照合しちゃだめですかね?
尽:それは・・・出来るだけ避けたい。
怜:松土が顔知ってたはずだから、そっちに確認取る方がいいかもしれん……杉崎博士よりはいいかも。
真琴:ふむ・・・・・・・・松土先生は確か楠ヶ浦時代からいるなら三人の顔を知ってる可能性が有るんじゃ?
怜:よし、では松土に連絡とります……まず電話して、「メールで顔写真送るから、この3人に見覚えあったら教えてくれ」と言います。
その時、松土から折り返し電話が来る。
松土:「怜か? …お前が送ってきた画像な、全部見覚えがあるぞ?」
怜:「あるんですか!誰が誰か教えてください!お願いします」>松土
松土:「おう。まず白衣の2人だがなぁ・・・こりゃドクター=アルベールとモルセール教授だ。」
怜:「ええと、どっちがドクター=アルベールでどっちがモルセール教授です?」ピグマリオン既に開いている
松土「こいつ(A)がドクター=アルベール・・・で、こいつ(B)がモルセール教授だ。まぁ、この2人は私生活でも親しかったからなぁ・・・って、こいつぁ知ってたか。すまん(笑)」
怜:「いや、知りませんでした(苦笑)親しかったって……過去形ですか?今はお付き合いがないと?」手はせわしくメモっている。
松土:「いいや? 今じゃ大西洋に隔てられてるだけで、付き合いは深いようだぞ」
怜:「なるほど……まだ付き合いはあると……(メモメモ)……まだ日本にいるんですか?」>松土
松土:「いいや、どっちも15年前の一件以来、それぞれ元の大学に戻ってるはずだ」
怜:「解りました。それから、この背広の人物は何者でしょう?」
松土:「・・・・・・おう、そいつ(背広)なんだが・・・こりゃまた大物だぞ。プロフェッサー=コス・・・ドクター=アルベールと同じ、イシマールの教授だが・・・遺伝子工学の権威だ」
怜:「プロフェッサー=コス?それは初耳です……こちらの方は存命ですか?」>松土
松土:「おう。まぁ、イシマールじゃ隠棲っぽいけどな・・・ちょっと前まではかなり有名だったぞ」
怜:「ええと、何年ぐらい前ですか?論文調べたいんで、活躍してた年代を知りたいんです」<プロフェッサー=コス
松土:「そうさな、5〜6年前くらいまでか・・・クローン禁止が国際的風潮になるまでだな」
怜:「5〜6年前ですね……クローン禁止?ええと、コス博士は、クローンの研究していたんですか?」
松土:「遺伝子工学ってこたぁ、行き着く先はクローンだろうが(笑)まぁ、プロフェッサー=コスは・・・こいつぁ非公式だが・・・人間のクローニングに成功したらしいからな」
怜:「マジかそれ!!」叫んで立ち上がる…椅子ががたーんと倒れます(笑)
尽:「おい・・・」椅子直しとこう(笑)
松土:「もっとも、学会からは黙殺されたらしいがな…」
怜:「そりゃ……黙殺されても仕方ないですよ……あまりにも問題がありすぎますから(苦笑)」
松土:「その後に、プロフェッサー=コスはイシマールに移籍している。おおかた前の大学をおん出されたんだろうよ」
怜:「何か……倫理的に不味いことでもやらかしたんですか?」
松土:「要するに政治的圧力ってヤツだな」
怜:「なるほど……そっちですか(苦笑)」
松土「・・・っと、こんな感じでいいのか?」
怜:「悪い、質問が増えた……あともう二つばかり(真琴の方をちらちら見つつ)」
真琴:「・・・・」思考の渦に没頭中
尽:怜の会話聞きつつ、待機中(笑)
怜:「一つ、コス博士の前にいた大学。もう一つ、エルツフェルズ博士の行方、以上」>松土
松土:「プロフェッサー=コスについちゃあ・・・(ゴニョゴニョ)・・・だが、あっちは今じゃプロフェッサーとの関わりを否定しているな。ドクトル=エルツフェルズは今もアンブラにいるはずだぞ・・・っつぅか、すぐ近くにな」
怜:「アンブラにいる……え?近くって、もしかして横須賀!?」
松土:「おぅ。絶滅社の横須賀支社に出向してるはずだが、社内の大事な仕事に関わってるらしい。」
智律:やっぱ、あの人かよ(笑)
怜:「……近すぎますよ(苦笑)」メモメモ
松土:「『灯台、基暗し』ってやつだな」
怜:「つーか、何でそんなことまで知っているんですか?(苦笑)」
松土:「アンブラとは付き合いがあるんでな(笑)ただ、絶滅社は知らん」
怜:「ああ〜そういや。そうでなかったら、箒のオプション開発なんざやりませんからね−−;ゞ」手元のメモにはアンブラ=絶滅社ってぐりぐり書いてます。
松土:「まぁそういう事だ…他には何かあるか?」
怜:「まあ、聞きたいことは大体聞き終わりました……ありがとうございます」
同じ頃、智律は…
智律:「…お義母さんはいるですか…?」
やよい:「(入室)はいはい。今少し洗い物をしておりましたので・・・どうなさいましたの?」>智律君
智律:「………これ……。(βを取り出します)……これ、沙弥さんのじゃ…。」>お義母さん
やよい:「・・・・・・・・・・・・・・それは・・・・・・ベータ・・・それは、どこで手に入れましたの?」
智律:「…これ、そらさんの大切な場所に、変なレバーがあって、そこから変な研究室にはいれて…これ…、これ…、どうしましょうか…?」
やよい:「・・・ひとつ聞きますわね。あなたは・・・それを、持つだけの覚悟はありますか?」
智律:「…僕は、前に言いました。沙弥さんを忘れさせないと。…そして、僕は誓いました。…沙弥さんと、…皆さんが安らかになれるようにって………もう、覚悟はついてるつもりです。」
やよい:「ならば・・・それは貴方がお持ちなさいな。あなたの手で・・・本来の力とはいかずとも、蘇らせる事は可能なはず・・・ですわ」
智律:「……お義母さんは、いいんですか? …また、βが戦う事になるかもしれないですのに…。」
やよい:「ベータは15年前・・・何故か戦いには現れませんでした。その理由は分かりませんが・・・もしかしたら、将来の災厄を前に、自ら導き出されたのかもしれませんわ。」
智律:「……。」
やよい:「ただし。ベータが万一蘇るとして、あなたを主と認めるかどうかは別の問題ですわね・・・それは、あなたが面と向かわなければならない問題ですわ。」
智律:「……それは、これからのことだと思うです。βと本当に向かい合って…、それからだと思っているです。」
やよい:「それは無論ですわ。ただ・・・パワーユニットもなしでは、役に立たないでしょう?」
智律:「…はぅ、そうですよね…。」
やよい:「まずはあなたの手で、ベータを動かせるようにしてごらんなさいな。」
智律:「……頑張ってみるです。」
尽:智律君に電波・・・まずは製造元に問い合わせるべし(笑)
智律:…む〜、というとアンブラすか。個人的には、あまり信用していませんので…。というか露骨にあやしい(笑)
尽:そのあたりはやよいさんに聞かなきゃ!
怜:コネのある人間はここにいますよ〜(笑)
智律:ゑ〜、自分で、とか言われたので何とかしようと頑張っています(笑)
怜:うむ、聞いておけ〜。こちらの情報洩れないようにするのはいくらでもやるから( ̄ー ̄)
智律:「えと…、ですね。この『ユグドラシル』って何処で作られたんでしたっけ・・・・?」
やよい:「それは、楠ヶ浦学園の開校の際に寄せられたものですわね・・・起源はもっと昔のようですけど、少なくともアンブラ社の『箒』ではないようですわ。」
智律:「…はぅ?じゃあ、一体何処で作られたんでしょうか・・・?」
やよい:「・・・もっとも、現用の箒と構造はかなり似通っていますから・・・あるいは、現在の箒がユグドラシルをモデルにしたのかも・・・?」
智律:「う、う〜ん…。じゃあ、これは…、困ったです。 何処で作られたのかが分からないんじゃあ………あ、そうだ。お義母さん達は、どうやってユグドラシルの整備をしていたんですか…?」
やよい:「整備?・・・・・・・必要ありませんでしたわ。今もですけど(あっさり)」
智律:「…はぅ、そうですか…。(がっくり)…でもそれって…。 機械じゃないみたいです…。どちらかというと生き物みたいなんですね…。」
やよい:「ベータを良く御覧なさいな・・・金属というよりも、木に近い手触りがするでしょう?」
智律:「…本当です。」そういや細かい確認なんてしていなかったな(笑)
やよい:「ユグドラシルは・・・ラグナロックの折に焼け落ちた世界樹の残りから、女神達の意思を受けたドワーフたちが作り上げたといわれていますの。」
智律:「…はわ…。すごいもの…。ううん、ユグドラシルそのものなんですね…。」
やよい:「そう・・・伝え聞くところでは、世界大戦の後に・・・この地の守りを高めるために、3本のユグドラシルがもたらされたのですわ。」
智律:「……困ったです。それじゃあ、今から作り直すのは難しいかもしれないですね…。」 まあドワーフといえば、一つあるが(笑)
怜:黄金の蛇!
智律:うい、了解してます。ただ、コネが尽さんぐらいしかないっぽいので
怜:ある−−/
やよい:「逆の話をすれば・・・単に箒として扱えるようには、できるかもしれませんわね。」
智律:「…はぅ?」
やよい:「現在の箒に似たユグドラシル・・・ならば、真なる力はさておいても、箒の部品で代用できるかもしれない、という事ですわ。」
智律:「…あ、とりあえず動かす事は出来るかもしれないですね…。」
やよい:「・・・・・・あとは、あなたの頑張り次第ですわ(^^)」
智律:「…頑張ってみますです。…まずは、このユグドラシルにつかえそうな部品を探してみるです。」
やよい:「ええ。でも、今は皆さんと情報を総合なさいな・・・箒の修理は、いつでもできますからね。」
智律:「…はいです!」
PREVIOUS CHAPTER | NEXT CHAPTER |