【外伝・第3章】
悲劇の源流
<PART−02>
邂逅、天草四郎時貞
かくして、数時間後。空と海の旅を終えた一同は、ここ島原は原城跡に赴いていた・・・
尽:「ふあーっっと、こっちはやっぱり少し温いなぁ(笑)」<原城跡
真琴:「まあ、横須賀よりはね(くす)」<あたたかい
華恋:「それに、静かな場所ですね・・・でも、大きな力は感じます・・・」
真琴:えっと、その後カードとカードデッキには何か異常はありましたか?>GM
GM:ああ・・・現地に近づくにつれ、ほんのりと白い光がデッキとカードを包み始めているね。
真琴:「・・・・・・やはり・・・・・こっちでいいんですね・・・・・」確認するように、カードとデッキに<白い光
怜:「ここら辺は初めて来るな……」様子を見ます。
真琴:「だんだんと、カードとデッキの発する力が強くなっています・・・」
尽:「ふむ、正解だったようだね。」 とさりげなく周囲は警戒。
GM:中心部は広場になっていて、周囲には石碑やモニュメントが並んでいるね。
怜:「ここで昔……3万7千人、死んだんだよな……」
真琴:「・・・ええ、12万の幕府軍によって、ね・・・・・」
怜:「それだけの人間集めるエネルギーが……信仰の力で集まったのか、生死かけて集まったのか……」遠くに思い馳せつつ
真琴:「信仰が・・・最後の拠り所になったんでしょう・・・・・・」
華恋:「・・・もしかしたら・・・歴史で伝えられている以上の意味があるのかもしれません・・・(周囲を見回しつつ)」
尽:「・・・さて、それでこれからどうする? 資料館でも行ってみっか?」 ちょっと待ってから切り出す。>ALL
怜:「資料館には、天草の物って言われている黄金のクルスがあるって聞いたな……行ってみるか」>ALL
真琴:「ええ、行ってみましょうか。何かわかるかもしれませんし」ダウジングのように白い光が強くなる方に歩いてみます
GM:すると・・・途中で、火花が散ったかと思うと、カードデッキが弾き返されるね。>真琴
真琴:「なにっ!・・・一体何が・・・・・・」弾かれたあたりを探ってみます
尽:「んっ!? どうかしたか?」>真琴君
怜:「どうした!?」>真琴
真琴:「何かに弾かれたみたいで・・・もう1度試してみます」カードとデッキを持ってもう一度弾かれた方向へ
GM:すると・・・またまた弾き返される。その先は広場が広がっているだけだけど、カードデッキの絵柄が変わっているのが見える・・・火矢を受け、燃え落ちる小屋が。
華恋:「これは・・・障壁でしょう。このようなものがあるのは・・・引っかかりますね。」
尽:「シールドか・・・確かに妙だね。」<障壁
怜:「今どういう現象が起こっている?」>真琴
真琴:「デッキの絵柄が変わってます・・・。焼け落ちる・・・小屋?」<現象
怜:「……」周辺にある、建造物や史跡を注意してみますね
真琴:「この辺は・・・島原の乱に関係がある・・・・のかな?」周りを探って
GM:うむ・・・カードデッキを持っていないなら、往来は自由みたいだ。ちなみに案内図によると、問題の場所の周囲にはかつて天草四郎が最期を遂げたという住居小屋があったらしい。
尽:「どうもそうみたいだね・・・」<島原の乱に関係
怜:「思い切り関係ある」
真琴:「・・・天草四郎の亡くなった地・・・ですか・・・・・・・」
怜:「(天草一人ではないけどね……天草は、信仰の象徴、拠り所だったから)」その住居小屋跡の付近まで少し調べたいのですが?
GM:うむ。見たところ広場の一部になっているようで、別段代わり映えはしていないね・・・近くには十字架をあしらった慰霊碑が立てられている。
華恋:「・・・私なら、ここを開けると思います。」
尽:「できるのかい?・・・ただ、無理はすんなよ・・・」<障壁解除>華恋ちゃん
怜:「……リスクは、どれ位?」>華恋
華恋:「・・・私は時と運命の女神のひとり・・・そして、時間流とは私のつかさどるもの。心配はいりませんよ(にこっ)」
真琴:「いざとなれば月衣に入れて試してみますから、無理はしないで下さいね」>華恋
華恋:「はい・・・ただ、その前にちょっと調べてみますね・・・」
華恋は、空間の前に手をかざしてみる…
華恋:「・・・・・・? おかしいですね・・・・・・この先の空間には、何も封じられていません・・・」
尽:「何もない?・・・??」
華恋:「はい。障壁だけが存在しています・・・普通、何かを封じるための障壁のはずですが・・・」
真琴:「何も封じられていない?ならばなぜ・・・・」デッキを月衣に入れても入れません?
GM:うむ、月衣に入れても同じ事で・・・今度は真琴の身体ごと弾き返されてしまうね。
真琴:「っ!・・・やっぱり無理ですか・・・」
尽:「この障壁が何を意味してるのか・・・」
真琴:「・・・・・・元々何かを封じていて、もう抜け出た後・・・・まさかね(苦笑)」
怜:戻ってきて「あの十字の慰霊碑……あの付近まで行ってみないか?」今度は慰霊碑に近寄りたいのですが、よろしいです?
GM:うむ、怜は問題なく慰霊碑まで行くことが出来る・・・問題は真琴が行かれないという事だけだね。
怜:「真琴だけ、入れないか……」確認しつつ
真琴:「私、というよりはこの二つ、みたいですが・・・(ふむ)」
尽:「みたいだね。」<この二つ
怜:一応慰霊碑前で祈りだけは……自分のロザリオごそごそと出しつつ「(我々は貴方方から見れば異教の者だろう。だが、眠りを妨げにきたのではない。もしも我が友人に関連することであれば、助力を願いたい)」と心の中で念じつつ自分のやり方で祈りを捧げて。
GM:すると・・・目の前の慰霊碑から、真琴のカードデッキと同じ白い輝きが漏れているのが分かるね。>怜
怜:「……!?」ではそれを見て「……感謝しよう」と小声で<白い輝き 慰霊碑から輝きが漏れていることを報告。その後で華恋に障壁を破壊して欲しい^^;
真琴:「あの慰霊碑からも・・・・」<白い輝き
華恋:「では、いきます・・・下がっていてくださいね」>ALL
尽:「気を付けて・・・」と言って一歩下がる。
怜:一歩下がりましょう。警戒はしつつ「(この地に眠る名も伝えられ無き人々よ……頼む)」と内心念じつつ。
真琴:では、一歩下がります・・・
黒いセーラー服の少女は、手を目の前の空間に伸ばし・・・パチン、と指を鳴らす。
すると、目の前の空間がぽっかりと開き・・・トンネルが形成されていく。
華恋:「はい、終わりました・・・試してみてください(^^)」
怜:「……早いね」>華恋
華恋:「いえ・・・(^^)」>怜さん
真琴:「・・・(なんだろう・・・懐かしいのか・・・・)」
尽:「・・・これで開いたのか?・・・真琴君も気を付けてな。」障壁に穴
真琴:「ええ・・・(頷く)」ではカードとデッキを持って穴から中へ入ってみます
GM:トンネルをくぐると・・・真琴にも何事もなく、通ることが出来るね。
真琴:「どうやら、無事に通れるようです。ありがとう(くす)」
GM:真琴の目の前の記念碑の光は、徐々に強くなっている・・・それは、近づくとその正体がわかるのだけど・・・周囲から集まった思念とでもいうべきものだ。
尽:「・・・」あとは真琴君次第か・・・何かあったときのために用意はしておくが。
怜:「気を付けて……そして大事なことを忘れずに」>真琴
真琴:「大事な事?」>怜
怜:「一つはここに眠る人々の思い。だけどそれ以上は俺は言わない。後は自分で考えて判断してくれ(微笑)」>真琴
真琴:「・・・ええ、ありがとう(微笑)」>怜
華恋:「大丈夫です・・・きっと」
尽:「信頼してるよ・・・(笑)」>真琴君
怜:「お前なら、大丈夫だ。俺は信頼してるから」>真琴
真琴:「さて、信頼には・・・こたえないとね(くす)」>尽、怜
GM:そして、慰霊碑の前・・・真琴がそこに立つと、記念碑とカードデッキの光はまばゆいばかりの輝きに変わる!!
真琴:「・・・・・・・今まで・・・ここを守っていてくれたんですね」十字を切って・・・祈る・・・・・・・
GM:その輝きは、周囲の光景を一変させる・・・焼けただれ荒れ果てた廃墟へと。その光景は・・・一同にも見ることが出来る。もちろんイノセントには、この空間自体識別することが出来ないけどね。
そして、慰霊碑のあったあたりには・・・光に包まれた、1人の少年が立っていた。
少年:「よく来てくださいました・・・この時を、私はどれだけ待ち侘びた事か・・・」
怜:「……」冷静に見守ろう。
尽:「・・・これが・・・この土地に眠るもの・・・?」
真琴:「やはり、私を呼んでいたのは・・・・・」じっと見つめて・・・
怜:「天草四郎、そして3万7千人の思い……」
真琴:「あなたは・・・・・天草四郎ですね・・・」>少年
少年:「私は・・・益田甚兵衛の子、四郎時貞・・・ずっと昔に・・・この地を支配していた魔の力を、神の御名において祓わんとしたもの・・・」
真琴:「後の名を・・・四郎大夫・・・」知らないはずなのに口から出る・・・
怜:「……」見守るのみ。
真琴:「力無き者を守る力を求め・・・魔の封印を解きしもの・・・」
四郎:「人々のための戦いに敗れ・・・それから400年近くもの間、悪魔だの何だのと貶められてきました・・・真実を知らせようにも、公儀が張らせたこの壁に阻まれ・・・それもかなわないままに。」
真琴:「それで・・・この二つはあなたの気配を残しているから・・・・」<壁
四郎:「その通り…異国の女神よ、あなたには感謝せねばなりません」
華恋:「……」静かに一礼
四郎:「さて…あなたが手にされているその品は、かつて私が思いを込め送り出したもの・・・真実を、後の世に残すために。」>真琴
真琴:「真実を・・・教えてくださいますか」
四郎:「思えば、すべては・・・異世界より訪れた悪魔の所業でした。異界の悪魔は・・・その分け身を領主・松倉勝家に憑依させ、人々から多くのものを搾り取っていました」
真琴:「(・・・なんで・・・私は『知ってる』の・・・・・)」さっきは思わず口に出たらしい
尽:二人のやりとりを聞いている・・・判断は全て聞いてからだな。
四郎:「マンモンなるその悪魔は・・・松倉家を代々支配していましたが、神の栄光の満ちるこの地により強力な礎を築くべく・・・そうしたのです」
怜:「(……そうか、これが真実の歴史か)」冷静に聞きつつ
四郎:「私は神の啓示により、マンモンを誅すべく…松倉家の圧制に苦しむ人々と共に立ち上がりました。」
真琴:「しかし、あまりに強力なその力に・・・・封印を解いてしまう・・・・」
四郎:「そう・・・父祖がかつての御領主様から堅く禁じられた、封印の扉の黒き刃の封印を・・・」
真琴:「・・・・・『黒鋼』の封印を・・・・・」本当に知らないはずの名前・・・<封印
GM:うむ、翔真から聞いた可能性も否定できないけど(笑)
真琴:まあ、ね^^;
四郎:「公儀と松倉家・・・ふたつの強大に過ぎる魔と戦うためには・・・私たちは非力に過ぎたのです。しかし・・・思えばそれが、間違いでした」
真琴:「封印を解きし時は抑えきれた黒き刃も・・・・」
四郎:「そう、気付いた時には遅すぎました・・・その黒き刃こそ、神剣よりわかたれし影・・・魔を喰らい更なる闇を導く『魔剣』だったのです」
真琴:「それに気がついたときはもう・・・・・」
四郎:「そう・・・・・・すべては、誤りに対する無知からきたもの。その時以来・・・私の心は封じられ、魔剣の意のままに動く傀儡となってしまいました・・・」
語りながら、憔悴していく少年…天草四郎。
真琴は、その四郎を凝視しながら…すさまじいまでの気力を消耗していた。
400年来の無念…その想いに、取り込まれそうになったからである。
ただ…真琴は『夢使い』。それゆえかろうじて、正気を保っている事が出来たのである。
真琴:「・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・」その場から動いてもいないのに・・・・汗びっしょりかも
尽:過去の想いに引きずられて、自らを見失う事なかれ・・・
怜:己をしっかり持て……とPL発言で助言
四郎:「そして、最後の日・・・黒き刃はその力を阻まれ・・・私もまた、生命を奪われました。」
真琴:「対の刃・・・・・『大鋼』によって・・・・・・」・・・・・精神を集中して・・・再び語る
尽:「・・・・・」ここが踏ん張りどころだぞ、と思いながら見守っていよう。
四郎:「公儀なる巨大な魔は・・・自らを正しきものと定めるため、ありもしない『天草四郎』なる虚像を作り上げ・・・障壁を築き上げたのです。」
尽:あと、怜と華恋の方もちらっと様子を見ておこう。
怜:「……」無表情に見守ってるだけ。手を出そうとする様子は全く無し>尽
真琴:「そして・・・黒き刃を・・・・・・封じ込めた・・・・・」<障壁
四郎:「そう・・・黒き刃を浄化するために・・・故なき人々の血を流して・・・多くの時をかけて・・・。」
華恋:「・・・島原の乱という『伝説』は・・・真実を覆い隠すためのものだったのですね・・・。」
尽:「(溜息)・・・そういうことになりそうだね。」 彼の言葉を信用するなら、だけどね。>華恋ちゃん
怜:「(……光も闇も、互いが存在してこそそれらが成り立つもの……ということか……しかし闇を否定してはならない……光は光だけでも存在できないのだから……)」
四郎:「その後・・・公儀を覆う魔がどうなったのか、私は知りません・・・しかし今日まで、この秘密を明らかに出来なかったのもまた事実です。」
華恋:「・・・・・・!? ・・・・・・確か、島原の乱といえば・・・同じ時代に大変な事件が起きていませんか?」
尽:「・・・?」と言われても尽は知らない(爆)
怜:「……鎖国、か」>華恋
華恋:「はい・・・もし、鎖国が・・・エミュレイターを原因とするものであったなら・・・納得はいきませんか?」>怜さん
真琴:「・・・・はぁ・・・・・鎖国により・・・・・外界から隔離された・・・・ある意味結界ですね・・・・(くす)」普段より弱弱しいけど微笑む
怜:「辻褄は確かに合う。鎖国が外からの異物を排除するものとしたら、対エミュレイターの結界を張ったという考えも成立するとは思う」>華恋
尽:「鎖国・・・ふむ。確かに心理的結界にもなりそうだ。」
華恋:「あるいは・・・・・・・逆に、エミュレイターがあの時代の日本を支配していた・・・つまり月匣、という事になるのでしょうか。」
怜:「それも、否定はしない……それだけ大掛かりな結界を張れるだけの力を持つ人物はあの当時は居たからな」
四郎:「そして・・・壁にほころびが見えたのは、少し前のことでした。だから、私は真実を伝えるために・・・死の間際、思いを残した品々に働きかけていたのです」
真琴:「それが・・・このカードとカードデッキ・・・・」<品々
四郎:「あなたの時においては、そう呼ばれているのですね・・・それは、もとは父祖が南蛮ポルトガルの宣教師様からいただいた品です。」
怜:ポルトガルの宣教師と聞いてザビエルが真っ先に出てきたのですが^^;
尽:「彼(四郎)は、何を望んでいるんだろう・・・」
怜:「真琴……これはお前が聞いてくれ……四郎の、意志を」
真琴:「ええ(頷く)」<意思>怜
四郎:「・・・・・・私は、自由になりたかった・・・そして、真実を知らしめたかった。私が犯した罪・・・私になされた罪・・・」
真琴:「そして・・・私を呼んだんですね・・・・・・帰ってきた力を使って」
四郎:「そう・・・あの刃が外に持ち出された時、送り出すことが出来た私たちの魂を・・・」
真琴:「・・・だから・・・・・・私の元へ・・・・・・・」目を閉じる・・・・・
四郎:「はい。あなたは・・・この時代において生きる、かつて送り出された私の魂・・・そして、あなたと出会ったことで・・・残された思いたるこの私も、天なる父のもとに還る事が出来ます。」
尽:「・・・」<天に還る
怜:「……」微かに頷く<天なる父の元へ〜
真琴:「言い残す事があれば・・・」>四郎
四郎:「私は既に真実を話しました・・・しかし、あなたの魂の源流は私をも越えた遥かな時の彼方にあります・・・その品が、なによりの証となるでしょう。」>真琴
真琴:「・・・ええ・・・・・・今、かすかに思い出すことの出来るこれが・・・・『私』なら・・・(微笑)」ほんの少しよろけつつ・・・>四郎
怜:「……貴方の真実を語った勇気、我々が継いでよいものなら継ごう。それをもって私の祈りとしよう」小声で
四郎:「安心しました・・・それでは、そろそろお別れです・・・・・・天父の恵みが、あなたがたとともにありますように・・・」
真琴:「無事、主の下へ行ける事を、祈っておきます・・・」十字をきる>四郎
怜:「貴方の魂が静かに眠れますように……益田四郎時貞……ジェロニモ……」カトリックの祈り方ではなく、ロシア正教の祈り方で追悼。
尽:「貴方の御霊に安らぎの訪れん事を・・・」RestInPeace・・・
華恋:「・・・・・・・・あなたの来世に、幸せがありますように・・・」
真琴:「主の下で永遠の安らぎをえんことを・・・・・・Amen」
四郎の幻は消え・・・辺りの光景は、元の広場に戻っている。障壁も、もう存在しない・・・
尽:「終わったな・・・真琴君大丈夫か?」 近付いて>真琴君
真琴:「ええ・・・なんとかね(くす)」少々疲れてるけど空元気で(笑)>尽
尽:「あんまり無理すんなよ・・・疲れたなら休めばいい。」>真琴君
怜:「……休もう」有無を言わさずベンチとかありそうな所に連れて行く>真琴
真琴:「・・・素直にありがとう、です(くす)」>怜、尽
華恋:「・・・ここにはもう、何もありません・・・浄化に掛かった時間としては、あまりにも長すぎたといえるかもしれないですが・・・。」
尽:「世に知られる歴史が全て真実とは限らないし、俺等だけでも真実を知っている・・・それで、少しは救われれば良いんだが・・・」
華恋:「最初から、浄化すべきものが間違っていたのですから・・・悲しいものです・・・。」
怜:「……その悲劇を繰り返してはならない……これも心に刻むべきことだろう」<悲しいこと
華恋:「そう・・・ですね(複雑に微笑む)」>怜さん
怜:「……」自動販売機があったら、飲み物買って渡します>真琴
真琴:「サンキュ(くす)」プシュっと開けて・・・ゴクゴクと>怜
怜:「……川越、いや日光に行く必要も出てきたな」ぼそりと
真琴:「・・・日光東照宮、ですね・・・家康公の祭られし場所・・・・」
怜:「家康もそうだけど、彼一人じゃない……黒衣の宰相、天海」
華恋:「!!・・・もしかすると、それらの死して力ある人々を押さえ込むために・・・あの地が選ばれたという事になるのでしょうか?」
尽:「あの地?」>華恋ちゃん
怜:「横須賀……だね、多分。鎖国を解くきっかけとなったのが黒船。それが来たのが浦賀……横須賀」
真琴:「結界破壊の楔になった、というわけですね・・・」<横須賀
華恋:「ええ。彼の時代の将軍といえば・・・すなわち徳川家光・・・東照宮を完成させたのも、同じ徳川家光のはずです。」>尽さん
怜:「そして家康、秀忠、家光の背後にいたのが天海……そして家光の時代に、江戸幕府、いや徳川幕府の支配が固まった……」
真琴:「そして260年の支配が完成する・・・・」
怜:「どっちが正しいか判断し辛いから二ついう。エミュレイター説を取るなら押さえ込むため。守りの力としたら守りの結界の作用を強化するための二つ……天海が凄く気になるけどな、俺個人的には(苦笑)」
華恋:「・・・いずれにせよ、明らかになれば歴史上の常識が根底から否定されかねない、危険な秘密ですね・・・。」
尽:「日光か・・・横須賀、そして鎖国と関係があるなら、一度は訪れてみるべきかもなぁ。」
怜:「……日光以外に、江戸城周辺の風水も……調べる価値はあるかもしれないな。護りか、エミュレイターか……確信は、欲しいね」
尽:「常識の崩壊は、エミュレイターの望むところだから・・・確認するかどうかも難しいな。」
怜:「……闇を覗くか、それとも今までの話を聞かなかった振りをするか……それ次第だね」
尽:「俺等が闇をの見るのは構わないが・・・世界結界との兼ね合いもあるからな(苦笑)」<秘密
怜:「世界結界は、どうこれを判断するか……守護するものの答えが聞きたいところだな」<秘密
真琴:「公表できない歴史・・・となりそうです・・・(寂笑)」
華恋:「むしろ・・・この件、私には臥龍の守りに関係があるように思えます・・・経験上の話になりますけどね(^^;」
怜:「臥龍の守り……に繋がるのか」
尽:「臥龍の守り・・・」自ら知るか知らずか(笑)
華恋:「臥龍の護り・・・何故存在するのか、何を護っているのか・・・私たちでさえ、最後まで詳しいことは知らされませんでした・・・」
怜:「私、たち?」>華恋
真琴:「ノルンの三人、ですね・・・」<私達>華恋
華恋:「そう・・・(こくり)」<ノルンの3人
怜:「……ああ、そっちか」<ノルン>華恋
尽:「・・・・・」特に何も言わない。
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