【外伝・序章】
事実と護るべきもの
<PART−13>
悲壮なる死斗<4>
瑠那が去った後。怜は、残る魔物に向かって攻撃を敢行するが…
黒いトマホークに弾き返され、ダメージを与えられない。
その間にも、志信が「アイオブゴッデス」を多重発動…和輝と、消耗著しい明雷を回復させる。
その間にも、リカルドは払底した魔力の回復をはかっていた。
明雷:「今回は治癒もらってばっかりだな(苦笑) ありがと、志信にいちゃん」
和輝:「ありがとうございます。」>志信さん
そして、戦いは第3ラウンドへ持ち込まれる…
一行を護っていたディストーションフィールドは消えていったが、
それでもウィザード達は戦い続けなければならないのだ。
先手を取ったガルバリオンが、魔物の1体に一撃を仕掛ける…
が、今一歩! 間合いの僅かな違いが、魔物をいまだ現世に繋ぎとめていた。
「澪、そばにいてほしいんだ。」
澪にだけ聞こえるような小声で、抱きしめながら響は語り掛ける。
だが…その響の首は、澪の両手で締め上げられていた。これが…答えだとでも言わんばかりに。
杏音:「響おにーちゃん!!」
リカルド:「響っ!!」
明雷:「響にいちゃん?!」離れすぎたか(苦笑
怜:「綾瀬!」
ジョナサン:「響!!」
響の首を捻り折ろうと、凄まじい力を掛ける澪。
プラーナを全開にして、とりあえずダメージを軽減する響。
だが、相手はもとより戦闘用の人造人間、そう長くはもたないだろう…
見かねたリカルドが、フォースシールドを響に飛ばす。
澪:「私を止めなければ・・・響君は死ぬ・・・そして、その次はあなた達の番よ・・・」
志信:「もういいやめろ、敵を倒せ…そうでないとお前が死ぬぞ」>響
杏音:「澪おねーちゃん!もうやめて…やめてよぉぉぉ!!」絶叫
微:「澪さん……もうやめてください! 本当は、誰もあなたを傷つけたくないんです!」
怜:「澪ちゃん!俺達は……澪ちゃんを守りたいから集まったんだよ!」
微:「本当は……本当は、私だって……誰も、あなたを人殺しにしたくないんです!」絶叫。>澪
澪:「・・・人の話、みんな全然聞いてないんだね・・・これは『私の意思』・・・」
怜:「なのに何故殺しあわなきゃならない!?それがマスターの命令だから!?それが理由だとしたらもうやめろ!」
ジョナサン:「大切な人に手をかけるのが自分の意志なのか!?」>澪
澪:「言ったはずだよ・・・すべては計画、と・・・響君が死ぬのが先か、私を止めるのが先か・・・競争ね・・・」
志信:「それがお前の望みか。その計画の終わりは、俺らかお前の死で終わるんだな?…一度殺して生まれ変わらせるかいっそ」
和輝:「・・・あなたは・・・・・そんな簡単に好きな人を殺せますか・・・・・・?」>澪さん
志信:「響が死んだら、覚悟決めろよ」>ALL
微:「……決めます、決めますけど……まず、澪さんを止めてくださいっ!」 半泣きで >御門さん
杏音:「…縁起でもないこといわないでよっ!…死なないもん…響おにーちゃんは死なないモン!!」涙ぼろぼろ>志信さん
リカルド:「死なせない!響も、お前も!皆っ! 絶対 絶対にっ!!」>杏音お嬢さん
響:「そう・・・。なら、ボクから一言だけ。」
「好きだよ。澪。そばにいてほしかった。」
しかし、悲しいかな…今の澪には、響の声は届いていなかった。
そして悲痛の声をあげる一同の想いを無視するかのように、戦いもまだ続いていた…
いまや数を半減させられた魔物たちが、一斉に殺到する…和輝へ、そして微へと。
和輝は魔剣で受けきり、なんとか防ぐが…澪の方を向いていた微の動きが、僅かに遅れた!
微:「……く……っ!」
杏音:微さんにフォースシールド!「ほのおねーちゃん!リア・ラ・リス・リトス・リトアリス!光の障壁よっ…間に合えっ!!」
明雷:「ほのかおねえちゃん?!」絶叫
微:「大丈夫……私は、平気です……響さんを傷つけた、澪さんの心に比べれば、体の傷なんて……」>明雷さん
澪:「・・・・・・なら、少し遅かったかもね・・・響君が『あんなもの』に関わらなかったら・・・こうはならなかったかも知れないんだから・・・」
明雷:「あんなもの?・・・生きて・・・傷つき・・・それでも守ろうと必死になっている人を「あんなもの」と呼ぶか!」>澪
怜:「澪ちゃん……何のためにここにいる面子は集まったと思う!?」
「君を守りたかった、それだけなんだよ!」
澪:「そうね・・・でも、守るべき相手は敵だった。それが真実でしょ・・・?」>怜
志信:「そして敵は倒すもんだろ」
ジョナサン:「そもそも、君が言う『あんなもの』とは何だ? 何一つ具体的なことは言っていないじゃないか!? 見ただけで語ろうとはしていないじゃないか?」>澪
「どけぇぇぇっ!」魔物の1匹に、明雷が『竜』を込めた一撃を、
「滅せよ…全ては夜闇の夢!!」怜が光の力を受けた一撃を、
そしてガルバリオンが、プラネバズーを輝かせた一撃を…「はあああああ!!!」
3人のコンビネーションは、瞬く間に魔物達を全滅させていた。
残るは、澪のみ…戦う必要がなくなったと判断した和輝は、
「・・・・・・・・剣魔融合解除。」融合した魔剣を元に戻し、鞘におさめていた。
「もしかして・・・私の勝ち、かな・・・ね、響君・・・?」「・・・・・どうかな」
その間にも、澪はなおも響の首を絞め続けていた。
「さぁ・・・終わりにするわよ・・・さよなら・・・楽しかったけど、ね・・・」
その指に力が掛かり…響の首の骨が軋む。
「ヒノカグツチの御霊よ、その手に宿りて力となれ!」
「リア・ラ・リス・リトス・リトアリス!光あれ…魔法の障壁!!」
反射的に動いたのは、微と杏音だった…響が護りやすいようわざと澪に「エンチャントフレイム」を付与し、
更に杏音の「マジックシェル」がフォローする…
苦悶の息遣いの中、響はやっとの思いで言葉を吐き出す。
響:「analyzeを…」
リカルド:「っ!何が足りないんだ何がっ!・・・・まさか、どこかからまだ操られてるのか!」
VESPのサポートを受け、リカルドのピグマリオンに情報が表示される…
M−0010 一条家製人造人間 存在目的:魔王ベール=ゼファーのための情報収集 射撃型特殊能力に特化、防御は低め/現在HPほぼ半減 マインドコントロールの形跡:なし 一般生活は全て、定義されたサブルーチンによる |
怜:一条かい!?( ̄□ ̄;)
志信:一条家きた〜!!
杏音:一条家だ〜(笑)
ジョナサン:一条家…
和輝:一条家かい…
リカルド:「・・・・だそうだ・・・・」と冷たい声で皆につげよう スキャンした内容を>ALL
明雷:プログラム・・・ってことは更生の道は・・・
響:なるほど・・・絶望的・・・
杏音:「…さぶ…るーちん?」
怜:「……そうか」冷静に>リカルド
明雷:「・・・そう・・・」表情を殺して>リカルドさん
和輝:「そうですか・・・。」冷静に>リカルド先生
微:「……一条……わかりました、ありがとうございます……」 暗い声で >リカルドさん
GM:ちなみに・・・「重傷無効」の能力は・・・見受けられない!!
志信:つまり…
響:重傷へ追い込めば・・・
杏音:「…(光が…見えてきた!)」リカさんの言葉をきいて(笑)
怜:「メインとサブね……したら、メイン殺したら良いんだよな……」
志信:「なんか神頼みクラスに難しいことだぁねぇ」
杏音:「…神…頼み…そうか…あれなら…」ごくりと唾を飲み込む(笑)
ジョナサン:「メインからサブに切り替えるんだな…。やってみせる!!」>リカルド
残る澪に向かって、決意を胸に挑むウィザード達。
先手を打ったのは微だったが…まだ、心に迷いがあったのか、澪はほとんど傷ついていなかった。
「いつまで・・・持ちこたえる・・・?」「君を助けるまで。」
「咎は僕が受け止めよう・・・」2人の姿を前に、次に動いたのは明雷だった。
薬の効果で身体はずたずただったが、悲鳴を上げるわけには行かない…
あえて心を鬼神と化し、澪に向かって一撃を…叩き込む。
「まだ・・・甘さが残ってたか・・・」なおも立つ澪を前に、明雷は呟く。
だが…その時、彼の身体を薬のバックラッシュが襲った!
明雷:16点持ってかれた(笑)「・・・こふっ(吐血」
杏音:「明雷君!?」驚いてかけより(PLは爆笑中)>明雷さん
明雷:やんわりと杏音さん押しのけて「・・・大丈夫、大丈夫だよ。」微笑んで(笑)
杏音:「…うん。そのかわり…あとでオシオキだからね…」(ちょっと涙目)
明雷:「あはは・・・恐いなぁ」薬の効果かちょっと青ざめてます(笑)
杏音:「…ちょ…大丈夫じゃないんじゃ…」焦り
澪:「さぁ、どうするの・・・響君、死んじゃうよ・・・?」
志信:「殺してくれといわんばかりだな」
リカルド:「・・・死なせねーよ 絶対・・・」対抗魔法防御準備
響:「誰も死なないし死なせない・・・・ボクも・・・仲間も・・・澪も・・・・・」
怜:「…………終わりに、する」決意した。
杏音:「怜おにーちゃん……おねがいキメてっ!」対抗魔法いちおう準備
微:「怜さん……お願い、します」
和輝:「頼みましたよ・・・・怜さん。」
怜:「これが罪になるなら、背負う……それが、俺の役目」
「……迷える魂なら……巣食いし魔、滅せよ!」
「……頼む、みんな!………全ては、夜闇の幻となれ!」
PREVIOUS CHAPTER | NEXT CHAPTER |