【第5夜】
音界の支配者

〜綾瀬 響篇〜

<PART−12>



勝利…そして、その後日


「…………………………………………さぁ、約束どおり聞かせてもらう…貴方の断末魔を…」
言い放つや、必殺の一撃…弓の「右腕」から打ち出された魔導砲弾は、
途中で凛からの炎を纏い…ルイセ先生の「影」に見事直撃!
余裕で避けすらしなかった「音界の支配者」…しかし、その一瞬の判断が、
この戦いの最後の局面で、明暗を分けたのである!

「これは…なにッ、そんな…馬…鹿な…ッ………!!」
そして、響は一言、口を開く。
「クライマックスです。僕たちのオーケストラの・・・」
それに答えたのはただ、凄まじいばかりの轟音のみ…だがそれこそ、
世界を股に掛けて暗躍したエミュレイター『音界の支配者』の断末魔であった。
(ちなみに、その舞台裏

そして…戦いは終わった。

GM >では…「音界の支配者」のコアが破壊された事で、周囲の空間が瞬時に歪む。そして…そこは、ホテル最上階のレストラン…。
>「おわっ・・・た??」
>「・・・・・・・・終わったのかな?(床にペタンと座り込み)」
アドノレ >「叫びに嘘偽りは無かったようだな。なかなか面白いものを見せてもらったので代償は無しにしておいてやろう」独り言
GM >「音界の支配者」の支配下にあったルイセ先生は、このままだと倒れるけど…それを助けるのは、誰の役目だろうねぇ?(笑)
アドノレ >謎ウェイターアドノレ「お客様、ご無事ですか」(。。)★\ばきっ
>当然、ボク(笑)
>翔君だめだよ!(笑)>美人の先生を助け起こして姫抱っこ
翔真 >やる気は無かった……でもちょっとだけ残念(笑)>凛
>では、アドノレを姫抱っこしていなさい!(笑)
翔真 >凛ちゃんの方が良いなぁ(笑)
>では、凛を姫抱っこした翔君をアドノレが姫抱っこ(笑)
GM >なんて複雑なことを(笑)>凛
翔真 >微妙にイヤーンな感じだ(苦笑)
翔真 >「……響、彼女(ルイセ先生)を診てやれ…。」>響
>では、倒れるところを支えてあげよう
アドノレ >「なんか一瞬気が遠くなってごっそりと魔力が抜けた気がするんだが」
GM >では、ルイセ先生とヴァイオリンは、響に確保されます(笑)
>お姫様だっこかな(笑)
アドノレ >「と、そんなこといってる場合ではなく先生は無事なのか」>響
GM >ルイセ先生は、今は意識を失ったままだけど…きちんと手当てしておけば、きっと大丈夫だろうね。
アドノレ >「警護の報酬は無事貰えるといいんだが」<手当てをすれば
>では、きちんと手当をして、先生を部屋へ運びましょう。
>「………………あとの宿主とバイオリンは私の任務の範囲外…好きにすればいい。私は……報告に帰る…」
そら >「おつかれ・・・さま・・・(にこ)」>弓さん
>「…………………ありがとう…今回も…貴女に助けられた…」>そら
そら >「わたしは、なにも・・・してません、よ・・・これは、全員の・・・チカラ・・・(にこ)」>弓さん
GM >ちなみに、周囲の光景は・・・人は倒れてるわ窓は割れてるわとまぁ、凄い状況だね〜…誰も死んでいないのが、せめてもの幸いだけど(笑)
>「………いま、処理班を呼ぶ…………………(Telして)………こちらはリリス…任務終了、現在値は………」
浦戸(通話先) >「リリスか・・・こちらも状況は完了した。学園街区のエミュレイター…すべて殲滅済みだ」>弓
>「…………そう、宿主と…媒介は…無事よ。……必要なら、監視とチェックはそちらで、ね。……」>浦戸
浦戸 >「了解した。それは学園側に任せるとしよう」>弓

浦戸との通信を終了した弓は、ルイセ先生を手当てしている響に顔を向ける。

>「……………………今日の敵は弱いし、血も流れないし…つまらなかった。………バイオリンと宿主のことは、貴方への貸しにしておくわ………」>響
>「ありがとうございます」>弓さん
翔真 >「響、一通り済んだら早く帰れ。澪ちゃんに余り心配かけるなよ……(苦笑)。」>響
>「はぅ・・・また澪に怒られる〜(苦笑)」>翔真さん
翔真 >「……まぁ、頑張れよ(邪笑)」
そら >「もう・・・行かなくては。ここには・・・倒すべき、エミュレイターは・・・もう、いないです・・・から」
翔真 >「ああ、今回も世話になった…気をつけてな(苦笑)。」>そら
>「もういくのですか??今度の演奏会、きてくださいね。このメンバーで奏でるオーケストラとは少し違いますが、今回のお礼に最高のオーケストラをお届けしますよ」>そらさん
>「………………………そら…………………『また』ね……」>そら
そら >「はい・・・・・・・いつか、どこかで・・・みなさん、そして・・・弓さん・・・。」

【そら】は…とりあえずの別れの言葉を背中で聞きながら、静かに姿を消した。

翔真 >(手を差し伸べて)「凛、のんびりして居る暇は無いぞ。面倒にならないうちに俺達はここから撤収だ(ニヤリ)」>凛
>「そうだね〜ありがと♪(嬉&手につかまって立ち上がり)」>翔君
>「…………………じゃ、引き上げるわ………」ばさぁ、とメタルな翼をはためかせて、夜空に消えていくよん
>「じゃあ、ボク達は先にここを出てるよ。落ち合う先は・・・・エトワールでいいかな?」>みんな
アドノレ >「片付けが済んで気が向いたらな」>凛
翔真 >「行くぞ、もたもたしてると人目についてお前が箒で飛び上がるタイミングを失いかねん(ニヤリ)」>凛
>「了解〜♪(箒に横座り)」>翔君
翔真 >「……一緒に引き上げるか?いきなり居なくなって不味い事が無ければそれが良いかもしれん…。」>アドノレ
アドノレ >「俺様は大丈夫だ」(月衣よりウェイター衣装をだして変身)
翔真 >「解った(苦笑)俺達は先に引き上げる、またな(ニヤリ)」
アドノレ >「うむ、さらばだ」
>「じゃあ、みんな、後でね〜(手をふりふり)」
翔真 >駐車場に戻ってバイクで撤収〜(笑)

その後、響の指揮する学園管弦楽部とルイセ先生のコンサートが、
学園アリーナの大観衆を前に開かれる事になるのだが…それはまた別のお話である。

アドノレ >後始末にカリスマを交えて自分に都合のよい証言をしていく。もちろんまかない食を戴いてから帰ったのはいうまでもない(笑)
>しっかりと、澪に怒られちゃいました(笑)
アドノレ >澪に響と先生のツーショット写真をサービス(笑)

◆ ◆ ◆

そして、事件から数日後…アンブラ社・横浜支店技術部。
ここは、強化人間『蒼魔 弓』のメンテナンスを終了した後のラボ。
彼女のメンテナンスを担当していたドクターと、エージェント『S』とが、
部屋に並んだモニター類を前に、言葉を交わしていた。

「どうかね…今回の『破壊の右腕』の運用状況は」
「この出力数値は…通常運用時の、スペック上の想定をはるかに上回っています。」

ドクターが提示したリポートは、弓の『右腕』のチェックレポートである。
そこには、設計上の想定外とされる出力発生の痕跡が、克明に記録されていた。
…無論、それは『天使』と交戦した時の事である。

「それでいて、各部に異常並びに損傷は、一切認められず…正直、信じられませんね」
「……初めてのケース、か」

ややあって、『S』は口を開く。
「リリス自身からは、言質を取れなかったのかね…?」
「……ええ。これは、調べてみる必要がありますね」

ドクターの言葉に、『S』も頷く…おそらく、これは両者の共通見解。
「では…こちらは、この件を上に報告して、指示を仰ぐことにする。…そちらはどうする」
「そうですね…今度のメンテで、モニタリングユニットを組み込んでおきます」
「…承知した。念のため、絶滅社の浦戸にも知らせておく。」「ええ、お願いします」

両者は、それぞれ部屋を後にする。彼らは、いまだ真相を知らない…
その真相を解き明かす事が、彼らにとって何を意味しているのか…それすらも。

そして、苦戦の末に『音界の支配者』を退け、ルイセ先生を救った我等がウィザード達。
だが、それも束の間、北の地から新たな脅威が迫り来る…その『脅威』の正体とは、果たして!?
戦いの舞台は出羽三山、獣人達の隠れ里…そこは、凛の故郷なのだ。
かけがえのない人々を救うため、今!少女は熱き怒りの咆哮をあげるのか。

…戦いは、なおも続くッ!!

【第5夜:了】


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