【第40夜】
茫洋〜さらば故郷〜

<PART−24>



そして、伝説のステージへ



……そして、あっという間に数週間後。
ミッション終了後の諸々を終え、日常に戻りつつあったウィザード達のもとに、
ある1通の電子メールが齎された。

GM >メールの送り主は赤羽 くれは。そして、題名は……“はわ!今日どうする?”ときたもんだ。
サクラ >中身をみてみましょー
GM >“お疲れさまです。今日は前々から打ち合わせてたちひろんのメモリアルステージだったよね、皆は行くのかな?”って感じの内容。ちなみに皆の現在位置はそれぞれお任せモードで(笑)
アドノレ >日常というからには家か学園か時間帯によりその辺りだな
エリス >わたしは……弓さんと一緒でしょうか?(笑)
弓 >お仕事か、その前の待機期間ならエリスと一緒ね。オフタイムならエリスはノーチェ達イレギュラーズに預けて、吸血鬼の異界とかお城で退廃タイムかなー
アメジスト >「何かと思ったら……(くすっ)」LSのオペレーションルームにて
ウー=バル >「……お。行くのかい?」>アム
アメジスト >「ええ、せっかくだから友達の最後のステージくらい見届けたいしね」
ウー=バル >「ま、好きにするといいや。ボクはキミ以外は正直どーでもいいし」(ぁ
アメジスト >「またそういう……。まあお言葉に甘えさせてもらうわ」
GM >“どうしても行けない場合は(指定周波数)で配信されるので、そっちをチェックしてくださいね”とは追記してあるので、行かないor行けない人はその方向で(笑)
アメジスト >配信で見ようとするとその最中に襲われかねない(マテ
ウー=バル >うんうん。ボクというものをよぉーくわかっていらっしゃる♪
GM >そしてしっかり見送りざまのしりタッチは忘れない魔王である(ぁ
サクラ >まぁ行きましょう。そもそもちひろさんの生ステージは興味ある(笑)
弓 >まあ、もちろん見に行きますよ、お仕事でなければ……いや、配信で見ると直後にこっちで事件が起きるんデス。間違いない、私は詳しいんだ(※土曜日放送開始)
アドノレ >んむ。ごたごたが無いとは限らんし出刃亀しにいくか
翔真 >頑張って時間を作って行くかな(苦笑)くれはには『教え子の大舞台なので、念の為フォローにも入れる様に行く心算だ。』と返信しておきます。
エリス >はい。じゃあ、わたしは今回はイレギュラーズの皆さんとお留守番ですね(o'▽')o
GM >うむ。あと、城から離れられないくれはや、学業のあるほん子もお留守番組だな(笑)
くれは >各所との調整がんばりましたので!(えっへん)
アメジスト >お疲れ様です(礼)
そら >ねこはですねー……やっぱり いつもどおり じんじゃ?
京香 >私はお勤めがあるから、配信組にまわりまーす。そして 華麗に そらりんしゅーとっ!!(/'〜')/
そら >(((((((((((((((((o'ヮ')o そらにゃーん… o(,-,o)  →  (o^ヮ^)o えんげーじ!
アドノレ >ねこが飛ぶ(笑)
サクラ >折角行くんだからおめかしして行こうかな(笑)
GM >ああ、サクラはもうファイアフライの皆がいろいろ仕込むから(ぁ
サクラ >なん、だと……
アドノレ >関係者であるうちに舞台裏を拝見してくるのか?
十蔵 >いやいや、勿論アレでしょ?……いざって時のための 予 行 演 習(何)
サクラ >な ん の 話 な の で す ー ! ?
砕 >安心してくれ隊長。実は、俺にはさっぱりなんだ!
古都 >砕様はひとまず置いておきまして(笑)フォーマルな場に出席いたしますのに、準備の類を何もしないという訳には参りませんでしょう?
A2 >A2もそうだそうだと主張します
サクラ >アイドルコンサートはフォーマルな場、なのかな……?(笑)
十蔵 >いいか、たいちょー。こまかいことは きにするなァ……(微笑)
サクラ >十蔵ぉぉぉぉぉ!?
十蔵 >と言う訳で者ども。やーっておしまい(笑)
砕 >あらほらさっさー、って何言わせんだ何を。でもやる(笑)
サクラ >あーれー!?
翔真 >酷い話だ(苦笑)

何はともあれ、一同が再び顔を合わせたのが……ロデュース=ホール改め、ラビリンスシティホール。

GM >あれから後、トリッシュやらフェーネやらルーやらくれはやらが丁々発止の交渉戦を演じた挙句、リニューアルオープンを果たしたという訳だ。
アメジスト >さぞや熱い喧喧諤諤があったんだろうなぁ(苦笑)
くれは >結果から言うと、皆がちひろんの件でしっかり証拠を集めておいてくれたから、こっちは全然楽だったねー。まあトリッシュと、あとロデュースはちょっと思うところがあったっぽいけど(笑)
GM >これまでやや手狭になっていた問題も、フェーネの助けを借りて面積数倍の場所に移転してたり。要は彼女が保有する「魔王の館」を拡大改装しただけなんだけど、当人は純粋に大喜びだそうな(笑)
アメジスト >町のライブハウスだったのが、文字通りシティホールくらいになったんですね?(^^;
GM >うん。これまではロデュースの侵魔としての格の低さもあって、ホールとは名ばかりの規模でしかなかったせいで、最近本格稼動を始めたIdolシステムの処理容量から見て聊かにキャパシティオーバー気味だったんだ。
弓 >せやかて仕方ないんや。トリッシュの権能がアイドルプロデュースっていうよりは、むしろ売れなかったアイドルを○Vデビューさせる的な方面に特化してたのが悪いのだ(笑)
アメジスト >そーね。どっちかというと成人向け同人誌的なほうに適性あるみたいだし……
サクラ >せんせー、準魔王級がF.O.D.使って似たような事やらかしてました(笑)
アメジスト >そうでなくとも、もともとの掲載誌が掲載誌だからなぁ。Eログェ……(ーー;
翔真 >すると、トリッシュがシステムに細工をしていたのはその余剰分を利用しての事だったのか。
GM >正解。「余剰な魔力やプラーナを有効活用する」と称して、実は結構ちょろまかしてたっぽい(笑)しかし、それもキミ達と櫻小路シスターズ&イレギュラーズの調査と活躍の結果、あらかた暴露された、と。
アメジスト >まあしかしねぇ。「いずれ将来的には」とはいえ魔王サイドに引き込む事狙ってたのを、結果的にとはいえ見事に狙い外された訳だしなぁ。そりゃ思うところもあるわなぁ
翔真 >結局櫻小路の件を抜きにしても様々な意味で限界だったというあたり、弓ちゃんの見解が裏付けられた訳か。間に合って良かったとしか言い様が無い(苦笑)
GM >あ、ちなみにルシファーズ=サンの方は、ウー=バルが存在していた事もあって逆に手を出されてなかったそうな(笑)
アメジスト >そりゃよかった。まあおそらくは大丈夫だろうとは思いましたけどね。縄張り的な意味で(^^;
GM >そう、あんなんでもウー=バルはれっきとした裏界魔王。彼に見咎められて厄介事になるのを回避したかったんだろう。ちなみにロデュースはといえば、相変わらず管理人として健在……だけど、チケットのモギリ役やってたりで、以前よか結構窮屈そうよ(笑)
アメジスト >オーナーさん、というかルー=サイファーが厳格なんだ(^^;
GM >そもそも今までは、ルーがトリッシュやロデュースの所業をお目こぼししてたっていう実情があるからね。リニューアルを機にそのあたりを一気に明確化して、シティというか実質ルー管轄という形で厳格化した、ともいう。
サクラ >わぉ(^^;
GM >そんな新生・ラビリンスシティホール。今回はちひろの引退スペシャルステージという事で、あちこちから大勢のちひろファンが詰め掛ける状況となっているね。
そら >「ふーみゅーーーーーーー」 いちはやく とーちゃくして ました!o('ヮ')ノシ
サクラ >「そらちゃーん(>▽<)ノシ」
そら >「さぁーーーーー くぅーーーーー にゃんこっこーーーーー☆(もにぃ)」
アメジスト >花束もってお邪魔しよう。ドレスコードに引っかからないようにイブニングスーツで(笑)
弓 >それっぽいゴスロリドレスで
翔真 >こういう場合は何を着てくるべきなのか判断に迷う所だ(^^;
そら >ねこは いつもどおりです にゃんこ!
GM >ああ、そういえば。キミ達の席だけど……くれはの手配でS席を用意してもらってるから、これは全然問題ない。
サクラ >良かったー(笑)
GM >……しかし。オペラハウス的なボックス席とは、一体全体誰の趣味やら(笑)

アメジスト >わかるわかる。というかわからいでか(笑)
アドノレ >それだとライトが観客席を走り回ってウッカリ反射する可能性がゼロではないか(笑)
GM >反射させたかったのか(笑)……そしてサクラの格好だけど、なんか貴族の社交パーティー用じゃねこれ?的なの(笑)
サクラ >そう来たか……
十蔵 >ぶっつけ本番で着込んで恥かくくらいならいまのうちに慣れておいた方がいいという、我ながらナイス判断であった(笑)
アドノレ >貴賓席にはそれで似合ってるのかも
アメジスト >配慮は間違ってないけど、すさまじく浮きそうだ(笑)
弓 >「エスコートがいない、−50点」きぱ(笑)
サクラ >「何かいきなり評点された!?」
アメジスト >「それはそうだけど……フルオーケストラのコンサートかオペラの観劇かっていう感じね」
翔真 >「……余り言うのもなんだが、こういう席はどうにも居心地が良くない(^^;」
サクラ >「っていうか、しょうがないじゃないですかー。流石にジーク君ここまで連れてくるのムリですしー(TT)」

弓 >「誘ってみたのぉ? ちゃんとそういうのは言葉にしないと駄目よぉ?
サクラ >「ぐむむむ……」
弓 >「あと、さりげなく、でもハッキリとわかるようなポイントでパートナーと意匠を合わせるのよ、そういうドレスは。今後のために覚えておきなさぁい」
サクラ >「は、はーい(^^;」
そら >「わたしは ひとりできたので ふつうにこんなかんじ です!」
弓 >「そらはそれでいいのよぉ(ほっこり&なでなで)」
そら >「(ごろ にゃん♪)」
アメジスト >「まあなんですね。この席、まったく統一感がないというか……(^^;」
GM >眼下の席(A席以下)は、普通に客席だからね(笑)
翔真 >「おそらく魔王級が臨席するような状況を想定しての配慮なのだろうな(苦笑)」
GM >うむ。現に裏界魔王のヒマそうな何人かも、他のボックス席に顔を見せているからね。ちなみに今回、フェーネは当然出演側に回ったんだけど、彼女が万一“暴走”した時取り押さえる役、ともいうかもしれぬ(笑)
アドノレ >中でも何人か、敵情視察っぽいのはありそうだな
GM >普通にあるんじゃないかな。特に“これからIdolを投入する魔王”にとっては、またとない勉強の機会ともいうし。
アメジスト >ふとした時にバチバチいってそうで少し怖いな、それ(−−;
サクラ >目星は付けておきたいな…特に、これからやらかしそうな魔王は
GM >そこは心配しなくともOK。なんせ新しい取り決めで、ここも所謂「ルーの管轄」になって「治外法権」ではなくなったからね。事あらばロンギヌスなり狼王警備隊が踏み込んでOKという事になったんだ。
ルー >当然だな。なにしろこのシティの持ち主は、我なのだから……
アメジスト >まぁこちらとしては、基本的には目でも合えば会釈するくらいかな(^^;
GM >ともあれ!文字通り役者も揃ったし、スペシャルステージを開演しましょうか!
サクラ >おー!
アメジスト >いよいよですね……
そら >じゃあ、しょーまくんのあたまのうえによじのぼって ステージをみます!
翔真 >おぅ!そらにゃんと一緒にしっかり見てます(^^)

まずは、ロデュース=ホール時代から関わってきたアイドル達のステージから始まる。
その顔ぶれは、人類・侵魔問わず多彩なもので、まさに「競宴」といっていいものだ。
天草 未来能代 響
ここに上がっているのは、そのホンの一部。

サクラ >最近杜プロからデビューしたユニットもかぁ……セイレーンのエテちゃんも居るのかな?(笑)
GM >ふつーにいますよ?今回ルー=サイファーは、ちひろへの手向けとして「シティにいるおおよそ全員のアイドル」を集めたのだから(笑)
サクラ >わぉ(笑)
アドノレ >いずれ紅白歌合戦にでもなるか?(笑)
弓 >そういえば、この世界というかNWにも、普通に露木椎果とかいましたねぇ。すっかり忘れてたけど!(笑)
GM >うむ。ちなみにこのアイドル達の中に……輝明学園LC分校を卒業後アイドルに転進した白咲 アイナことシレーナ=ケールの姿もある。
サクラ >……おぉ?
翔真 >元気そうで何よりである。
GM >そして、舞台袖には……アイナPと化したチャールズ=ブロック、かつての“殺しのウィザード”トキシコの姿もあった(ぁ
サクラ >!?(爆笑)
アメジスト >……え゛!?Σ(・・;
GM >その目にはかつての狂気や執念はなく、アイナの一挙手一投足を純粋に見守っている。おそらくキミ達と戦った後、彼にもいろいろなドラマがあったのだろう。
アメジスト >そ、それはまあ、さぞや色々とあったのでしょうが……(汗)
GM >……ある意味別の執念に憑かれただけ、ともいう。かも知れない(笑)
翔真 >駄目じゃん!?Σ(・・;
弓 >単に拗らせただけでは………?(笑)
サクラ >しーっ、しーっ!!(笑)
アメジスト >うーむ(苦笑)
GM >まぁ実際かの戦いの後、記憶喪失になってシティに流れ着いたものの当然ながら寄る辺もなく彷徨う中でアイナと出会い、侵魔人間の運命を抱える彼女を外敵から守るうち、やがてその夢を応援するようになった……という流れだったらしいゾ(笑)
翔真 >傍から聞く分にはまだマトモだな(苦笑)
アメジスト >現状で害がないなら、干渉すべきことは何もないしねぇ……(^^;
翔真 >何か有ったらシバキに行ける様にしておこう(^^;
アメジスト >とりあえずのところは新しい道を見つけた彼を祝福しておきましょう(^^;

さて。人類・侵魔両陣営混成アイドルグループの賑やかなパフォーマンスがひとしきり終わった後は……
いよいよ今回のステージの主役、櫻小路ちひろの登場である。

それもご丁寧なことに、ステージ上にいた実妹・みずはからマイクを渡されての登場だ。

GM >みずはとちひろは同じデザインの、グラマラスな体型を強調した衣装を纏っている。
アメジスト >あらま。なんだか代替わりをアピールしてるっぽい?
翔真 >計らずとも一瞬ではあるが姉妹コンビネーション(^^
サクラ >(ぱちぱちぱちぱち)
GM >バックスクリーンには、ちひろがこれまでに出してきた写真集から選ばれたカットが映し出され、楽曲の調子に併せて変化。ちひろの服も、それに応じてどんどん変化していく……時には煌びやかに、時には清楚に。そして時には大胆に。
翔真 >凝ってますな(^^)
GM >ちひろはどちらかといえばアイドル的活動は序盤だけのもので、後期にはモデル・女優業の方に軸足を置いていたから、曲数そのものはそう多くはない。その分を、演出と客演で補ってる訳だ。
アドノレ >他のアイドルも舞台に出られてWin−Win関係。決して水増しなどではない(笑)
GM >……そうして何曲かこなしたその時、突如!ステージ上にスモークが!!
サクラ >「おぉ、演出が派手なのです」
フェーネ >「はーっはっはっはっは!新生ラビリンスシティホールのこけら落としという事で!この“アイドル魔王”フェーネ様が黙ってる訳ないじゃない!」高所からぶゎさっ、と降臨!!
サクラ >「あ、ちょ!?」
フェーネ >「そんな訳で!今日からこのステージは、このフェーネ様がいただく事にするわっ!!」そう宣言すると共に、舞台袖から次々と現れるクリーチャーの群れ!
サクラ >「これ、止めた方が良いんじゃ……」 場合によっちゃ箒で乗り込むぞ(笑)
弓 >「これ、アドリブに100円」
アメジスト >「賭けになりませんよ(苦笑)」
翔真 >「さすがにルーの息が掛かっている今回のステージで下手な真似はしないと思うが………万が一には備えておくとしよう。」
ちひろ >「……そうはさせませんっ!このわたしの名に懸けて、このステージは守りきってみせます!」おっきな胸をどーんと叩く!
アメジスト >「……ちひろさんも大概ノリいいなぁ(^^;」
フェーネ >「おぉのれぇ、人間の分際で生意気なぁー!ものども、やーっておしまいっ!!」『うらぁー!!』
アドノレ >「芸で張り合うなら飛び出すのは野暮というものだが」
アメジスト >「やってるうちに熱くならないといいんだけど……」
弓 >「だいじょーぶよ。アドリブだとしても、あの魔王も、盛り上げるためにやってるでしょうしね」
アドノレ >「敢えて突っ込むなら『あらほらさっさー』のが望ましいな」
GM >クリーチャーの群れが踊り掛かる中、ちひろは衣装をばっと早着替え……そのタンクトップ&ミリタリーパンツ姿は、数年前に全米でヒットを飛ばしたアクション映画の女主人公のもの。言うまでもなく、女優としてのちひろの当たり役だ!
ちひろ >「フェーネ、勝負っ!」得物の二挺拳銃を構えて、一気に舞台のセンターへ!
フェーネ >「おぉう、やらないでかぁー!!」同じく、翼大きく広げてセンターに飛び込む!
サクラ >…もしかして最初からブック組んでた?(^^;
GM >―――結果から言えば、これはアクションシーンを織り交ぜた対バンだ(笑)クリーチャーたちを相手に大立ち回りを演じながらちひろが歌うのは、かの映画のテーマ曲。しかも、フェーネとのデュエットだ!
弓 >適合者は曲を聴くだけですべてのシーンを脳内再生余裕なのである(笑)
そら >「――フェーネも たのしみたかったんだよ」
アメジスト >「ああ……考えてみれば、これが最後のチャンスだものね。ちひろさんとフェーネの競演」
GM >そうこうすうるうち、舞台上からクリーチャー達の姿はなくなり、ちひろとフェーネのふたりきりになった。
フェーネ >「――さすがね、櫻小路 ちひろ!あなたに免じて、今日のところはこのあたりにしておいてやるわ。また、いずれ勝負しましょ!」
ちひろ >「ええ、そうね……また、いつか!」
GM >ちひろとフェーネは拳をコツン!とぶつけ合い、そして魔王は舞台袖にバーッ!と退散する(笑)
翔真 >「やはり“引退”もアイドル活動としての一つだから、権能的に加護は与えても下手にぶち壊しにする様な真似はフェーネとしても本意にはならんか(^^」
サクラ >「結果オーライ、なのです(^^;」
GM >さて……振り返ったちひろは、懐かしい臥龍学園の制服姿に変化していた。どうやら現役臥龍生時代を再現したもののようだ。
ちひろ >「さて……これから歌うのは何年も前、わたしがアイドルとして初めて歌った思い出の歌です。この一曲があったから、わたしは今、ここにこうしています……それでは、聞いてください。“Pure White”」
翔真 >「懐かしいものだ(^^」

静かな、澄み渡った歌声がステージに響く……それに唱和して、次々と姿を現したのは。

かつての宝玉戦争において、重要な戦場を戦い抜いたアイドルウィザードユニット「Dears」。
関 美羽
更に、ちひろの同級生で今もトップアイドルとして活躍する関 美羽。

彼女達までもが特別にバックコーラスとして登場するという、実に贅沢な瞬間である。
アイドル達はそれぞれの色の花束を持っていて、ちひろの脇を通る度にそれを振ると、
ステージ一杯……いや、客席にまでにその花びらが舞い散った。

サクラ >おぉ……
GM >そしてちひろが歌い終わり、舞う花びらが消えた時。そこにはひとり……パジャマ姿の、小学生当時のちひろがいる。マイクは点滴スタンドに変わっていて、彼女自身の風貌もより小さくか細く、今にも折れ砕けそうなくらいに心許ないものだった。
サクラ >「!?」
弓 >「悪くないわねえ」 ソファにふんぞり返ってワイン片手に(笑)
ちひろ >「驚かせてごめんなさい。これは、アイドルになる前のわたしの姿……本当はこの姿の時を限りに、この命は終わるはずでした」
翔真 >「………」
ちひろ >「…………でも。みんなに勇気を、希望を、そして愛をもらって……ここまで、来る事が出来たんです」

GM >その一言ごとに、スポットライトが当たり……その白い光の中で、ちひろは元の風貌、それもウェディングドレスを模した純白の姿に変わっていた。まるで、蛹が蝶へと羽化するかのように。

「だから、わたしは……ここにきてくださった皆さんを、今この姿を見てくれている皆さんに、告白します」
「ほんとうに、ありがとう!!愛してます!!」


「そしてこれから、わたしは新しい旅に出ます……それは果てしない、そして先の知れない旅路です」
「だけど、皆さんがわたしの事を憶えていてくれる限り……わたしも、皆さんを愛し続けます。いつでも、どこであっても」
「今まさに時は流れていくし、いずれ記憶も薄れていくだろうけど……それでも憶えておいてくれれば、それだけで嬉しいです」

「――櫻小路 ちひろという人間が、ここにいた事を!」
ちひろがばっとドレスを脱ぎ捨てた瞬間。大観衆の視界を覆って、一陣の桜吹雪が舞う。
そして、それが晴れた時……ステージの上には、もう誰もいなかった。

一瞬の事に、静まり返るホール……ややあって、あるボックス席から大きな拍手が響く。
それは、この場に臨席していた魔王、トリッシュ=シーズのものであった。

サクラ >「(…ぱち、ぱちぱちぱちぱち)」 ちょっと涙目で拍手を
翔真 >同じく、拍手を。
アメジスト >同じく拍手します
アドノレ >んむ。拍手だな
弓 >拍手はしない、ただ静かに黙礼する
GM >そう……もともとは弓の思い付きから始まったこのスペシャルステージ。終わってみれば、シティの歴史上でも伝説級と称すべき一大イベントとなっていたのである。
弓 >なので私はふんぞりかえっている権利があるのだ(どやぁ)
GM >ちなみに「弓が思い付く→くれはが乗る→ルー達魔王陣営に話す→てんやわんや→実行」っていう流れね(笑)
サクラ >なるほど(^^;
GM >後に、ルシファーズ=サンの魔王ウー=バルは述懐する。「システムの目盛りがマキシマムまでぶっ飛んだのは、後にも先にもこの時だけだったぜ」と。
翔真 >オーバーフロウで壊れたりしてなければ良いんだが?(^^;
ウー=バル >心配するな。溢れた分は、全部ボクがいただきましたァン!!(笑)
アメジスト >今後はなまじアイドル乱立時代になる可能性が高い分、この規模の引退セレモニーをやるほどのアイドルは出てこないだろうしなー
翔真 >………まぁ、システム保護の為の緊急措置だったという事で、納得しておこう(−−;
GM >ともあれ。ちひろはいなくなったが、競演してきたアイドルたち(ついでにエキストラのクリーチャーたちも)は壇上に上がって、万雷の拍手の中でそれぞれに一礼する……これからはちひろではなく彼女達が、この大舞台を背負っていくのだ。
弓 >かくてちひろ一強の時代は終わり……ガチャの時間だぁぁぁぁあああああ!次のSSRアイドルは誰だ!追加曲と限定グラは誰だー!(笑)
サクラ >伏字ィ!?(笑)
GM >なんのはなしだぁぁぁぁ!?(笑)
弓 >アイドルを育てて(魔)石を手に入れて、ガチャを回して新曲や追加衣装を手に入れるのでは……?(笑)
GM >もういっそ、そういう感じのアイドルファイトみたいな形にしてしまおうか。かの「魔王戦争」のシステムが瓦解した今、ルーとしても代替システムは必要だし(笑)
弓 >そして生(存)活(動)に必要な(魔)石までガチャにつっこんで爆死して消滅しかける魔王(笑)
翔真 >酷い(苦笑)
GM >ちなみに。この出来事を記念して、これから先ここでデビューするアイドル達の登竜門たるコンテストには、ちひろの名が冠される事となる。

くて、本来魔の贄となるべく生を受け、奇跡にして戦う力を与えられた少女は、
愛をもって人と魔の架け橋を築き、そしてここに伝説となったのだった。

ちひろ >「……なぁんて、ね」と、皆さんの背後にしれっと現れ(笑)
サクラ >「…………ファ!?」
弓 >「これ、20年くらいして安定してアバターでこっち来れるようになったらラスボスポジよね、ちひろ」
ちひろ >「それはどうでしょうか。少なくともわたし、魔王じゃないもの(ふふっ)」 そう。種明かししますと、実はこれ……《多重発動》ダークブリング3発ですっ飛んだだけ!(笑)
アメジスト >「記憶はもちろんだけど、シティの歴史に残るわね、これ。……おつかれさま」
そら >「ちーちゃん おつかれねこさん です☆」
翔真 >「お疲れ様(フッ)」
サクラ >「えーとえーと、お疲れさまでした!感動したのですっ」
ちひろ >「ありがとうございます。皆さんのお陰で、最高のステージになりました(^^)」
弓 >「ふふふ、謎のでぃれくたーアチャ子です(にやそ♪)」
アドノレ >「そこは『今、あなたの後ろにいるの』とやるのも良かったと思うぞ」
翔真 >「ホラーは止めれ(^^;」
弓 >「……と、まあ話戻すけど。新しいシステムが根付くのに5年、安定運用に5年、不正や腐敗で飽きられるまでもう5年……って考えれば、ちょうどそのサイクルでラスボスとして来るのはありじゃない? TISみたいに」
ちひろ >「そうですね。少なくとも、フェーネとはまた“戦って”みたい、かも(くす)」
弓 >「……それに。世界が安定すれば、殿下やちひろも、もっと外界と交流出来ると思うしね」
サクラ >「……こっちもですか!?」(笑)
GM >そのフェーネも、今回1曲しか歌えなかった事はひどく残念がったにせよ、アクションパートでのホン書きに深く関与する等してて、これはこれですげぇ楽しかったらしい(笑)
翔真 >それは良かった(^^) 改めて礼を言いに行っても良いな。
弓 >「……ま、吸血鬼のながーーい人生の退屈しのぎ、またちょっかいだすのも面白いかもしれないわねぇ」
そら >「いっそ ゆみにゃんが あいどるでびぅ☆」
ちひろ >「……とにもかくにも。改めて、皆さん。ありがとうございます」
サクラ >「いえいえ、出来る事をしたまでなのです」
アドノレ >「巡り合わせという奴だ。悪運が良かったな」
翔真 >「元教え子の危機だ、近場に居たのも有るし放っておく訳には行かんよ(苦笑)」
弓 >「いつもお世話になってたし」
翔真 >「何よりそれかな(苦笑)」
そら >にゃー☆(ねこが そばに よりそいます にゃんこ)
アメジスト >「改めて言われると至極複雑な気分だけど、放っておくって言う選択肢は当然なかったし、こうして変わりなくお喋りしたりもできるんだから結果よかったとしておかなきゃね」
ちひろ >「いえいえ。これからも、争いや厄介事にならない範囲でお手伝いできればと思ってるくらいです……さしあたって、此方がいろいろ落ち着いたらご招待しますね!」
翔真 >「あぁ、楽しみにしている(フッ)」
アメジスト >「うん、楽しみにしてるよ」
サクラ >「なのです!」
ちひろ >「では、わたしは楽屋に寄って帰ります。これからの打ち合わせも必要ですので^^」
アメジスト >「そっか……うん、すばらしいステージをありがとう。See you later!」
サクラ >「わかりましたのです!……お元気でっ!!」 ノシ
翔真 >「お疲れ様、まだ暫くは大変な様だが、身体に気を付けて頑張ってくれ。」
アドノレ >「さらばだ。運が悪ければまた会おう」
ちひろ >「(走り出しかけて一旦停止)……っと、それともうひとつ。魔法弾、もし必要になったら連絡くださいね(ふふっ)」
弓 >「ありがと。あなたもちゃんと連絡するのよぉ?サクラのとこと上手く連携できそうだし」
ちひろ >「がんばります^^」
翔真 >世界を超えて供給とか、凄い話になってしまう(苦笑)
GM >という訳で、ちひろはこれにて今度こそ本当に(笑)退席する。
アメジスト >「……私も今のうちに将来的に自分がどうするのか、どうなるのか考えておかなきゃならないかな……」
GM >……で、それと入れ替わりに0−Phoneに着信。くれはからだ。
サクラ >お?
アメジスト >おや
くれは >『はわ、どうもどうもー。ちひろんの中継で見てたよー、改めてみんなお疲れ様だねー』
サクラ >「お疲れ様なのです」
アメジスト >「代表こそ、おつかれさまです。席の手配、本当にありがとうございました」
翔真 >「そちらもお疲れ様だ、急な話を振ったのに色々と世話になった。」
くれは >『やー、ぶっちゃけ手配したのはあたしだけど、席決めたのはトリッシュだし(笑)』
サクラ >マジか(笑)
弓 >「ふふん、当然よねぇ」 どやぁー(笑)
アメジスト >「……トリッシュなりの誠意ってことかしら?(苦笑)」
くれは >『ま、そんな訳でさ。こっちからも礼を言いたい訳なのよー。ほら、今日までばたばたしてたから〜』
サクラ >「いえいえ、やれることを全うしただけなのです!」
アメジスト >「私もできる限りお手伝いしますので、これからもよろしくお願いいたします」事務仕事とかな!(笑)
翔真 >「もう暫くは経過観察やフォロー等で手間を掛けると思うが、宜しくお願いする(礼)」
アドノレ >「それで交渉はうまく落ち着いたのか?」
くれは >『うん。シティの方は魔王達が整えてくれたし、新世界の方もヴェーダやコイズミに任せてあるからね。今のところ、経過は順調ってとこかな』
弓 >「……コイズミか。……ちょうどよさそね(ぼそっ)」
アメジスト >……弓さんが微妙に不穏な呟きを……(汗)
サクラ >な、何を企んでいるんだろう(笑)
そら >(単に ねこが よじのぼってるだけ)
翔真 >サクラ、そこはせめて“何を『考えて』いるんだろう”と言うべきでは(苦笑)
サクラ >おっと、確かに言葉のチョイスが悪かったですね。弓さん、失礼いたしました(陳謝)
弓 >「仮面で素顔の見えない男性アイドル……適当にロンギヌスから48人くらい見繕って『LGN48』とかすれば、歌唱力は補えるわよねぇ……」 足組み悪役令嬢笑顔で膝上のそら猫を撫でる
くれは >『……そっちか!(ビシッ☆と画面向こうからツッコミ/笑)』
翔真 >黒幕ムーブ!?(爆笑)PLも思わず吹いたわ(ぁ
アメジスト >想像の斜め上なこと企んでた!(笑)
弓 >そう……合ってるんだよなぁ、これが(笑)
サクラ >(ずっこけ)
アメジスト >しかも自分で言っちゃうし(^^;
弓 >「ふふん♪ 吸血鬼としてまだ数年、飽きるには早いとしても、倦怠は私達にとっても天敵だものぉ」
翔真 >このフリからすると、サクラのセリフで間違いではなかったと言えなくも無い(苦笑)サクラさん、済まなかったです(ぁ
アドノレ >48人同じ仮面なら出演内容ごとに入れ替えてもそうそう気づかれなさそうな
GM >実際ロンギヌスには宝玉戦争期に量産した戦闘クローンもいるからなぁ。作る分には不可能じゃあないわな(笑)
弓 >「フェーネを上手く誘い出せたし、サクラのプロデュースもできたしねぇ。今回の引退ライブもそれなりに楽しめたし……」 なお、実働は一切やっていない、口出して煽っただけである!(笑)
くれは >『あっはっは(^^; まぁ、それはそれとして。暫く現場界域には魔導砲艦隊を駐留させておくから、スカルアイズの類もそうそう近づけないと思うわ』
アメジスト >「そちらに大きな動きがないうちに、こちらも色々と片をつけておきたいですね」
くれは >『でね。ちひろんとも相談してたんだけどさー……みんな、リゾート別荘とか欲しくない?ちひろんちで』
翔真 >「向こうの世界の事を”ちひろんち”と言うのは如何なものかと(^^;………ともあれ別荘、とは?」
くれは >『だってまだ正式名称決まってないもん。管理者変わったし、昔の名前じゃ長すぎるでしょ?』
サクラ >「まぁ確かに……(^^;」
アドノレ >「別荘よりは秘密基地のが良さげだな。入植が進む前なら行けそうだろう」
翔真 >「彼女と協議して新しい名前が決まったら周知してくれ(苦笑)まぁ事情は解った、向こうに何か有った時に備えて拠点と成るべき所を備えておくと言うのなら悪い話では無いと思うが。」
アメジスト >「言葉を飾った駐留拠点……ですか?」 我ながら酷い事言ってるなぁと思う(−−;
くれは >『まぁ呼び方はどうでもいいや、そもそも名前が決まってないんだし(笑)……ぶっちゃけアムちゃんの言う通りなんだけどね、あなた達が使わないっていうならイレギュラーズに貸しとくって手もありだと思う』
サクラ >「私は…普段はDアースに居ますしねぇ(^^;」
弓 >「あー……そうね。エリスやイレギュラーズにも休暇あげたいし、そろそろヴェズの駐留基地も欲しいから……」
アメジスト >「そうですね。本格的に人の手が入る前に確保してしまった方が、後々揉めずにすむかも知れません」
弓 >「アンゼロット城みたいに、現実領域とは微妙にズレるから、実際の土地はあまり関係ないとは思うけど……社の方にも通してくれれば、建材の手配とか予算申請しておくわぁ」
くれは >『そうだね、そのあたりもやっとこうかしら(笑)よし、決まり!ちひろんに伝えとくね!』
GM >“さっきまでいたじゃないか”という突っ込みもあろうはずだが、まあタイミングってやつである。
サクラ >HAHAHAHAHAHA(^^; 「お、お疲れ様なのです(^^;」
アメジスト >ぶっちゃけてしまえば、直轄とは言いがたいけど新世界支部みたいなものだーね(笑)
くれは >『あとはー……あ、これは改めて話した方がいい案件かな。そっちの場所が場所だし』
サクラ >「むむ、了解なのです……」
アメジスト >「……では、これから城に移動した方が?」
くれは >『ううん、後でいいよー。という訳で後日改めて呼ぶので、その時はちょっとこっちまで来てくれたりするとたすかりまーす。あ、そらりんもね』
サクラ >「了解なのです〜」
アメジスト >「かしこまりました」
翔真 >「承った、後程赴かせて頂く。」
弓 >「面倒ねぇ」
そら >「はぁーい☆」 (o^'ヮ')o凸 すたーと ゆあ にゃんこー!
くれは >『はわわ。次の話を出すのはウチだけじゃないから〜って事で、おひとつ(笑)』
アドノレ >「状況が落ち着いたらだな」
ウー=バル >そうそう。その合間にボクとアメジストのスーパーラヴラヴ♡タァーイムがだね?(ぁ
アメジスト >あったとしてもシーンははさまないからね。教育上よろしくないんだから(^^;

今回最大の「世界の危機」、櫻小路 ちひろによる無差別魔力湧出現象は、
彼女を核とした新世界の創造によって、ひとまず幕を下ろした。
だが、まだまだ世界に課せられた問題が、完全になくなった訳ではない……
人界と裏界の思惑が入り乱れる「Idol計画」の行方は。
ついに本拠地を突き止められた憂世騎士団の、次なる一手とは。
そして、この期に及んでの新メンバー加入が、今後どのように転ぶのか?

……戦いは、なおも続くっ!


PREVIOUS CHAPTER EXTRA CHAPTER

インデックスに戻る