【第４１夜】
シンイトウライ
〜超魔導黙示録・�T〜

＜ＰＡＲＴ−１５＋＞

作戦会議
〜それぞれの立場による視差の問題〜

かくしてウィザード達は、ＰＬレベルでの作戦会議に入った。
なにしろ情報が入り組んでいて、アムやイレギュラーズのいない状態とあっては、
今の今までなんら整理のしようがなかったのだ。

サクラ >ひとまず、メガエヴォ状態で倒さない方が良いとは分かりましたね……
翔真 >イヤ解らんから、さっぱり解らない。
弓 >序盤からアナライズのたびに情報が二転三転してコレなので、もはや何を信じればいいのかわからん（＝＝；
翔真 >ですなぁ。《デジャ・ヴュ》にしても使用回数制限が有るのに、明確な使用の方向性も全く掴めない状態でどうしろと………！
ＧＭ >ああ、それなんだけど……“アナライズしたものの立場”が今回とても影響してる。正確にはアナライズだけでなく《デジャ・ヴュ》も含めてなんだけどね。
弓 >それ、なおさら彼らとナイトメアの調査が正しいかどうか判断出来なくなるだけなんですが（笑）
アドノレ >「別な者が見れば別な結果が出る」となれば「やってみれば良い」となるが、さてそれだけの時間的余裕があるかどうか……
初 >うな。発言して、よろしいでしょうかっ……（、、）
翔真 >自分は構わない。今の所全くと言って良いほど状況が混乱していて解らないから。
初 >きっと今までは、なにがしか適切な情報のバックアップがあったから、比較的考えずに対処出来てたんじゃないかって思うんです。
サクラ >あ、確かにアムさんとか、イレギュラーズの皆とか……
弓 >ちゃうんや……考えた上でとりあえず片っ端から殴り倒してるだけなんや……（笑）
初 >それですよぅ……その考える手掛かりを作ってくれる人たちが、今誰もいないんです。……で、少なくとも部長せんぱいはあの“灰色の魔神？”と根っこが同じ、って事は分かってるですから、あの人たちが持ってきた情報に比べて、いくらか立場っていう点で違ってくる可能性があるんじゃないかって思ったんです（、、）
サクラ >手持ちの情報でどうにかやりくりしてくださいって、事ですね（、、）
翔真 >不期遭遇戦で世界の命運や大切な誰かの未来をを左右するのは中々に（苦笑）
弓 >うん、言わんとする事はわかるけど「じゃあどうしろと」としか……
サクラ >……あぁ、そういや「そらやメガエヴォ状態で倒すと状況が変わる」とはあったけど「好転する」とはなってないな……
初 >……ですから、「わからなくなる」のも無理はないと思うです。でも、もしアナライズデータがウソをついてないんだとしたら、ですよ……欠けてるのは「第三者からの情報」。あの人たちは、それを伝えるためにあえて無理をしたんじゃないでしょうか（、、）
翔真 >それこそ自分達じゃどうしようもないと言いません、それ？
アドノレ >我等に都合の良い結果と第三者の都合の良い結果が「違う」と言われた所で、自分の結果を優先してしまうからな
ＧＭ >うん。忘れてるみたいだから言ってしまおう……そらと同じ情報系能力を持ってる人がもうひとり、いるはずなんだ。
サクラ >……初ちゃん、《鏡の中の真実》使えましたっけ？
翔真 >臼本嬢がそれを使えたとしてそれが「第三者からの情報」足りえるのか？個人的にはそうは思えないが。
初 >わたしは《鏡の中の真実》はまだ使えません……
サクラ >……後はＤ＝ガイディス？確か彼のアナライズはしてないですよね？
翔真 >ディーへのアナライズはリスクが高い事も有るが、恐らく今回の求める答えには間接的にはともかく直接的には関係無いと思う。
サクラ >で、ひとまず確認。今、勇士郎さんの言で分かったのは「そらちゃんの力でアポを倒すと、そらちゃんが良くないモノに変質する」　これは間違いないですね？
ＧＭ >勇士郎一党が齎した情報によれば、「そういう事になる可能性がとても高い」という事になる。
弓 >私の《デジャ＝ヴュ》だと、たぶんそらと情報ソースは同じだから、違う結果になるとは考えないよなぁ……
翔真 >ですな。
ＧＭ >いや、この際メタな事を言うとね……「弓にゃはＰＣ、じゃあそらは？」この時点で、実は結果が微妙に違うのだ。
サクラ >つまり、「ＰＣ」の弓さんと、「ＮＰＣ」のそらちゃんだと結果が違う……と
弓 >とはいえ、それはＧＭに今こうして明言されないと普通は考えないよな（笑）
翔真 >うむ。それは解らない（苦笑）
ＧＭ >うん、最終的にはＰＣの行動でシナリオは動くべきところだし、現状冷静な視点で状況を分析できるアムも、そら以外の視点基準で調査が出来るイレギュラーズもこの場にはいないから、今までちょっと言い回し的に小出しにせざるを得なかったのー（、、；
そら >でも、それだけ“わたし”を大切に思ってくれてるって事……ですね。
翔真 >無論（即答）
弓 >むしろそらが「いい」と言うなら、別にどんな結果でも構わん（爆笑）
そら >ありがとう、ふたりとも（o＾ヮ＾o）
弓 >でもね、元々アナライズ結果や《デジャ＝ヴュ》も含めて情報が二転三転してるから、そこに追加がきても「どれが本当なのかますます分からん」しか出てこないよね……「わかってたこと」を調べたら変わって、それを「確認」したらまた「結果が変わった」ので（笑）
サクラ >まぁ正直、情報と状況が二転三転してて、ＰＬ視点では「どうしたらいいの？」になってるのは否めないなぁ
ＧＭ >うん、だからこうして相談タイムを設ける事にしました（＾＾；
弓 >しょーーーーーじき、ＰＬとしては今回別の可能性を考えてた……観測する度に結果が変動するシュレディンガーのアレみたいなのかなと（笑）
初 >たぶんですけど。それは、今回の場合……

←“魔導書だけど、いちおう元人間”のプレラーティ
←そのプレラーティから具現化した“裏界魔王で冥魔王”のマンモン
←そのマンモンを内側から喰った“よくわからないけど、部長せんぱいと同じようなもの”アポクリフィス

……の三種類の違う「本質」をもつ敵でも、身体としては「元々プレラーティのものから変化してる事」だけは一貫してましたから、それを律儀に全部アナライズして「データが全部違う！」って、却って混乱しちゃった所もあったんじゃないかなぁって（、、；
サクラ >とりあえず弓さんの《デジャ＝ヴュ》が、現状では一番情報精度が高いと見ていいのかな？
ＧＭ >これはこの際明言しよう……その通り！
サクラ >了解です。弓さん、《デジャ＝ヴュ》の残り回数は、あと何回ですか？
弓 >わ　か　ら　ん（爆）
サクラ >Ｏｏｐｓ………どうしよう（白目）
アドノレ >ダマラム一生の不覚
弓 >しょうがないんや……期間が長いし、頻繁には使わないから。使ってないって事はないと思うけど
ＧＭ >ああ、最初に１回、あともう１回使ってるね〜。
そら >わたしも既に２回使っていて、あと１回ですね。
サクラ >ありがとうございます。となると、使えるのは実質あと１回……
弓 >さて、では、なにをどう確認しましょうか？
サクラ >「アポを倒した結果の分岐内容」辺りは知っておきたいですねぇ。翔真さんとアドさんからは何かありませんか？
アドノレ >「そらが倒しては駄目だ」と言われたけど、ディーが倒した時の話が出て無いからその辺がちょっと気になる。結論としては「喰い合わせが悪い」という理由なら、同じく悪い結果っぽいと予想はするけど
初 >Ｄ＝ガイディスについては……それこそ部長せんぱいに見てもらってもいいレベルだと思うです。
翔真 >俺としては「ムツミ＝アマミを連れて来た理由」………はこの際もうどうでも良いので、「ムツミ＝アマミをどうすれば状況を好転、ないし結果が此方の望む形にさせられるのか？」が気になる。
弓 >にゃふうと同じで、賑やかしで出てきただけじゃない？（笑）
ＧＭ >マンモンのアナライズ結果にもあった通りで、ムツミはマンモンの切り離された自我が（おそらく人間の）器を得た存在だからね。
翔真 >切り離した側が消滅したからなぁ………彼女はこれからどうなるかもちょっと心配。
初 >それは、後で確かめに行きましょうです。これが終わったら。
ＧＭ >よし、じゃあひとつ突き詰めよう。そもそもそのしょーまくんが言う「こちらが望む形の結果」とはいかに。
弓 >うーむ。《デジャ＝ヴュ》じゃないけど、ぶっちゃけそらりんはどうしたい？
そら >わたしは、“あれ”を食べる事が目的になります。そうすれば“最終形態”になる事が出来ますので、敵となる相手を悉く滅ぼす事も可能になるでしょう。
サクラ >……ただ、勇士郎さんの情報では「終末の魔神」に覚醒する事になるとありましたね。あんまり好ましい結末ではないと思います（、、）
アドノレ >「黒」「白」「灰色」と言われたんだから、その三種の違いをと望むなら、結果から手段が逆算出来たりしないかね？
翔真 >うむー……そもそもそらを“最終形態”にして良いのかが解らんしな。そうなったらもう俺達と一緒に居られない、とかだと困る。
そら >一方、Ｄ＝ガイディスが“あれ”を倒した場合、彼が“あれ”の力を食べるという事になります。マンモンがそうであったように。
サクラ >ディーさんに倒されるのは論外、と見て良さそうですね
初 >そのあたりは、あの人たちも言ってたと思うです（＾＾；
そら >少なくともＤ＝ガイディスは、一貫してその目的のために行動している、と明言していますから。
ベルトラン >しかし……こうして見ると我等は、プレラーティどころかまったくマンモンやＤ＝ガイディスの類に踊らされていたという事になるな（苦笑）
初 >まだ、やり直しは効くと思うです（＾＾）
ＧＭ >……という事は。つまり「そらと離れたくない」でファイナルアンサーです？
翔真 >それは違う。取りこまれたりするのが結果として望みと同じ形になるとかだと意味が無い。
アドノレ >対象が誰であれ世界を逸脱した力は望ましくないだろうな。それは翔真の希望を通す上でも
弓 >そらが使命ややるべき事、として離れて行くのは仕方ないし、それを止めるつもりはないけど……それが強制や呪い的なものならねー
アドノレ >極端な一強が現れたらそれに対する勇者が出てくるのがお約束だし
翔真 >それに、あくまでもこれだと俺一人の意見であって、皆の意思の介在を感じない。
サクラ >ソレな（、、；
翔真 >俺１人の意思や意見で如何こう決まると言う場面でもない所で、俺１人の意思だけで決めてしまうのは流石に傲慢が過ぎるだろう（苦笑）
初 >せんせー、せんせー。でしたらそれを皆さんに確かめればいいんです。今。
翔真 >うむ、そうだな（＾＾）
初 >弓せんぱいも、アドせんぱいも、サクラちゃんも、そして部長せんぱいも……これは同じだと思います。いま「みなさんは、何をしたいのか」。生意気ついでに、言わせていただきましたです（ぺこむ）
弓 >んだんだ。ワガママを言えば「縛り付ける事はしたくない。あくまで対等に、友人として、そらが一緒にいたいと思ってくれるなら、一緒にいたいし、なにかしなければいけない事があって離れていくなら、手伝うなり応援するなりしたいな」という、ありふれたものである
サクラ >でも、同じ気持ちですよ。弓さんが言ったように使命ややるべき事があるなら兎も角、何もできずにお別れとか嫌ですしね
翔真 >そうだな、俺も本当に心からそう思う。
弓 >まあ、私のこれは前々から何度も言ってるしねー（笑）
アドノレ >各自が己が望みを選べる未来を。「使命なんぞ知った事か」と言うが、他人が望んでする事にケチを付ける気は無いぞ
弓 >んむんむ。某銀河美少年も言っている……「やりたい事とやるべき事が一致する時、世界の声が聞こえる」と
そら >わたしは……本来、インフィナイトとしての“人類を護る”という目的と【天意虚空】のアバターという本来の目的、それらを併せ持っています。
サクラ >ふみみ……
そら >「マンモンを倒す」という行動は前者の、「アポクリフィスを食べる」という行動は後者の目的によります。そして初ちゃんが言った通り、彼らはプレラーティを含めて全員がひとつの身体を共有していましたので、結果的には全て倒せばどちらの目的も達成できる、と判断していました。
アドノレ >望んだ所でそれが無条件に手に入るものでも無いが、望みに相応しき対価が要求されるのもまた当然の事だ
そら >ただし、“最終形態”となる事で、わたしが人類にとって益となるのか害となるのか。そこまでは、わたしにも確証が持てないのです。
弓 >悩んでるなら先送りでもいいのだー……
アドノレ >望みも立ち振る舞いも自ら選び善悪・幸不幸ともに自ら受け止めよ
そら >ただひとつ、分かっているのは……わたしがそうして道を違えた時、最後に現れるのは【最終勇者】であるという事。
翔真 >それ、誕生させたら俺達がそらを育てる＆導くのを失敗したって事じゃん（苦笑）
そら >ところが、この場合何をもって「道を違えたという事になる」のか、そこが不確定なのです。それを判断するのはわたしではなく、世界結界ですので（、、）
翔真 >なるほど。了解だ。
サクラ >……これでなんとなく、どう質問すればいいのか分かってきた感じですかね
翔真 >そうなの？俺はさっぱり解らんけれど。
アドノレ >フォースと共に有らんことを……では無くてダイスと共に有らんことを
初 >うな。それにしましても……尊敬すべき大先輩の皆様に、生意気いいましたです（、、）
弓 >いいのよー
翔真 >うむ、そこは気にする必要は無い。

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