【第44夜】
Neither ALPHA nor OMEGA

〜超魔導黙示録・W〜

<PART−01>



ゲイザー登場



GM >――という訳で、今回は前回からの直接の続き!央華での一件が落着し、フレースヴェルグに戻ったところからです。
翔真 >あ、良ければ今回の話のタイトルの日本語訳を教えて頂ければなと。自分は浅学ゆえに(苦笑)
そら >さいごでも さいしょでも ない (o'ヮ')o
翔真 >成程、訳語ありがとです(^^)
京香 >「みんな、おかえりですー!」
そら >o('ヮ'o) きょーちゃーん☆(もに〜)
京香 >「わきゃ!?……もう、そらりんったらぁ(わしわし)」
弓 >「ぷふぅー」
翔真 >「(微笑ましく見つつ)只今戻った、そちらもお疲れ様だ。まだこの後方々への連絡等で忙しくなるが(苦笑)」
京香 >「それっぽそうですね……とりあえずお姉ちゃんに連絡しておかないと(ぽちぽち)」
初 >「うなー……とりあえず、そっちはどうなったです?」
京香 >「とりあえず協会からの連絡待ちではあるけど、今の騒ぎはアンゼロットが帰って来てひと段落って感じかな……新しい火種にならないといいけど(はふ)」
弓 >「なるでしょうねぇ……」
翔真 >「………何と無くだが、無理な気がする、間違い無く一波乱有りそうだ(苦笑)」
アドノレ >「物事の成行はおおよそ個人でどうにかなるものではない。何があろうとしぶとく生き延びる事それこそが肝要なのだ」
京香 >「少なくとも、くれはさんはちゃんと説明してくれてると思いたいところですけど、それ込みでもあまりに不安要素ってものが(^^;」
初 >「今回の件でルー=サイファーの派閥はとりあえず納得してくれそうですけど、そうじゃない魔王もいるでしょうし……」
京香 >「ちゃん様とかかー……するとこの先、MASTERS案件が出てくる瞬間がX−DAYってかー……うむぅー」
翔真 >「決戦までに出来る事はなんでもやっておきたいと言うのが本音だな。」
そら >「その時にシーリングギアこれをどうするかは、もう決めてるよ」
翔真 >「一応確認の為にだが、それをどうするつもりか聞かせてくれないか?」
そら >「食べるの。そうしないと、封じてあったエンディルスと冥破王の両方が解放されて、同時に相手する必要が生じるから」
翔真 >「あー………確かにそうなるが、本当に大丈夫なのか?」
そら >「さっきも言った通り、本当に戦わなきゃならない相手がいるから。既に決着が付いた相手ともう一度、それも同時に戦うのは、二度手間」
アドノレ >「その気持ちはよくわかるぞ」
そら >「わたしは別に何とでも、何度でも戦っても構わないけれど、皆の問題……今だって、補給が必要でしょう」
翔真 >「確かにその通りなんだが………そらがそれで本当に大丈夫なら問題無い(苦笑)」
そら >「これからの戦いは、【わたし】……【わたし達】との戦い、だから」
初 >「……それは、そらちゃんと戦う可能性があるっていう事なのです?」
そら >「ある意味で、その通り。わたしは“この世界を終わらせない”と決めたけど、本当にそう出来るかどうかは、また別の話」
初 >「【最終勇者】が因果の果てに封じてきた【終焉】たち……かあ(o_ _)o」うなー
そら >「……だから、【その時】には出来るだけ、全員が全力全開でいけるようにするべき」
アドノレ >「尤もな話だ」 手数は大事
翔真 >「【終焉】を齎す為に”発動”した相手を複数体か………本当なら1体でも手に余りそうなんだがそうも言ってられない(フッ)」
そら >「確かに、存在としては対等だけど、力の総量そのものとしては……説明が難しいよ。だって、知ってのとおり。【わたし】は人の働き掛けによって、その力を引き出されるから」
弓 >難しいけど、ここにきて元気玉的に、全世界の人間にそらを信じて貰う……のは無理よなあ。だって、このキャンペーン通してそういう方向には動いてないし(笑)
翔真 >絆を紡いだ人達に信じて貰うので十分、と言うか俺達の働き的にそんな感じだった気もする(苦笑)
初 >「っていう事は……今のそらちゃんよりも弱い【終焉】もあるっていう事です?」
そら >「【今のわたし】について言う限り、【終焉】には100%勝てない……そもそも【条件】が満たされていないから、開放できる力の絶対量が違い過ぎる」
翔真 >「その【条件】とは?」聞いたかも知れんが一応確認
そら >全ての【終焉】に共通するのは“全ての冥魔を喰った”という事、それが【条件】。今わたしは冥魔王を2体喰ってないから、そもそも【終焉】と対等に戦える状態ですらないの。
京香 >つまりー。そもそも【終焉】はそらりんの最終形態なんだから、それと戦うにはこっちも最終形態になる必要があって、そのキャップを外す条件が冥魔全喰らい、って事なんだね。
そら >うん、前々から何度か説明してる話だね。
アドノレ >あくまでもスタートラインがそこで、何を壊しても良い相手とある程度の配慮が必要なこちらとでは、一方的に不利な状態だと思うぞ?
弓 >そうねー
京香 >多分、なんですけど……同じ力でもその本質っていうか、そこに至るまでの過程も問題なのかな?って思ったり(。。;
初 >同じ能力値でも、蓄積された知識と経験が反映されてるのかどうか、とかなのですね。……まあ、こういうのってニセモノ回あるあるですよね!
京香 >だねー(笑)ただ問題は、あっちも「ホンモノ」って事なんだけどねー……(はっふー)
そら >そう。なので…… 「まずは、全ての意味で【終焉】と対等の立場に立つこと。その上で改めて、わたし達の存在を【わたし】達に示す必要がある……そのための、一連の話」
翔真 >「そう言う事なら、尚の事負けられんな(フッ)」
弓 >「それだけじゃ足りないわよねぇ……なにかもう1手2手、欲しいわぁ」
初 >「……そのための、FtEとの……ゲイザーズとの相談、なんだと思うです」 ゲイザーズが“【終焉】が来る度に増えている”のなら、その知識からパターンを知っておくって事もできそうですし。
翔真 >華恋嬢経由でゲイザーズに聞けばいいと?
初 >これから来るザネレさんも、ゲイザーズなんですよね。だから、その人と話をすればいいんじゃないか、って。
翔真 >ふむ。では彼女が着たらそうさせて貰うとしようか。
そら >「わたしは、今使える方法で全力を尽くすけれど……もしかしたら、及ばない可能性もある。その場合の話も、もうしたと思うけど」
翔真 >「足りない分は俺達で何としても補うさ、全力を尽せば良い。」
そら >「……そう。今、わたしは『思う』事が出来るようになってる」
初 >「え。わたし、普通に出来てると思ってたんですけど、出来てなかったんです……?」
京香 >「ん、最初の頃はねー。みんなは覚えてると思いますけど、お姉ちゃんがうちに拾ってきた頃なんて、ホントひどいもんだったし(笑)」
そら >「あの頃……五体が揃ってなかった時、わたしに出来る事は大きく制限されてたよ。【わたし】の本当の存在目的は、世界結界との兼ね合いもあって完全に伏せられていたし、もしそれで【わたし】本来の力を行使していたら、あの当時の裏界以上の脅威にもなり得たから……というか、一度なってしまったけどね」
一狼 >「なるほど、そういう事態の発生を防ぐための“リミッター”を、不正に解除しようとした結果が、所謂【大戦】……か」
そら >「そう、当時のわたしの身体は細切れで代用パーツばかりだったし、それ以前に“冥魔を全部喰う”という条件も、まったく満たしてなかったから」
翔真 >改めて聞くと酷い状態だったんだな……(−−;
京香 >「つーまーりー。レベル1勇者の初手からハッキングツールでズルしてゲームクリアしようとしたらハードが壊れたでゴザル、的な?」
弓 >「ざんとう(−−)」
アドノレ >「セーブデータが飛びましたとかもな。そもそも不正とか裏技とか心惹かれるモノはあるが、危険もあって当然だろ」
京香 >「まあしょーじき、今まで見てきただけでもあれだけのパワーですもん。さぞかし目が眩んだんでしょーねー。当事者」
GM >ぶっちゃけあの当時の対裏界強硬派が主導して悉く失敗した計画群の中でもとりわけ最悪級の大失敗だったので(爆)
翔真 >アレもアンゼロットが発端だった気がする。勘違いだったかも知れないが(苦笑)
GM >ああ、アンゼの名誉のために言ってしまうと、この件で彼女はシロだったね。
翔真 >「当時の事を詳しく知る訳ではないが、それでも縋りたいほどの状態だったのか、単に目が眩んだ強硬派の独断専行だったのか、どちらにしても安易に手を出して相応の報いを受けたと言う訳か。」
京香 >「ま、今までの資料から見る限り、事を知ったアンゼロットがキレ散らかしたのは間違いないかなぁー、と」
GM >だからこそ、この物語序盤でのあの冷酷な対応だった訳である……実時間にしてもう16〜7年は前だけどさ!!(爆)
翔真 >「流石にそれに関しては何も言えんか(苦笑)」
初 >「……でも、今のそらちゃんにはそういう事が起きてないんですよね。……もしかしたら、今までの中で起きてたからこその【終焉】なんでしょうけど」
そら >「うん。【終焉】は……言葉を変えれば、それまで間違えてきた【わたし】の事」
弓 >「こーら、そんな風に言わないのよぉ? 間違うことが、即ち悪いって訳じゃないんだもの」
そら >「うん。わたしも“にんげん”だから、間違うんだって。今なら分かる」
アドノレ >「同じ間違いをしなければそれにも意味がある」
そら >「……そして、今の【わたし】がこうしてひとりじゃない時点で、状況はよい方向に働いてる。そう思う」
翔真 >「間違えたから、知って、学んで、どうすれば良いかを考える。人の成長の過程の一つだ。」
弓 >「うんうん。そらが“思う”ことが出来るってだけでも、もう嬉しいわねぇ」
アドノレ >「変われば変わるもんだ」
翔真 >「良い方向に変わってくれれば喜びも一入だな(フッ)」
京香 >「にしても、随分年月たっちゃったよねー。あたしもそろそろしょーらいせっけーを気にしないといけなくなってるーって感じだし(^^;」
初 >「“しょーらいせっけー”?……う、うな、京香さんもしかし「……ミナマデイウナ(棒)」……う、うな(^^;」
そら >「……だから【その時】、何が起きてもわたしを信じて欲しい。そうでなくても、“どうすればいいか”さえ忘れないでいてくれれば……それだけでも、いい」
弓 >「そうねぇ」
翔真 >「信じるさ、信じ抜く。俺自身が導き出した結論として【信じる事を信じ抜く】、俺はそう決めた。だから、約束する。」
アドノレ >「んむ。野次馬の特等席はまだまだ他人に譲れぬな」
そら >「たとえば、わたしがこれから道を見失ったとしても、【杉崎 そら】が人の願いに拠るものであり続ける以上、“それ”こそが道標になるから」
初 >「人の願いに拠るもの……【終焉】の方も、もともとそれは同じ事だったはず。わたしも、何か出来る事を考えなきゃですね(、、)」
一狼 >「正直スケールが大き過ぎてパンクしそうですけど、俺は……いや、俺達は出来る事をするだけですから」
京香 >「とりあえず、お姉ちゃんへの報告は……これで完了、っと(ぽちっ)。次はアムさんとこへの連絡ですけど、何か必要な話とかあります?」
翔真 >「今回の一件は一応片付いたがまだ警戒は解かない様に念押しをしておいてくれ。」
京香 >「りょうかいでーす☆弓さんとアドさんからは、何かないです?」
弓 >「そうねぇ……引き続き情報は集めましょ。戦闘を回避までは出来ないでしょうけど」
翔真 >「ザネレ嬢ももう暫くすればこちらに来るそうだし、華恋嬢も交えて改めて話を聞いたりしないとな。」
一狼 >「そうですね。俺はこの後一旦ヴェズに戻って、皆と打ち合わせてみます」
翔真 >「あぁ、助かる。宜しく頼む。」
一狼 >「ええ。……まあ、俺が何か言う前にノーチェあたりがいろいろ動いてそうですけど(笑)」
翔真 >「何時も世話になって居る。彼女にも宜しく伝えておいてくれ。」
一狼 >「了解です」
京香 >「(そらりん頭の上に乗せつつ)じゃ、アムさんに現状報告メール送りますよー。えいっ☆」
弓 >「そろそろイレギュラーズアナタ達も部下卒業っていうか、独り立ちして良い頃なんだけど、手放せない……」(笑)
一狼 >「いえ。蒼魔さんは今や社の総行動隊長なのですから、その権利は遠慮なく使って下さい。そもそも今はこういう状況ですし」
翔真 >本当に情報収集に関しては物凄く世話になってるからね……この件が終わるまでは担当外れて欲しくないです(苦笑)
弓 >「ん。もうしばらく、よろしく」
京香 >「ま、それはそれとしてまずはひと休みしないんですか。ほら、皆ぼろっぼろですし!」
初 >「……うな。そういえばそうだったのです(^^;」
翔真 >「そうだな、流石にもうガス欠だ。一日は休まんと碌な役にも立たん(苦笑)」
GM >メタ的にはこの休息をもって全回復+レベルアップって流れなんですけど、その処理はもう終わってるので(笑)特に何かしておく事がなければ、一気に時間を進めますよー。
翔真 >関係各所への連絡等は方々にお願いしたり、必要であれば自分でもやったりで。
GM >主にルシファーズ=サン関係かな?あそこに大半集まってるところだったし。
京香 >……あ。実はそのへん、さっき「アムさんへの連絡」って文脈でやってましたァン!(笑)
翔真 >感謝だ、京香嬢(^^ゝ 後は、出来ればこの後面倒になるアンゼロット対策で何処かに予め協力要請を打診しておきたい所だが、有力なコネが無い(苦笑)
京香 >いえいえー(笑) で、有力なコネですかあ……柊さんとかはダメなんですー?
翔真 >自分だとせいぜい柊とグィードあたりが限界。一応メール位は送っておこうか。『アンゼロットが恐らくこの後くれは嬢を通じてこの世界の近況と、そらの事に関して知ると色々と面倒な事になる可能性が高いと思われる。申し訳ないがそちらで把握している分だけでも俺達が行って来た事に関しての証言と、出来れば援護を頂きたくお願いしたい。』こんな感じで。
GM >了解、そのあたりの時間はとれるとしておこう。
翔真 >あと機会を見つけておやっさんとやよいさんへディーの顛末に関しては報告しておこうかと。
GM >ああ、それについては後々シーンを作る必要があるか……
弓 >うーむ。いっそルシファーズ=サン、私らの前線基地にしてしまうか……?(笑)
初 >アムさんがあそこにいらっしゃる時点で、もう半分はそうなってる気もするですけど(^^;
アドノレ >外部の出入りが少なくて、それなりの生産設備があって信用できる……と。確かに良いかも知れぬな
弓 >ルシファーズ=サンが緊急事態抜けたなら、またしばらくエリスに手伝って欲しいしのう……
京香 >んー……だったらいっそ、ルシファーズ=サンまで移動しておきますかー。ただその場合ヴェズとは別になっちゃうから、一狼くんにはあっちに戻ってもらわなきゃだけど(笑)
一狼 >それはどちらでも構いません。皆さんのいいと思う方向で。
翔真 >それが良いかもだな。
弓 >OK、そうしますかー。
アドノレ >んむ。寝て覚めたらルシファーズ=サンだったと(笑)
初 >うな!
そら >いつもはわたしが自動操縦するけど、今回はわたしも休むからね(、、)
京香 >だねー。……流石に戦闘行動まではきついけど、回送だけなら私でも操縦は出来ます(笑)
翔真 >バスターマ○ンか(笑)
弓 >その場合、ヴェスと合体して炎にならなきゃ(笑)
翔真 >ともあれ京香嬢、宜しく頼む(^^ゝ
京香 >はぁーい☆……そらりんはむしろ続編の7号寄りな気がする(笑)
一狼 >了解。では、俺はイレギュラーズに合流するからここまでって事で。
GM >という訳で、休憩明けの一同はルシファーズ=サンに到着するのだけど……
初 >「おはようございまぁーす……うな?」ブリッジの状況をみて、目が点に。
そら >「……ふみゅん?」
翔真 >どうした?
GM >そう。そこには京香の他、姿を現していた者たちが居る……それも、見覚えのある。
京香 >「や、これ、たった今の事なんですよー(@@;」
ゲイザー >「――久しいな。神条 皇子の件以来、か」
ザネレ >「弓、そら、翔真、アドノレ、久し振り。ザネレ、ここまで“跳んで”きた」
翔真 >ザネレ嬢、久しいな(^^)
アドノレ >「んむ。ご苦労」
弓 >「びっくりしたわぁ」
翔真 >「転移でいきなり現れるとは、急いでくれた事に感謝するべきか、もう少し普通に訪問する事を予想していたと言うべきか(苦笑)ともあれ良く来てくれた、久しいが壮健そうで何より。」
ゲイザー >「済まない。何しろ、現状が現状なのでな……」
翔真 >「………正直詫びの言葉がアンタから聞けるとは思って居なかった。だが素直にそう言われてしまってはこちらとしても真っ直ぐに受け取らざるを得ない。気に病まないでくれ、事態を考えれば急いでくれた事に対して礼を言わねばならん。感謝する。」
ザネレ >「ゲイザー、みんなのまとめ役。ザネレ、みんなの中で一番新しい。だから、ふたりで来た」
翔真 >「良く来てくれた、こちらも聞きたい事、話したい事が有る。宜しく頼む。」
ザネレ >「(きょろきょろ)……アム、サクラ、どこか?姿、見えない」
京香 >「さくにゃんは兎も角、アムにゃんなら近くにいるかなー」
翔真 >「アム嬢は妊娠………お腹に子供が居るので大事をとってルシファーズ=サンの方で安静にして貰っている(筈)」
アドノレ >「ま、どちらも旦那のとこだな」
ザネレ >「……夫婦、出来たか。それ、とてもいい事。たくさん子供出来る、もっといい。そういえば見た事ない子供、いる」
初 >(←見た事ない子供)
アドノレ >「子供だな」(天辺から下まで見る)
初 >「うなー……やっぱりそうなるんですねーorz」
アドノレ >「『私脱いだらすごいんです』のよく脱げる魔法少女、初だ。よろしくしてやってくれ」
初 >「うなー……あっちの方がすごいんですー……」
ザネレ >(←あっち)「ウイ?……わかった。よろしくする」
翔真 >やめてさしあげろください(笑)
弓 >「わざわざありがとうねぇ。こんなところで話もなんだし、あちらでお茶にしましょ」
アドノレ >「聞きたい事も聞かせたい事もあるだろうから部屋を借りるとしよう」
ゲイザー >「いや、ここで構わない。単刀直入に話をしたいからな……この世界の現状、我等“ゲイザーズ”間の会談の結果。そして、今後の対策について」
翔真 >「了解だ。」
ゲイザー >「まず、現状のまとめからだな……真の“第8世界”は、寧ろ現在“裏界”と呼ばれる世界。FtEとは、この“真の第8世界”をこそ封じるためのものだった」
アドノレ >そもそもが封じなければいけないモノという扱いなのだな
GM >幻夢神の側からすれば、まさにその通り。だからこそ文字通り「蓋」をしたのだね。
京香 >「思えば随分前に、アンゼロット城で知った話でしたねぇ」
弓 >何年前やら(笑)
GM >2008年だから、ざっと13年前だ(笑)
ゲイザー >「そうか。ならば既に知っての通りだろうから、詳細は割愛しておこう……しかし、いかに神といえども、ゼロから万象を創造出来るような者は少ない。幻夢神の場合は、条件付きでそれが可能だった訳だが……」
初 >「……うな。夢とは見る人の“意識”と“記憶”から成り立つ……」
ゲイザー >「そう、夢にもまた“材料”が必要。ゆえにゼロからの創造ではあり得ず、その前提となる情報が必ず存在する。今回の話の場合は【天意虚空】の世界が、それにあたった訳だな」
初 >「その、選ばれた理由と言うのは……?」
ゲイザー >「それはかの世界が、その時点で静謐であった……つまり、既に世界としての活動を停止して久しかった事だ」
そら >「……でも。その世界は別に終わってた訳じゃなかった。静かだったのは、その時が丁度【周期】の境目にあったから」
初 >「……うな」
そら >「みんなにはもう話してきたよね。わたしの……【わたし】たちの、本当の活動目的」 更に外なるものたちとの戦いに備えて、人が“冥魔”という障害と戦い、そして乗り越え進化し続けようとする世界。
アドノレ >「んむ」
翔真 >「そうだったな。」
弓 >「ある意味、修羅の世界よねぇ」
そら >「人が思うほど、自然は……世界は、やさしくはないから」 すべての冥魔は【天意虚空】に発し、その全てを駆逐した時の世界のありようによって、“更に強くなった冥魔を再び放つ”か“世界ごとやり直す”かを決める。それが自然の摂理である、と。
アドノレ >エンディング後“New game”の横に“HARD MODE”が追加されるのだな
GM >強くてニューゲームだけどハードモードね!って(爆)
翔真 >厳しい(苦笑)
京香 >「そうねー。まぁ自然云々言ったって、突き詰めて考えりゃ結局人間のひとりよがりでしたー!なんて事は、過去いくらでもあったし……」
ゲイザー >「何より、時間がなかった。そもそも幻夢神は、眠り夢見る事で力を発揮する神……ゆえに、疾くその力を用いなければ裏界の解放が齎される事は必定。そこで“既に活動を止めた世界”を触媒として“正しい第8世界”を作り出し、もって裏界を封印する。そうするより他になかったのだ」
そら >「でも、この【わたし】のありようは、幻夢神にすれば“危険な異物”に過ぎなかった」
ゲイザー >「そうだな。そして【天意虚空】からすれば、幻夢神の方が“侵略者”といったところか……だからこそ、互いの存在を知った両者の最初の接触の結果が“衝突”になる事は必然だった」
京香 >「それがあの【大戦】……いえ、何巡目か前のそれだったんですよね」
ゲイザー >「最初の結果は惨憺たる物だった。“第8世界”は文字通り、表裏共々消し飛ばされた……幻夢神でなければ、およそ修復は不可能だったろう。その記録のために男女1組が選び救い出され、それが積み重なって今のゲイザーズが出来上がった訳だ」
京香 >「はい。それは華恋さんからも聞いてます」 ありていに言えばクラッシュログかぁー……
初 >「うな。だから【終焉】は何体も存在するって……」
翔真 >「この後俺達が交戦予定の相手の戦力だな(苦笑)」
アドノレ >BADENDにはヒントが付いてました。タイガー道場はマイナーだろうか
弓 >「歴史ねぇ」 そこでタイガー道場か……アドとまったく同じ事を考えてた(笑)
ゲイザー >「そう。なので、諸君とのこのやりとりも、実はこれが初めてではない。その顔触れも、諸君と完全に同じだったり、一部あるいはほぼ全部が異なっていたり……いや、【そら】キミだけは常にそこにいたな。失礼」
アドノレ >俺様のフラッシュバックが猛威を振るう余地がある
京香 >てーことはアレですか。可憐ちゃんとか綾瀬君とかこーぢぽんとか司さんとかがここにいたっていう“過去”もあった、と……
GM >そういう事になる。別の周では神代姉妹や陣内姉弟あたりが臨んでた……なんて事もあったかもしれない。
アドノレ >ダイスの神とその他の神のお導きである
ゲイザー >「そして、諸君こそは“一番うまくいっている世界線”の上を歩んでいる、といっても良いだろう。もちろん“今の所”という但し書きは付くが」
アドノレ >「“誰にとっての一番か”がまた気になる所ではあるな」
ゲイザー >「少なくとも幻夢神、そして【天意虚空】の両者にとって、以前のごとき最悪の事態……【終焉】が訪れていない、という事だけは確かだな。無論、それは“やり直しの過去”を前提としてきた訳だが……ことここにきて、いよいよそうもいかなくなってきた。あるいはこれも、既に知っての通りとは思うが」
初 >「……幻夢神の“限界”が近い、んでしたね」
ゲイザー >「そうだ。ただでさえ厄介な裏界を封じ続けざるを得ないところに、別の世界律を持つ異界神との均衡も保たねばならなかったからな」
弓 >「原因 >寝過ぎ」
そら >「でも、それは幻夢神の事情。【わたし】には関係ない……って、前だったら言ってたよ」
翔真 >「ちゃんと思い、考える事が出来る様になったからな(フッ)」
ゲイザー >「……なるほど。今回はそういう“進化”なのか。道理で、妙だとは思っていた」
京香 >「それ……“今までとは違う”ってニュアンスに聞こえるんですけど」
ゲイザー >「そうだ。今回はあまりにも、事前に蓄積されてきた情報と前提が食い違いすぎている……過去の周で世界を滅ぼしてきた災厄、たとえば【宝玉戦争】や【魔王戦争】、それどころか【関東異界大戦】であってすらも、“この世界”は滅ばなかったのだ」
アドノレ >「しぶとさには定評があるからな」
弓 >「裏界とすでに、ある程度和解しちゃってるしねぇ」
ゲイザー >「まさしく。“裏界との和解”は極め付けといっていい。こればかりは、従来のどの周にも、いや可能性の世界ですらもなかった事でな」
弓 >「どうしてこうなったか、私にもわからん」
アドノレ >「判るようなら監視する側であって、道を切り開く側ではなかろうよ」
そら >「すべては進化していく……それ自体は善でもなければ悪でもなく、発展であり破滅でもある。全部を含めての、進化」
京香 >「そらりんはウィザードに進化を及ぼす力があるけど……同じように、世界そのものにも進化を及ぼしてた、って事?」
そら >「(こくり)幻夢神は最初、裏界と同じように対処すれば【わたし】達の活動も抑えられると考えていただろうけど……でも、永遠に進化を繰り返す世界相手には、それは不可能で無意味。その証拠に、“この世界には出るはずのなかった冥魔”が姿を現した。メイオルティスやD=ガイディスのように」
ゲイザー >「考えてみれば当然だった。幻夢神の力ですら抑え切れない程に冥魔が進化し得るというのなら、それと戦う側もまた進化して行く」
弓 >「まあ、サイコロを振ったとして、出目は同じかもしれないけど、転がった回数とか、角度とか、位置とかは毎回違うのよね」
ゲイザー >「そう。なにより【想定外】とは、どのような場合であっても必ず存在する」
弓 >「たまにサイコロが割れて7が出る、と」
ゲイザー >「それゆえ、予め謝罪しておくと……私、いや私達(ゲイザーズ)は過去の【終焉】で得られた記憶を統合し、そこから得られた“解”を以って示すもの。よって、この先の【世界の未来】を知る力などはない」
アドノレ >「知る事ができるようなら今回のようにはならんだろう。謝罪に値するような事態は無い」
初 >「もしかして、そういう意味での“会議”……だったんです?」
ゲイザー >「そうだ……もちろん、“我々”の中には独自の思惑をもって動く者もいる。しかし、それは全て【終焉】の存在を前提としたもの。そこに、個々の力と知識の多寡が行動を左右してきたのだ」
京香 >「それで、えりちゃんの時の“リバーサー”はああなるしかなかった、って感じかしら」
ゲイザー >「その通り。彼もまたゲイザーでありながら、【終焉】の存在に押し潰されてしまった。その途方もなさと、何より“一度敗れた”という事実を前にな……その一方で、【終焉】になお抗わんとする者もいる」
初 >「えぇと、つまり……華恋さんが、インフィナイトを傍に置いてるのって……」
そら >「もしもの時に、【わたし】を止めるためだね。杉崎博士は、幻夢神と【わたし】の間を取り持つために、裁定者として出来る事をやった……文字通り、その命を代償にして」
翔真 >「杞憂で終わらせてやらんとな。」
アドノレ >「なるようにしかならんよ」
ゲイザー >「だからこそ、今まで全ての【終焉】の情報を記録してきた代表者として、この私が来たのだ」
翔真 >「成程、改めて宜しくお願いしておこう。」
ゲイザー >「うむ。ところでもうひとつ、今の私にもどうしても解らない事がある(と、ザネレに顔を向ける)」
ザネレ >「?」
初 >「……うな?」
ゲイザー >「“キミが本当は何者なのか”という事だよ。ザネレ=カナンディ」
京香 >「え」
ザネレ >「ザネレ、この世界から選ばれた……だから、ずっとゲイザーと一緒。違うか?」
ゲイザー >「……確かにキミをゲイザーズの1人に選んだのは、この私だ。しかし、それは“ある違和感”を感じての事だったのだ」
翔真 >「どう言う事だ?」
弓 >「うーん……アナザーそら的な?」
そら >「ううん。ザネレちゃんと【わたし】には、今以上の関係はない……【ウンクルンクル】とは関係してたけど、それはさやちゃんやかれんちゃんが、インフィナイトと接してたのと同じだったから」
ザネレ >「ザネレ、オババと【ウンクルンクル】に教えてもらった事、それに、皆と一緒にした事くらいしか、特別な事してない」
アドノレ >「つまりこれも“今までに無かった解の一つ”ってやつか?」
初 >「……ぁ」
翔真 >「つまり。ザネレ嬢は間違いなくFtE出身の人間で、ゲイザーと同じ力を持っているが、【終焉】の経験を経ていない。そういう事だろう?」
初 >「うな。今までの話を聞く限り、ゲイザーズってつまり【終焉】の記憶ですから」
翔真 >「ああ。其処までは今までの一連の話の中で聞いている。」
弓 >「つまり、最新のゲイザー……?」
ゲイザー >「いや。厳密な意味では、彼女はゲイザーでも、あるいはTISでもあり得ないのだ。だが、その力の起源は間違いなく、我々と同一のもの……それが不可解でな」
弓 >「【終焉】を経たからそう思われてるけど、実体はそうじゃなくて、全ての世代に現れる“観測者”……便宜上、自分の世界の【終焉】を観測したものを“ゲイザー”、現在観測中の存在を“ウォッチャー”とでも言えばいいのかしら?」
ゲイザー >「そうであるなら良かったのだが……私が当惑したのは、彼女が“単独”で出現したことだ。何故なら、ゲイザーとTISは男女一組、表裏一体の存在であるはずだからだ」
弓 >ソレは知らなかった
GM >今みんなの目の前にいるゲイザーは“原初のゲイザー”。で、彼と対になる“原初のTIS”が(影薄いけど)ゆうか。って訳だね。
初 >「うな?じゃあ、ゲイザーさんの対になるTISさんは……」
ゲイザー >「眠っている。ゆうかに限らず、他のゲイザーなりTISなりも、片方が眠りに就くという形でそうしている。幻夢神の負担を極力減らすためにだ」
翔真 >「アバターが活動するだけで消耗を考慮するレベルなのか現状は(汗)」
ゲイザー >「だから“時間がない”という事なのだ……いずれは力の総量が少ない者から消えて行き、最終的にはこの私を含め、ゲイザーもTISも全て消えるだろう。その時が、“限界点”だ」
京香 >まあ……世界結界再起動とか、結構無茶こいたりもしてたもんね(^^;
ゲイザー >「話を戻すが、ザネレ=カナンディには対となる存在がない。これは、私が直接調べて見出した解だ」
アドノレ >一人で男女両方を兼ねているといふオチか
初 >さすがにそれは……(^^;
ザネレ >「ザネレ、ゲイザーじゃなかったのか。じゃあ、なんでザネレは今ここでこうしてる?」
ゲイザー >「もちろん、私が連れてきたからだが……そもそもの疑問を知る方法が、ひとつあるからだ」
初 >「……うな。なんだかとーってもやなよかんがするのです……」
ゲイザー >「それはザネレ=カナンディの意識に潜行し、その“解”を探し出す事。それだけの力を持つ夢使い【可能性の魔法少女】が、そこにいる」
初 >「……やっぱりー……('A`)」
京香 >「えーと、恐れながら……よりにもよって初ちゃんに振るんですか?他の夢使いには頼めなかったんですか、例えばドリームマンとか……」
弓 >「そうよねえ」
翔真 >「だな、魔術協会を通せば話も早いだろうに。」
ゲイザー >「問題は実力ではなく、本質なのだ……ザネレ=カナンディが幻夢神と【天意虚空】の両方に接した存在である以上、それと同等の者でなければ意味がない。“ただの夢使い”に、それは不可能だ……そしてもちろん“ただのウィザード”にも」
翔真 >「………つまりそれが適う臼本嬢は“ただの夢使い”でも“ただのウィザード”でもない、と言う訳か。」
弓 >「いつの間に……」
アドノレ >「ただの脱ぎたがりでも無いな」
初 >「はて、わたしにもさっぱり……って、アドさんなにげにひどいのですー!?(>□<;」
ゲイザー >「考えてもみたまえ。彼女は魔王ムツミ……いやその前身たる天見 睦美を通じて【終焉】と【最終勇者】の記憶を持ち、そして何より諸君の仲間でもある。これ以上の人選はない」
京香 >「って事は、私らも……ウンシッテタ(棒)」
翔真 >「前者は確かに特殊な事情だが後者を挙げられると微妙に頷きたくなくなるのは気のせいだろうか(苦笑)」
アドノレ >「二人とも運が悪かったと思って諦めろ」
弓 >「くすくす」
初 >「……えーとですね。振られてるのは、わたしひとりじゃない気がそこはかとなくしますけどー(、、)」
ゲイザー >「そうだ。これはなにも【可能性の魔法少女】だけに限った話ではない……私は、諸君等全員に対して言っている」
京香 >「だそーです、せんせー(爆)」
翔真 >「“欠片”を有し、《オーヴァーリンク》や《メガエヴォリューション》といったそらの力に対応している時点で既に逸脱し始めていると言う覚悟はあったが、改めて言われるとそれはそれで思う所が無くもない(苦笑)」
アドノレ >「【終焉】の事はさておき、俺様が只モノであるわけが無かろう」
ゲイザー >「事実を率直に言ったまでだ」
ザネレ >「……ダイブ、痛かったりしないか?」
アドノレ >「寝てる間に終わってる……んだよな?」
初 >「うな!そうなのです。ちょっと寝ていればおっけーなのです!」
そら >「……ひとつ、問題があるよ。もしその先で侵魔と遭遇したら、それが何であれわたしは【条件】を満たさざるを得なくなる……だから、わたしは行けない」
京香 >「あ、そっかー……シーリングギアの限界が来ちゃうんだったね(、、;」
翔真 >「………万が一、うっかりベール=ゼファーと接触する事が有ったりしても大丈夫か?」
そら >「月匣が張られなければ大丈夫。今のベール=ゼファーにその力が残っているかどうかの方が問題……そして、あちらが何を考えているかは、もっと問題」
翔真 >「………子育て期間中は下手な事はしないと思いたいが、万が一は有り得ると………」
京香 >「あー。ベルだしなぁー……」
翔真 >「兎に角俺達がダイブしている間、ザネレ嬢とそらの身柄を警護する面子を呼んでおかないとな。」
初 >「といっても、イレギュラーズの皆さんは、央華で王中佐と後始末中ですし……」
京香 >「せんせー!それならちょうど目の前に、ルシファーズ=サンがある訳なんですが……」
翔真 >「そうだな。事情が有ってザネレ嬢にダイブする事になったと言うのは事実だ、その為にダイブ中の身柄を警護して貰える様駐留している面子に依頼しよう。」
弓 >「そうねぇ」
翔真 >「合わせて、今のそらには侵魔との接触を避けねばならない事情が有るので、これも合わせて警護をお願いするとしよう。」
京香 >「とりあえず弓さん、えりちゃんだけでも呼んどきます?」
翔真 >「(弓をちらりと見つつ)………それも含めてさっさと事情を話して頼んでしまおう。」
弓 >「そうね。エリスがいれば差配してくれるでしょ」
ゲイザー >「さて、私はそろそろ行こう。他のゲイザーズの様子を見なければならんからな」
翔真 >「了解だ、指針を示してくれた事については感謝しておく。」
ゲイザー >「頼むぞ……」


NEXT CHAPTER

インデックスに戻る