【外伝・第3章】
悲劇の源流

<PART−12>


『左腕』の謎


ピョートルと別れた一同は、当座の宿泊先であるホテルに集まり、対策を話し合う事とした。

尽:ではホテルにて、ひざつき合わせて座談会(笑)
真琴:さて、どーしよー(笑)
智律:ふーむ…。
尽:で、俺は話しておきたい事がある〜 と最初に切り出します。
真琴:静かに聞いてましょう<尽の話
尽:「ジョニーさんは知らないだろうが・・・俺は人造人間だ。それも、タダの・・・って訳じゃない。」
ジョニー:「・・・!!?」
尽:「ある人の協力で・・・そらちゃん・・・いや、インフィナイトと言った方が良いか。 そのパーツを一部受け継いでいる。」
ジョニー:「なんと・・・」
尽:「そのパーツが、先程見たあの”左腕”と共鳴した事を、皆に伝えておかなきゃならないと思う。」
ジョニー:「そうだったのか・・・」…自分も正体を明かしたほうが良いと思ったので、話が落ち着いた後に告白しようと決意
真琴:「あの博士からパーツを受け取っていたんですか・・・」
怜:「……パーツじゃなくて、設計図じゃなかったか……」一応ツッコミ>尽
尽:「杉崎博士由来・・・って事にはなる。・・・正確には設計図だな(ははっ)
真琴:「なるほど・・・つまり『再現』出来る・・・ということですよね、それって・・・・」少し考えて
尽:「ある程度は・・・そういう事になる。」
ジョニー:「未知なる宇宙由来のものだからな・・・」
怜:「……インフィナイト00も、そういうことなんだろう」
智律:「…はわ。」
怜:「…………詳しく、説明して」聞いている話なので冷静だったり。
尽:「そうだな。もう少し詳しく話そう…俺の中に内装されている、インフィナイトの技術と同じ物からなるパーツ。それがあの”左腕”と激しく共鳴を起こした。」
ジョニー:「より原点に近い技術で作られた物が共鳴したわけか・・・」
尽:「あまりに共鳴が激しかったんで、途中で距離を置いたんだが・・・それでも一つ受けたイメージが有った。」
怜:「…………イメージ?」
尽:「このパーツを受け継いだ時から・・・俺が受け続けていたイメージと同じ物。 それは、あの施設で見た、生きた彫像の少女と同じ姿をしていた。」
ジョニー:「な!?」
怜:「…………え!?」
尽:「これまで受けたイメージは一瞬だったから、今まで気付かなかったが・・・今回の共鳴でそれがハッキリと同じ姿だとわかった。」
真琴:「つまり・・・あの状態でまだ精神的には『生きている』、ということですか?!」
怜:「…………明らかに生きた動きしているのはこの目で見たが……(溜息)」
尽:「そういう事になるんだろうな・・・・」
怜:「…………もしかして…………そらに……似ているのか?」
尽:「そらちゃんの外見じゃなくて・・・その内面から感じるものに似ている気がする・・・。 俺にもハッキリとは言えないけどな。」
怜:「…………内面、か……」
真琴:「そうすると、あの左腕からそのイメージがあるということは、『彼女』は複数の情報体を持つのかもしれませんね・・・」考え込む・・・
怜:「……分かれた体自体が意思を持っているものかもしれないな……」
ジョニー:「・・・ある意味、群体に似ているのかもしれない・・・」
怜:「……生体金属ということだったら……その細胞そのものが、意思を持っていてもおかしくないとは……思う」
ジョニー:「その説は正しいと自分は・・・いや、”俺”はそう思う」
怜:「……ジョナサンも、か」冷徹に言い放つ
智律:「…えっと、ですね。次は…、僕もお話があるです。…いいですか?」
ジョニー:「OK Boy」>智律(久し振りに言ったなあ)

尽:「ん、俺はいいぜ(笑)」>智律君
真琴:「ええ、お願いします」>智律
怜:「……」頷く>智律
智律:「…これは…、今の尽お兄さんのお話と似ているです……えっと…、ですね…、あの『左腕』なんですけど…、なんだかそらさんみたいな気がするんです…。」>ALL
ジョニー:「ほう・・・」>智くん
尽:「・・・智律も感じたか・・・」
真琴:「・・・・・そうすると・・・信憑性が増しますね・・・」
怜:「……理由は?」>智律
智律:「……何処かで…、見たような気がするです…。 それが…、何処かは判らないんですけど…。」
尽:「んー・・・もうちょっとハッキリしないのか? 見た時期とか・・・」
怜:「……ここ暫く、翔真たちと行動していたから……か?……もしくは、ユグドラシルβから伝わってきたか………(もしくは、智律の中のサーシャの記憶…これは、口には出さない)」
智律:「…はい…、そんな・・・感じです。」<相羽さんたちと〜
ジョニー:心の声(いつか見た光景・・・か・・・)記憶喪失なので
怜:「……そう、か」
尽:「で、智律が話せるのはその位かな?」>智律君
智律:「・・・はい、です。」
真琴:「・・・それは・・・確実に見た事があると思いますよ・・・・楠ヶ浦学園に運ばれたOG、つまり胴体は・・・黄金の蛇を経由してアメリカから渡ってきた物ですから・・・」少しだけ、俯いて
怜:「…………頭部は、今何処にあるんだろう」小声で
ジョニー:「頭部か・・・つまりは”彼女自身”ということだな・・・」
真琴:「噂に聞く、もう一人のそらさんかもしれませんね・・・『頭部』の持ち主は・・・」答えるように
智律:「…あ…。」
尽:「・・・かもな。」
ジョニー:「・・・」
怜:「……智律」呼びかける  「……見ていないのか……”そらにそっくりな少女”を……?」
智律:「・・・見たことが…、あるです。」>怜お兄ちゃん
怜:「……見たのか……」
智律:「相羽さんや弓さんたちと一緒にクラウスと戦った時に…。紅い光を集めていたです…。」
尽:「・・・紅い光?」
怜:「…………紅い光ってのが……気になるが……プラーナ……?」
ジョニー:心の声(”紅”ときいて、真っ先に思い浮かべた物もあるが・・・どうしよう・・)
智律:「よく…、わからないです。何だか…、魔石みたいな感じはしましたけど…。」
怜:「……何か、感じなかったのか?」
智律:「・・・わからないです。そらさんも、何も感じて居なかったようですし…。」
怜:「…………そら、も?」
真琴:「・・・つまり、共鳴していなかった、ということ?」
ジョニー:「まさか・・・『エターナルフレイム』と関係が有るのだろうか?」
真琴:「ま、今の状態では情報が少なすぎますから憶測にすぎませんがね・・・」
怜:「…………アドノレと弓に、改めて確認取る必要があるな」ぼそりと
尽:「まあ、それはまた横須賀に帰ってからの話だな。」
ジョニー:「憶測といえば…ナチスが持ち出したと思われる残りの右腕…そしてアメリカにあると思われる両足、か…」
真琴:「いろいろと、情報を組み合わせてみる必要がありますね・・・(ふぅ)」
怜:「…………ところで、他に誰か話はある?……無いなら、話したいことがあるんだけど……」
智律:「…僕は無いです…。」
尽:「んじゃ、次は怜か。」
怜:「……個人的なことだから……あるならジョナサンから先に話してくれるか?」
ジョニー:「OK。まあ、俺の話も個人的な事になるが・・・俺は知ってしまった。だから、これから長い付き合いになる君たちには俺の正体を話しておこうと思う」
智律:「…?」
尽:「ん? ジョニーさんも何かあんのか?(ははっ)」
ジョニー:「この事は怜は知っているが・・・。俺は正確にはコスモガードの所属じゃない・・・」
怜:「……ああ、そのことか」一人冷静〜
ジョニー:「俺の所属は銀河連邦警察…その特捜刑事…そして平たい話が…」

「……宇宙人だ」

尽:「・・・あ、そう。それで?」 あっさり(笑)
真琴:「・・・・・なるほど(うんうん)」どこか納得したらしい(笑)
智律:「…はわ〜、宇宙人さんなんですか…。 ……? ……? ……はわわ〜〜〜〜!?」
ジョニー:「・・・流石に尽は驚かないな(笑)」
智律:「…皆、知ってたんですか?」天羽を除いて皆冷静ですねっ!(笑)
尽:「うんにゃ、初耳(笑)」首振りつつ(笑)>智律君
真琴:「いえ、初めて知りましたよ(くす)」>智君
ジョニー:「知っているのはごく少数さ」
怜:「…………随分前に、聞いた」最初に聞いたときかなり冷静だった(笑)
智律:「…その割には冷静なんですね〜…。」一人だけ驚いていて、何だか恥ずかしくなった(笑)
尽:「と、まて、刑事ってのはマズいか?(汗)」別の事で焦ってみる(笑)
ジョニー:「そ、それはなあ」
尽:「俺自身あんま、褒められた事してねーしなぁ(苦笑)・・・で、その宇宙刑事が、何でここ(地球)へ?」 素朴な疑」
真琴:「どこぞの犯罪者を追ってきたとか?」某光の巨人のごとく(笑)
ジョニー:「・・・俺は・・・事故で記憶の一部が欠落している…。まだ・・・戻ってはいない・・・」
智律:「はわわ…。」
尽:「ふむ・・・。 ・・・早く戻ると良いな。」 謝るのも悪い気がする。
ジョニー:「ま、それは置いといて…これは宇宙人としての俺の見解だ。彼女…隕石にいた金属生命体についてだが…」
怜:「……ジョナサンの見解としては……?」
ジョニー:「あの金属生命体が『群体』のような機能を有しているのなら…尽が見たビジョンや智律の記憶の欠片の説明も付きそうな感じがある・・・」
尽:「金属生命体で・・・群体ねぇ・・・・・・・・・・・」ぷしゅー(想像限界)
智律:「…フラクタル構造みたいに、同一存在が群れをなす事で固体となっているんでしょうか…。」
怜:「……細胞一つ一つが、生命かつ意思を持っているなら……何となくわかる気がする」
真琴:「つまり、群体で有るがゆえにパーツの一つ一つに意思がある、ということかな?」
ジョニー:「その通りだ…だから、彼女の一部を引き継いだ者たちには共通のビジョン・記憶を見ることが出来る…」
尽:「・・・共通の、か。」ちょっと考えるような顔。
ジョニー:「俺たちの様な生命体殆どの場合、脳にしか記憶を留める事が出来ない…が、もし全身に記憶のバックアップが出来るような器官を形成できたなら?」
怜:「…………あ」
尽:「・・・つまり、部分でもある程度は機能する? と?」
ジョニー:「昆虫が神経組織を分散させてたり…バクテリアが集まって多細胞生物に変異するみたいにね」
尽:@PL:ハシゴ神経系はちょっと違う気がする(笑)
真琴:あれは最終的に頭がないと駄目ですし(笑)
ジョニー:想像し易い説明ナリ(笑)>はしご神経系  だってぷしゅ〜って(笑)
真琴:まあ、神経節、という意味ならまだしも有りかな(笑)
怜:「……そのうち……全て集まって再構成ということも……あるか」
真琴:「ま、頭部が健在であればその可能性は高いですね・・・」
尽:「…さて、今ある情報が出そろったところで・・・これからどうするか?だな。」>ALL
怜:「…………一旦日本に戻るか、それともこのままドイツなりアメリカなりに飛ぶか……だな」>尽
智律:「…う〜ん、日本に戻っても新しい情報を得られるかどうかは…、難しいんじゃないかと思うです。」
怜:「…………情報の統合と報告のため」<日本
智律:「…それもそうです。」
ジョニー:「となると・・・一番動き易い・・・アメリカ行き・・・か?」
尽:「そういう事になるかな。 ロシアでまだ調べたい事があるなら、それでも良い。」
怜:「…………我侭言わせて貰うと、個人的行動で2〜3日ロシアに居たいのはある」
真琴:「・・・・・私は・・・単独でも一度日本に帰りたいですね・・・。我ながら勝手だと思いますが・・・あの子が心配で・・・」俯く
尽:「と、なると・・・分離行動か。」
怜:「…………アメリカの方はツテがあるから確認できないことはない……ジョナサンは、どうする?」
ジョニー:「協力させてくれ…。もしかしたら…俺の記憶にも関係あるかもしれないし…それに…JAPANの諺で言うだろ? 『乗りかかった船』って」
怜:「…………間違ってはいない」
ジョニー:「それにね…宇宙からやってきた彼女が・・・あんな目にあっているを見てね…」
尽:「信用できる協力者が多いに越した事はないな・・・俺は歓迎するよ(ははっ)」
怜:「……感謝」淡々と……今までの、仕事モードの怜とも違う調子で>ジョニー
真琴:「・・・ジョニーさん、暫くお願いしますね。」深々と一礼
ジョニー:「今後ともよろしく」
智律:「宜しくお願いしますです…。」

◆ ◆ ◆

GM:そして、今後の行動は・・・2〜3日滞在の後、米国へ飛ぶ・・・でいいのかな?
尽:ですね〜 ロシアでやりたい事有れば残って・・・俺は真琴君送ってから、米国にて合流でどうでしょ?
智律:ふむ、ジョナサンさん、天羽が先遣隊としてアメリカに、尽さんと真琴さんが報告のために日本に、怜さんがロシアに残って、尽さんを待つ…、というのはいかがか?
怜:一人だけロシアに滞在でも良いよ〜ロシア聖王庁本部に挨拶と……個人のバックボーン調べたいだけだから(苦笑)
尽:尽個人としては・・・自分自身の事気になるなら調べとけって言いますけどね。 手続きはこっちでやってもいいだろうし。
怜:ちょっとの間ロシアに滞在します。すぐ戻るようにしますけど。ルーマニアまで行っても良いならルーマニアにも飛んでサーシャのこと調べて帰国で。
真琴:そうすると、日本経由でアメリカに行ったほうが手間がかから無い気がする(笑)
怜:それに、おやっさんに報告して欲しいのがあるし…特にジョナサンと真琴暫く交代することは本人からおやっさんに言って欲しいので。
ジョニー:で、我々が日本に一時帰国、おやっさんなどに報告後準備をして渡米ですかね?
真琴:私は暫く主婦業に専念しますね(笑)
尽:つばさっちをよろしく(笑)
智律:つばさちゃんの事は宜しくお願い致します
怜:任せる(笑)あと、情報収集できる範囲でしておいて欲しいということも伝言(爆)>真琴
真琴:お任せあれ^^
尽:と、真琴君が帰るなら、一応送っていきたいですね。 俺はとんぼ返りでも、真琴君一人は不安だ。
ジョニー:確かに、一人は危険ですねえ
真琴:うう、弱くてごめんなさい^^;
尽:…怜だけかな? 結局残るのは。
怜:ですね、他のみんな残る理由無いし。
ジョニー:アメリカで探すのは・・・両足かあ・・・
真琴:うい、胴体は日本にいるからね・・・
尽:本音を言うと、なんとかして左腕を手に入れたいけど、流石に今すぐは無理だから今はおくびにも出すまい(苦笑)
智律:…アメリカのコネは、外伝面子なら強力なのを持ってるからな(笑)
尽:んー、コネはあるけど・・・内密に調べたいからなぁ。できれば。つーか、PL個人的には、ナチスの遺産を追うには・・・イスラエノレかとも思ったり(爆)
ジョニー:第三帝国の残党の可能性も
怜:なら、黄金の蛇の方尽にお願いしても良いかな?
尽:他のパーツで所在の知れている物はないかって?
ジョニー:そうですね…一応、隕石関連にも触れそうなので、アメリカコスモガード支部に後で連絡を入れます

かくして、モスクワで怜と別れ、真琴を日本に送った一同は、アメリカへと足を伸ばす…
だが、既に解き明かされた謎以上の、深く危険な謎が、彼らの前にはなおも横たわっているのだ…


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