【第33夜】
救世計画、動く
<PART−02a>
集結し…てないウィザード達
〜アメジスト=マンスフィールドの場合〜
一方同じ頃、アムは……太平洋上の絶海の孤島にいた。
……魔王ウー=バルが潜む、と報告されたかの島に。
アメジスト >「ふう、流石に遠いわね。……で、ここにウー=バルが潜伏していると……」
GM >この場には、ロンギヌス隊員が2名。あとは誰も見当たらない……景色的には、特に何もなければプライベートビーチにしてもいいくらいだ。ちなみにデータは全部検分済みって事で。
アメジスト >「出迎えありがとうございます。結界の調査に来たアメジスト=マンスフィールドです」 と身分証提示
ロンギヌス隊員1 >「どうも、ごくごく普通のロンギヌス隊員です。あえて名を問われるなら左男とお呼びください」
ロンギヌス隊員2 >「私はロンギヌス=右男です。我々はあなたの護衛としてこの任務の間付き添います」
アメジスト >ごくごく普通の…(笑)
サクラ >怪しい……(笑)
アドノレ >とは世を忍ぶ仮の姿。実は…………おっと、奥さまは魔女というパターンも有りか
弓 >実は仮面ロンギヌスWですか(笑)
GM >その場合、1人はグリーンティー隊員じゃないと……という訳で、2人ひとまとめの時は「ロンギヌス・左右」でおひとつ(笑)
アドノレ >なぜかロンギヌス左右を太夫とよみそうになった
GM >……ぐぬぬ。やはり「ロンギヌス・縦」「ロンギヌス・横」の方が良かったか!?(笑)
弓 >それじゃエロゲに出てくるオタクやん!?(笑)
GM >デスヨネー(笑)いずれにしても、彼らはただのロンギヌス隊員(L10・天/火)だ。その中でも、宝玉戦争末期に量産された末端の戦闘員という扱いだね。
アメジスト >「助かります。それでいきなりですが問題の結界というのは?」天は結構嬉しい^^
ロンギヌス右男 >「この森の抜け道なのですが、普通に歩くと島の反対側に出てしまいます」
ロンギヌス左男 >「しかし、その歩行距離が島の測量結果と合わなくて…」
アメジスト >「つまり空間が歪んでいる、と?」 注意しながら歩きます
ロンギヌス右男 >「そのように結論できます…結界徹甲弾を試しましたが、効果は発揮されませんでした」
ロンギヌス左男 >「反対側の空間に抜けてしまいまして(苦笑)」
翔真 >おぉ、徹甲弾でもダメとなるとかなり厄介だな。それに既に検証済みとは優秀だな、この二人。
GM >PCウィザードの立場から考えてみれば、L10ともなれば相応に優秀だもの。その行動が刷り込まれていると考えていいだろう(笑)
サクラ >ですな(笑)
アメジスト >「反対側に? そう。結界徹甲弾が無効となると、同様の効果を持つアイテムも同じである可能性が高いわね」
ロンギヌス左男 >「……ほら。こうお話ししている間に、もう島の反対側に抜けてしまいました」
アメジスト >「本当ね……疑ってたわけじゃないけど、これは厄介だわ」
ロンギヌス右男 >「途中に結界があるのは間違いないのです。ただ、我々ではその中に入れないという事が問題でして…」
アメジスト >「同様の現象が見られている場所に心当たりは? おそらく一定範囲に侵入させないようになっているのでしょうけど、その範囲がどれくらいかわかる?」
ロンギヌス右男 >「そうですね。宝玉戦争の頃、安藤来栖が宝玉の力で張っていた結界がこれに近いと考えられます。あちらは島ごとでしたけれどね」
翔真 >懐かしいな、鈍色アンコウ殿(爆)
アメジスト >……マユリが交渉に当たったっていうアレですか。交渉に当たってブラストフレアぶっ放した、と(^^;
GM >いえす(笑)
ロンギヌス左男 >「そこで、アメジスト様をお呼びしましたわけです」
アメジスト >「わかりました。できるだけやってみましょう」
ロンギヌス左男 >「お願いします」
GM >という訳で…アム、知覚力ジャッジをどうぞっ
アメジスト >対抗で《顕正符》を入れて…いっこずれた。26です。
GM >惜しい!しかし目標値は充分超えている。さて……続いては信仰心か幸運度のどっちか、+1してジャッジしてみて欲しい。
アメジスト >信仰と幸運か……大差ないけど、ハンカチ分幸運のほうが高い。……くりてかる、25でした。
サクラ >おぉ!
GM >ま わ し た の か (笑)では…一瞬、空間のひずみを感じた後。アムは、往路では見なかった空間に出ている。あと、ロンギヌス左男&右男の姿が見当たらない。
翔真 >運で異空間への隙間を抜けたのか(苦笑)
アドノレ >運よく無事に出れるかも重要(笑)
アメジスト >「……っ、今のは……どうやら運よく抜けられたみたいね。……本当に運だけど(汗)」
GM >どうやら、他の2人はそこまで強運ではなかったらしい。今頃あっちもアムを見失ってるはずだ(笑)
アメジスト >しまった。連絡用のアドレスだけでも貰っておくべきだった……(汗)
道なき道に放り出されたアムは、いまだそらに起きた事態を知らない……。
アメジスト >「あの二人(右左)……今の今まで一緒にいたはずなのに……それにここは……」
GM >周囲はひたすらの密林。赤道が近いゆえか、温度も湿度もおしなべて高い。
サクラ >…アムさんの格好だと。……うん、考えたくない(ぉ
アメジスト >「月衣のおかげで直接的には感じないとはいえ……見るからに暑いわね、ここは……」
GM >密林の合間から、今は活動していないらしい火山が見える。今ならまだ戻る事も出来そうだが、その場合「もう一度入れるかどうか」という問題が出てくるだろうね。
アメジスト >「この結界出入りができる条件がいまいちわからないのよね……」 言いつつ、とりあえず0-phoneを取り出し。
GM >そうすると…ここで幸運度ジャッジ、いってみようか!
アメジスト >「……そういえばあの二人の連絡先聞いてなかったわね」 というわけでくれはのホットラインをコールして……おおう、低い。13でした
GM >………あらら、電波が通っていない。実は、これが翔真からのメールが届いていない理由でもある(爆)
サクラ >あら(^^;
アメジスト >「通じない? やっぱり結界のせいかしら……仕方がない。とりあえず問題の魔王殿を探して見ましょうか」 というわけで、方針としては探してみる、で。
GM >OK…では、改めて知覚力ジャッジをどうぞ!!
アメジスト >対抗で《顕正符》…………くりてかるで36でした
サクラ >おー!
GM >まず解った事……ここは、月匣と同等の空間が維持されている。周囲の人間社会と隔絶されているがゆえに、脅威ととられなかったのだろう。
アメジスト >ふむふむ 魔法とかプラーナは問題なく使えると……。
GM >もちろん、中にいるのは魔王クラス…のはずだが、それにしては何かがおかしい。
アメジスト >ふむむ?
GM >魔王クラスの月匣にしては、全体的に構成力が弱すぎる。まるで「普通の月匣」だ…それですらロンギヌスたちの証言のように出来てしまうという事は、『仮にも魔王が張ったものだから』という理由かもしれないし、ロデュースの能力のように『特殊な条件付けに特化したから』とも考えられるね。
アメジスト >なるほど。まあ、逆にいうと普通に魔王クラスの強度で月匣形成しちゃうとやたらと目立ちますしね
GM >そうだろうね。そうなった場合、くれはは兎も角アンゼロットが察知しないはずはないだろう…………記録によれば、アンゼロット健在なりし頃から、既にウー=バルはこうしていたのだからね。
アメジスト >アンゼロットなら間違いなく見つけているでしょうねー。やり方はともかく、優秀であることは否定の余地がない訳だし……
翔真 >ふむ。これは下手な発言で混乱させたくないな……(^^;
弓 >しょーまくんに同意なのです(笑)
GM >いずれにしても。このジャングルを抜けた先に、問題の“魔王”は潜んでいそうだ。
アメジスト >「ふむ……外との連絡がつかないのが少々なんでアレですが、とにもかくにもまずは本人とあってみることにしましょうか」 というわけで周囲に気を配りながらジャングルを抜けるべく……あう。原生林はちょっとやそっとでは抜けられない(汗)
GM >だね(笑)このまま歩いて抜ける?それとも飛んじゃう?
アメジスト >…………どのくらい深そうですか、この森?
GM >どちらにしても、火山方面に行けばそりゃあ普通に抜けられるだろうね。途中に空間障壁の類がなければだけど、この分析状況を見ればその確率は少なそうだ。
アメジスト >ふむ。では歩いていきましょう。ウィザードでございって刺激はしたくないし。
アドノレ >では、火山方面に歩いて温泉が発見できればそれは正規ルート(サービスシーン予定地)という事だ
GM >うむ。では筋力ジャッジをどうぞ!
アメジスト >P5を追加して……かろうじて20です
GM >うむ。あっちこっち引っ掛けながらなんとか密林を抜けると…そこは、イモ畑だった。
サクラ >…おいも?
GM >うん。こういう南の島では、穀類よりもイモ類の方が育ちやすいからね。
弓 >ひまわり畑じゃなくてよかった………!
アメジスト >「くっ、さす、がにっ、人の手の入ってない原生林じゃ……は? げん、せいりん……?煤i’’;」
GM >そのイモ畑の脇には手堀りの水路が長く引かれていて、その先に建つ丸木小屋の脇を抜けて、山の手前にある岩場まで続いているようだ…その向こうからは湯気も見える。
アメジスト >「イモ畑……よね? このあたりだとタロイモかしら……ってそうじゃなくて、月匣の中にイモ畑? 魔王が畑仕事?」湯気? ……アドノレさんじゃないけど、温泉でもあるのかしら(^^;
サクラ >しかし、手掘り水路とは本格的な……(笑)
GM >魔王にある無限の時間を有益に使うとこうなるという見本のようだ。アドの言う“正規ルート”には、ちょっと距離があるようだな(笑)
アメジスト >あるんだ、正解ルート…………(笑)
弓 >いや待て。ひまわり畑じゃなくてイモ畑という事は……のうかりんか、農家ベルの方という可能性が微レ存!
翔真 >どんな魔王だ(苦笑)
アメジスト >「……唖然としていてもしょうがないか。ともかく行ってみましょう」 というわけで畑に入らないよう注意しながら小屋に近づきます
GM >その周辺はロビンソン=クルーソーの漂流記よろしく、実に生活感溢れているね。まさに今使われているという感じがする。
アメジスト >「なんていうか……ここが月匣の中じゃなかったら、確実に道間違えたと思うところよね」
アドノレ >帰りたいけど帰れない漂流魔王か……
GM >ではここで、もっぺん幸運度ジャッジいってみよう〜!というのも、今魔王がどこにいるか?という事があるからね(笑)
アメジスト >ふぁっ!?(笑)……ぐぬ、1ずれた!ので、せめてもの抵抗。ぷち石割って19に
GM >OK。すると……問題の魔王は、小屋の中にいそうだね。というのも、それらしき気配を強く感じるからだ。
アメジスト >「…………ふう」 一つ大きく深呼吸して
GM >たのも〜
サクラ >ぶは(笑)
翔真 >おぉぅ(笑)
アメジスト >むう、それもちょっと捨てがたいが……(笑)まずはノック。その後「申し訳ありません。ウー=バル殿はこちらにおいででしょうか?」 と声をかけます
GM >…………(ダイスころころ、出目は3)反応はない。
アメジスト >では、改めて「私は世界魔術協会のエージェントで、アメジスト=マンスフィールドというものです。あなたに敵意があって参ったのではありません。話を聞いてはいただけないでしょうか?」 と呼びかけます
GM >(再びダイスころころ、出目は7)…………アムがそう声を掛けると、ややあっていくらかの足音が聞こえ、そして扉がギィッ…と開く。
サクラ >(どきどき……)
GM >ちなみに『ゴゴゴゴゴゴ…』とか効果音は出ません(笑)
アドノレ >ぎぎぃ〜っ・ばたん♪(次回に続く)
GM >……閉まるのかよ!?(笑)
アメジスト >どこの名探偵コ○ン!?(笑)
GM >まぁそれはネタとしておいて(笑)開いた扉の向こうから、姿を現したのは…
背中まで流したオールバックの黒髪。赤黒いグラサンに隠された、鋭い眼差し。
無駄なく鍛え上げられた肉体は赤銅色に焼け、
上半身は裸、下半身には赤いハーフパンツを穿いている。
相手が相手ゆえ然程意味はあるまいが、年の頃は30代半ば程に見える。
無論、アムよりもずっと背が高い事は言うまでもない。
弓 >こんなナイスガイだったのか!!!(笑)
アメジスト >「……(なんて言ったらいいのかしら、普通といえば普通だし、身形とサングラスが違和感といえば違和感だし……)」
GM >うむ。いかにも湘南界隈を舞台にした不良漫画あたりに出てきそうな見てくれだが、彼こそが魔王ウー=バルだ。
ウー=バル >「……ボクに何か用かな、お嬢さん……ぅん?……」グラサンの向こう側の目が、アムをまじまじと見つめる。
アメジスト >「……はっ、し、失礼しました。ウー=バル殿で間違いはありませんね? 私は……あの、何か?」
ウー=バル >「……あぁ、いや。つい目が行ってしまったね、失礼した。その通り、ボクがウー=バルだ」
サクラ >一人称“ボク”か……(笑)
アメジスト >「いえ。世界魔術協会エージェント、アメジスト=マンスフィールドと申します。先ほども申しましたが、お話を聞いていただきたく参りました……とある重要な案件であなたの協力を仰ぎたく、そのお願いに参った次第です(ふかぶかと一礼)」
ウー=バル >「……(再びまじまじとアムを見ながら)…うん。まあ、何もない所だけど上がって構わないよ。この数百年、ここはボク1人だけで住んでいるようなものだからね」
GM >と、魔王は妙にすんなりとアムを館…とは到底言えそうもない丸木小屋の中に通す。
アメジスト >「ありがとうございます(にこっ)」 ここはもう色々覚悟を決めてお邪魔しよう(^^;
サクラ >ファイトー!(^^;
アドノレ >二度目となるとスカウター持ちでは無いな
GM >丸木小屋の中は…うむ。まるでロビンソン=クルーソーよろしく漂流民のこさえた小屋の中、という按配だ。その中でも、壁に掛けられている古びた赤黒い革ジャンと革ズボンだけは、妙に目立つ。
アメジスト >こっちが本来の装束だったんだろうなーとか思いつつ。
ウー=バル >「……何か飲むかい?と言いたい所だが、ここにはイモとヤシ、それに海の魚くらいしか食べられるようなものがなくてね。さしあたり、ヤシの実で我慢して欲しい」
翔真 >意外に気を遣ってくれてるな…社交辞令的なモノが有るにしても対応が存外マトモ、と言うよりかなり上等なレベルだ。微妙に気になる(−−;
アメジスト >「あ、はい。ありがとうございます。……いいところですね。久しぶりです。こういう自然に包まれた場所は」仙人のイメージから言うと、コンロンは比較的自然の多い場所もあるものと思われ。
ウー=バル >「最初は好きで住み始めた訳ではないけどね。“住めば都”というやつさ」ヤシの実をふたつ持ち込みつつ。
アドノレ >ヤシの実チョップで割って半分よこすとかできそうだな
アメジスト >「都会に住み慣れてしまうと、時々こういう自然が無性に好もしく感じたりするんですよね^^」
ウー=バル >「…そうなのかい。人間は、そういう風に考えるのだね…」
サクラ >なんというか、言動の端々から爽やか好青年(?)系っぽい香りが……(笑)
翔真 >個人的には微妙にバーンアウト系の香りがしなくもない気が(^^;
サクラ >あぁ、確かにそれはありそう(^^;
ウー=バル >「…ところで、ボクは確かに魔王ウー=バルだけれど、だからといって警戒する必要はないよ。……ボクはある意味、魔王をやめた身だからね」
アメジスト >「は、はぁ……申し訳ありません。使者としてまいったために少し硬くなっていたかもしれません。御気に触ったのでないといいのですけれど……」
ウー=バル >「構わないさ。むしろ、キミのような人間は歓迎したいくらいでね……なにしろ、もう長い事人間の姿を見ていない。同胞に至ってはそれ以上だけどね」“あいつ”が今のボクを見たら、どう思ったろうな…と、ぼそりと独白。
アメジスト >「(……あいつ?)あの……、一つ不躾な質問をしてもよろしいですか?」
ウー=バル >「ああ、構わないさ」アムを見つめつつ。
アメジスト >「何故この地にとどまることを選ばれたのですか? 裏界魔王という地位を捨ててまでこの地に残ったのには、何か訳があるのですか?」
ウー=バル >「……(ヤシの実を一口すすって)話せば長くなるけど、いいかな」
翔真 >個人的にもちょっと気になるし、聞いてみたい(笑)
アメジスト >「はい、もちろん(頷いて)」 気になってたので直撃してみました(笑)
ウー=バル >「ボクが最初にこの世界に降り立ったのは、この世界の時間軸でかれこれ数百年前。面倒だから数えるのもやめたものでね、正確な時期については勘弁して欲しい」
アメジスト >「数百年、ですか……」
GM >…と、本気で長くなるのでここからはGMが代行しよう(笑)
アメジスト >よろしくお願いします(礼)
ウー=バルは元々、裏界でもきっての暴れ者、反人類勢力の最右翼という感じの魔王だった。
今で言うグラーシャ=ロウロスあたりの同類ではあったが、
彼が評する所の“手当たり次第暴れるだけしか能のない”グラーシャに比べて、
少なくとも策謀らしきものを練るだけの知恵が、彼にはあった。
ウー=バル >「…世の魔王たちは、とかく世界結界を壊す事ばかりに躍起になってるけど、そもそも世界結界が完成していない時代に跳んで攻勢を仕掛ければいいんじゃないの?と、その時ボクは考えてたのさ」
アメジスト >ほほう……カーメスの事件の雛形になった考え方みたいな感じですな
翔真 >ふむふむ………マジでバーンアウト系っぽくなって来た(’’)
GM >当時、彼にはそれを実行できるだけの力があった。そしてルー=サイファーや友人たる魔王たちの制止を振り切り、彼はそれを実行した。
サクラ >時間移動か……(^^;
アメジスト >「そしてその時代であなたは何かに出会ったのですね? あなたのあり方を変えてしまうほどの何かに」
GM >ウー=バルは頷きながら述懐する。「……あの時ボクが彼らの言う通りにしていたなら、ボクは今こうしてはいなかっただろうな」と。
アメジスト >で、行った先が彼の言うところの「数百年前」…………。
GM >かくて、人界に到達したウー=バル。しかし彼の最大の誤算は「世界結界が弱い状態だと、ウィザードは強い状態になる」という事にあった。
サクラ >あぁ。過去のウィザードは月衣に出力振らなくてもいい分、他の能力が今より強かった、と……
GM >そして、実の所ウー=バルのレベルで考え付く「知略」とは、リオンやアニー、エイミーあたりの智謀派魔王のそれに比べれば、それこそ児戯のようなものだったという訳だ。
アメジスト >まあ言っちゃ悪いけど、そのあたりは力押し系であって智謀系じゃなかったてことやね(^^;
翔真 >嵌った時には恐ろしく効果を発揮するタイプなんだろうな。婉曲的な手段でも一手挟めるだけ、ガチ脳筋よりはマシだと思うけれど(苦笑)
アメジスト >あまり相手取りたくはない手合いですね。直接戦闘力は当然高いし。策を弄する知恵もあるしで
GM >当然、当時のウィザード集団…ウー=バルは“ミカドケ”と記憶している…の罠に嵌まった彼の軍団は、それはもう伝説的かつ屈辱的かつ圧倒的な大敗を喫した結果、ほぼ全滅。
アメジスト >御門の陰陽師軍団か……。記録残ってるかもなぁ……
サクラ >……あぁ、“数百年前”レベルなら存在してるな、多分……てか、跳んだ先って日本だったのかYO(^^;
GM >え?ウー=バルが当時朝廷の呪術師たちに敗れたという事実は、ちゃんと「レッドムーン」に記載されているよ?(笑)
アメジスト >……あ、公式魔王だったんだ(^^;
サクラ >マヂですか(爆)
GM >マヂです(笑)ともあれ魔王自身も重傷を負った状態で、敵に追われながらも山中を彷徨う羽目になった…そしてその先で起きた事が、彼を文字通り“変えた”訳だ。
ウー=バル >「ボクは救われたのさ…人間の少女に、ね」
アメジスト >「人間に……(では、さっきの“あいつ”というのは、つまり……?)」
ウー=バル >「そうだ。あの時の彼女も、キミのような真っ直ぐな瞳をしていたよ……彼女はボクをまるで疑わず、献身的に傷を癒してくれた。自ら病に冒されていたにも関わらず、魔王であるこのボクを、ね」
アメジスト >「……素晴らしい人と出会われたのですね……」
ウー=バル >「ボクが健在だった頃なら、それこそいくらでもどうとでも出来ただろう。でもあの時、それはかなわない事だった(寂しく微笑み)……そして、ボクは死の床の彼女と、ひとつの誓いを結んだ……“彼女の命にかけて、二度と人を襲わない”とね」
アメジスト >「それに、人の時間はあなた方に比べてとても短い。それでも、別れを経てなお、その方との誓いは、今もあなたの心の中に……」若干言葉を詰まらせ
サクラ >よくもまぁ、そんな大昔の約束を律儀に…と、一瞬思ったけど。悪魔って契約に縛られる存在でもあるからなぁ(しみじみ
ウー=バル >「……それからは、見ての通り。人間の手がまだ及んでなかったこの島で、死ぬまで静かに暮らす事にした訳さ」首に掛けた古い首飾りが、音もなく揺れる。
アメジスト >「そう、ですか……。私は、私たち人間は、あなたを変えたその人に感謝しなければなりませんね……。その出会いがあったればこそ、今、こうして私たちは言葉を交わすことができている……」
ウー=バル >「うん。今にしてみれば、“あいつ”は……モッガディートは正しかったと理解できるよ(遠い目)」
アメジスト >「モッガディート……ですか」
当時、夜見 トオルとの戦いを通じて、人間の「良さ」を見出しつつあったモッガディートを、
鼻で笑っていたウー=バルだけに、この成り行きはまさに皮肉としか言いようがないのだろう…
もちろん、この2者が盟友だったという設定は、NWOSオリジナルである。
ウー=バル >「……(視線を戻して)それにしても、キミのような女(ひと)が来るという事は、人界も随分変わったものだね…そういえば、ボクに話があるという事だったけれど、済まないね。勝手に思い出話をしてしまったよ」
アメジスト >「いえ、とてもよい話を聞かせていただけました。ありがとうございます(にこっ)」
ウー=バル >「いやいや。では、次はキミの話を聞くとしようか(ヤシの実を一口すする)」
アメジスト >「あ、はい、それでは……まず現在の人界と裏界のおかれた状況ですが……」 と説明開始。現在の人界と裏界の状況(ラビリンスシティとか)と冥魔の出現について説明します
ウー=バル >「ふぅーん…」と相槌を打ちつつ、アムを凝視(ぇ
アメジスト >「冥魔という共通の敵の出現によって人界裏界双方から、相争って消耗することを避けようとする動きがでてきたのです」
ウー=バル >「なるほどなるほど……」さて、聞いてるのやら聞いてないのやら(爆)
アメジスト >「その計画の中心が“IDOL計画”というもので……」なんとなく視線に気恥ずかしいものを感じつつ、IDOL計画の骨子を説明
ウー=バル >「…キミは志願したのかい?」と、そこには反応した(ぁ
アメジスト >「私ですか? いえ、私は計画そのものにはノータッチですが……?」その時別行動中だったし!(笑)
ウー=バル >「そうか……まあ、志願してればここにいるハズはないよね、納得だよ。……それで、そのIDOL計画とやらに協力して欲しいってワケだね。このボクに」
GM >じっとアムの目を見つめているであろう魔王。……が、屋内かつグラサンだからなあ(笑)
アメジスト >「そうなります。先ほどの説明にありましたプラーナの集積中継点。軌道上の衛星を利用することになっているのですが」
翔真 >微妙に気になるリアクションだな、なんだ?
サクラ >もしかして……アムさんが例の命の恩人と似てる、とか?
翔真 >可能性は無くも無いが、まだ判断はし兼ねる所だね。
アメジスト >「そこに魔王を一人配さねばならないということがわかりまして、「金色の魔王」に打診したところ、彼女があなたを指名してきたわけです。それでその旨をあなたにお伝えして、ご協力を願えるよう交渉に参った次第なのですが……」
ウー=バル >「ああ(手を振って)正直言うとね。ボクは裏界と人界がどうとか、冥魔がどうとか、そういう事にはまったく興味がないんだ…というか、なくなったというか、ね」
弓 >なんかキャラが安定しないやつだなあ
サクラ >……燃え尽きちゃってるなぁ、なのです(^^;
アドノレ >大義名分の為に動きたくないから個人のお願いで動かさなきゃダメといふことか
アメジスト >ま、彼女にしてみれば“もともと上手く行かなくてもまぁいいか”的なところのある計画だしなぁ……
サクラ >でしょうね(^^;
翔真 >ま、だからこその”交渉”だろうけどな(苦笑)
ウー=バル >「……正直今のボクに、それ程の事が出来るとは思えないし、ね」
アメジスト >「それほどのことはできない……ですか。金色の魔王はそうは思っていないようでしたが」
ウー=バル >「話を聞くとは言ったよ。でも、その通りに行動すると、ボクはまだ言ってはいない……」
アメジスト >「無論、その通りです」
ウー=バル >「……ああ、すまない。気を悪くしたかな?」
アメジスト >「ああ、気を悪くしたかということでしたらお気遣いなく。こちらとしても無茶な申し出であることは理解していますから」 だってねぇ。隠棲しているところに押しかけていきなり協力しろって言ったって頷きませんもの、普通(^^;
ウー=バル >「実の所、今ボクはキミを見ている事の方が嬉しくてね」
アメジスト >「私……ですか? ええと……」 困惑を隠せずに聞き返します
アドノレ >実はどっかで会っていたモードか?
ウー=バル >「うん。さっきも少し言ったけど……似ているんだ、“彼女”とね」
サクラ >……おや、予想的中?
GM >もちろん髪の色とかはまったく違ったはずだから、外見そのものとはもっと違う事…なのかもしれないね。
アメジスト >平安期の日本人ですものねぇ…… 「彼女……似ている、ですか? 差し支えなければどのようなところが似ていると思われたか伺っても?」
ウー=バル >「うん……こうだとはっきり言い表すのは難しいな。強いて言えば……(天井を見上げて)そうだなぁ……さっきもちょっと言ったけど、“眼差し”ってところかな」
アメジスト >「光栄……というべきなんでしょうか。 あなたの心において重要な位置を占める方なのでしょう?」
ウー=バル >「勿論、その通り。実を言えば、ずっとその事ばかり考えてたさ……(再び天井を見上げて)真剣に物事を話している時のキミの眼差しが……本当に、よく似てたんだ」
GM >実際難しい話をされた間、おそらく右から左だったと思われる。むしろアムの挙動をずっと見ていた感(笑)
サクラ >ぶ!?(笑)
翔真 >あぁー、そう言うタイプか。なるほど……一生懸命な人、と言うか何時も全力投球な人だったんだろうねぇ(^^)
アドノレ >つまりアメジストがIDOL表明して水着撮影会でもしたらひょっとする(ぽむ)
アメジスト >うぉい!?(ピコハン投擲)
アドノレ >すこーん♪
アメジスト >「……私は……あなたの思いに答えることができればいいのでしょうけれど、私はその方ではありません」
ウー=バル >「わかってるさ。もう一度時を戻る事は、ボクにはもう出来ないからね……」
翔真 >………“もう出来ない”って事は昔は出来たって事ですよねぇ、これか?ルーにそれなりに評価されていた理由は。
アドノレ >時を駆ける魔王(違)
サクラ >冥魔も時間遡行出来る固体は希、でしたしねえ
ロナミルス >ぶぇっくしょーい!?(ぁ
GM >やー、時を戻るというのはそれこそ最高の状態で、しかも他の魔王たちの協力がないと出来ない事でしょうな。
アメジスト >まあ実際一度過去にさかのぼってますからねぇ 結果的に計画倒れになりましたが
ウー=バル >「今も言った様に、ボクはもう世界の事がどうのとか、そういう事には興味はない……けれど、キミを見ていてひとつ、思った事があるんだ」
アメジスト >「……私を? お聞かせ願えますか?」
ウー=バル >「あの時、彼女が自分の命を賭けてまで、ボクを生かしてくれた理由とは何だろう…とね」
アメジスト >またえらい返答困難な疑問が(^^;
GM >という訳でアム。ちょっと信仰心ジャッジを一発いってみよう(ぁ
アメジスト >ぐあっ、一つずれた。15でする。ガッツが足りなんだか……orz
サクラ >(なでなで
翔真 >何故キャプ翼(笑)
GM >プラーナ使ってもよかったのにぃ(笑)
アメジスト >いきなり目の前でプラーナって何事かと思われそうでちょっと(^^;
アドノレ >説得の最中にお目目キラキラしてるのはプラーナのせいではありません…たぶん(爆)
ウー=バル >「はっきりとは言えないけれど、キミがボクの前に現れた事は、この疑問の答えに繋がる鍵のような気がするんだ。ただ、ボクにも少しそのあたりを考える時間が欲しいのさ……せめて夜が明けるまではね」
アメジスト >「あ、はい。もちろん。せかすつもりはありませんが……ひとつお願いしたいことがあるのですが」
ウー=バル >「何かな?」
アメジスト >「結界を出入りできるようになる鍵か何かがあったらお貸し願えませんか?調査員とはぐれる形でこちらに入ってきてしまったもので」
ウー=バル >「ああ、それなら気にしなくていいさ。ボクは既にキミが来た事を“認めた”からね……ただ、調査員とはちょっと穏やかじゃないね」
アメジスト >「下手な事はしないものと信じてはいますが、さらに人でも呼ばれるとさらにご迷惑をおかけする事にもなりかねませんので、連絡だけでもしておこうかと」
ウー=バル >「……ああ、それでミカドケあたりに知られて、追っ手を向けられても困るんだけどねえ……」
アメジスト >「協力を得ようというのに、そのような愚かな真似をすることはないと思います」連絡なしで消息断った状態になって、またブラストフレアー! とかやられるのが怖かったり(笑)
翔真 >早めに対応しておかないとね(^^;
ウー=バル >「だといいけどねえ……」
アメジスト >「お一人のほうがよろしいですか? もしそうなら近くで適当に宿を探しますが……」
ウー=バル >「本気かい? このあたりに、他に人の住める場所はないよ?」
GM >絶海の孤島ですので(笑)
サクラ >……そういえば(^^;
アメジスト >「では……ではすぐに戻ってまいりますので、申し訳ありませんがこちらでお付き合いさせていただいても?」
ウー=バル >「ああ。むしろ、ボクはキミの事を近くで見ながら考えたいからね」
アメジスト >「……ありがとうございます。それでは連絡をしてまいります」 と言って結界外に一度でてくれはに連絡しようと思いますが…それ以前に、ロンギヌスの2人に会えるのかしら?
GM >そういう事になるねえ。あの2人、ずっと探してたはずだから(笑)
アメジスト >にゃるほど^^
ロンギヌス右男 >「アム様、大丈夫ですか」
ロンギヌス左男 >「お怪我などは…ないようですね」魔王に何かされてないかが気掛かりだったらしい(笑)
サクラ >まぁ、ねぇ(ぉ
アメジスト >「ええ、おかげさまで、ご心配をおかけしました」
ロンギヌス右男 >「でしたら何よりです。それでどうでしたか、魔王は…」
アメジスト >「幸い目標との接触に成功しました。現在説得に当たっていますが、本人(?)はいたって物静かで、危険はないようですので、このまま交渉を続けようと思います」
ロンギヌス左男 >「了解いたしました。ひとまず、我々はいかがしましょうか。相変わらず結界への入り方が解明できないままなのですが」
アメジスト >「そうですね……少なくとも明朝まではかかると思われますので、お二人は本部に連絡の上、最寄の島で木休息をとっていてください」
ロンギヌス右男 >「了解です。ただ、最寄…といわれましても、マップによりますと2000km近く離れた所になりますが…」
アメジスト >「2000km……ですか。では、私は一晩魔王と話し合ってみますので、本部に戻りその旨報告をお願いします。必要な時はこちらから本部に連絡を入れますので、その時にまた転送してもらってください」
ロンギヌス左右 >「「了解しました」」
アメジスト >「それと、他にこの島に接近するものなどがないように警戒だけは怠らぬようにお伝えを。その上で、もしも何かあったら本部の指示を仰いでください」
ロンギヌス右男 >「その件も了解しました」
ロンギヌス左男 >「アム様も、どうかお気をつけて」
かくてロンギヌスの2人は、一時アンゼロット城へと引き上げ、
アムもまた結界を越えて、魔王のいる小屋に戻る事になる。
状況は、持久戦の様相を呈していた…
PREVIOUS CHAPTER | NEXT CHAPTER |
ANOTHER CHAPTER(M−SIDE) | |
ANOTHER CHAPTER(S−SIDE) |