【第42夜】
たとえ天に抗うとも

〜超魔導黙示録・U〜

<PART−11>



狂気の天才箒技術者



かくして。ある意味大きな犠牲を払って、戦いは終わった……

GM >そしてその間にも。失敗作箒の残骸からエヴォコアがそれぞれ抜け出して、小さな4本足でもって逃げ出そうとするのだが……
弓 >「ん?おやつかくほー」
GM >(まぐっ!まぐまぐっ!!まぐっ!!!)と、なんかオレンジ色に光る謎小人の群れに突然捕食されてる件(ぁ
翔真 >スペクトラムズ!?何故!?
サクラ >「い、何時の間に!?」
そら >こたえはかんたん。“呼ばれたから” o('ヮ'^o)
翔真 >な、成程………助かった、有難う。
アドノレ >はんぐりー?(カップ〇ードル)
そら >いえすいえす。(まぐまぐ)
GM >実際、ヴァルガ謹製の失敗作箒は他にもちょこちょこ増えてたようだが、そういう訳で全部喰い散らかされてしまった様子(笑)

そんな異様な“集団お食事シーン”が周囲で繰り広げられる中、
ウィザード達はついに、渦中のミッシェル=ヴァルガを発見する事が出来た。
狂気の天才箒技術者は、最初に立ち昇っていた黒煙の根元あたりで、

_<_>_
と、瓦礫の山から両脚だけ生えた状態にて埋もれていたのだった。

ちひろ >「これは、一体……」
サクラ >「い、犬神家―!?」
弓 >「……生きてる?」
アドノレ >「死亡確認」(ぽーぢんぐ)
弓 >「それは生きてるフラグねぇ」
GM >うむ。とりま両脚の爪先はピクピク動いてるんで、命に別状はなさそうね(ぁ
翔真 >「とりあえず反応は有る、意識が有るかは疑わしいが。」
アドノレ >「さて、掘り出すか」
ちひろ >「そうですね、助けましょう……」
翔真 >「そうだな。掘り起こすか………」肉体労働で
GM >という訳で、掘り起こされたミッシェル=ヴァルガ。具体的には禿げ頭に鉤鼻、モノクルを掛け白衣を羽織った、だいたい70代の老人というたたずまいの人物だ。もっともその白衣は黒焦げのボロボロ。まあきっと爆発に巻き込まれたせいだろうが……
ヴァルガ >「んふぁーーーーーー!!……ふぅー、助かったわい。もう少しで、埋もれたまま窒息するところであったわ」
GM >……うん、とりまコイツピンピンしてるわ。ただ、もし髪の毛があったなら!漏れなくチリチリのアフロになっていた事だろう(笑)
弓 >なるほどつまり……「けがなくてよかったわねぇ」
サクラ >「弓さぁん!?」 PL大爆笑
翔真 >「コテコテだな(苦笑)」
弓 >(超ドヤ顔)
アドノレ >(その横で「んむんむ」と頷く)
ちひろ >「治療の必要は…………うん、なさそう(^^;」
ヴァルガ >「……って、はて。見た事があるような、それでいて無いような顔ぶれじゃのぅ……」
サクラ >……あれ、本物のヴァルガに有った事ってありましたっけ?
翔真 >正直に言うと自分は記憶に残っていない(ぁ
GM >そりゃ無理もない。第29夜で見たヴァルガは、アルティメットブルームのAIとして作られたコピーだったからね。
サクラ >デスヨネー……
翔真 >「『横須賀WU所属、絶滅社預かりの対魔王・冥魔王戦チーム、MASTERS』と言えば解るか?」
ヴァルガ >「……(しばし考えて)まあ、よいか!実は今、完成したばかりの箒の運用テストをしておったところでな。ちょうどそこに……」
そら >(ばりばりもしゃもしゃ♪)
ヴァルガ >「オギョオオオオオオオオオオッ!?ワシの……ワシのエヴォリューションブルームがぁぁぁ!?」 口をあんぐり開けたまま昏倒(ぁ
そら >おいしかった!(ぺろり)
弓 >よしよし(なでなで
サクラ >「……とりあえずどっかに運んで尋問しましょうか(チベスナ顔)」
ちひろ >「そうしましょう(^^;」
アドノレ >無事な区画とかありそうか?
GM >あー、うん。パッと見、半壊した建造物らしきものなら。
アドノレ >どさくさに紛れて捜索、もとい危険物の押収でもと思ったが……
GM >まあ、なんがしか探せば見つかるんじゃないかな……?(笑)
アドノレ >拾ったところで使い道に困る高性能自爆装置とか
弓 >んー、シティ基準でもこのコアは違法でわ?(笑)
翔真 >物証食べちゃったからな(苦笑)
GM >まあ、まだシティ内に工房があった時だったらどっちみちタダじゃ済まなかっただろうし、例えば白黒ハンターズの類が見てたら大喜びで小遣い稼ぎっていうか駆除にあたっただろうからねえ(笑)
弓 >デスヨネー、というわけで……(にまにま)
GM >とりあえず、ヴァルガを起こすならそう宣言すればOK(笑)
弓 >じゃあ起こしといて「まあ、協力してキリキリ情報を吐き出すなら、ちべすなには黙っててあげるわよぉ?(にっこり)幸い、証拠物件は無くなったみたいだし☆」
翔真 >「エンディルスとの繋がりや、取引をした物証かコフラディウムを何に使ったのか等、解れば良いのだが………」
アドノレ >「他に人が埋まって無いかの確認もかねて捜索するぞ」
翔真 >「了解だ、櫻小路とそらを誰か見てておいてやってくれ。」
ちひろ >「え。あれ、杉崎さんなんですか?」
翔真 >「厳密に言うと“一部”と言うべきなのかも知れんが、まぁ大体合っている(苦笑)」
ちひろ >「ですよね。けっこうな数になってましたし……」
サクラ >んー、知覚力高い弓さんと翔真さんが探索。残りはヴァルガを移動して尋問、ですかね?
GM >ああ、この段階までに家捜しを宣言しているアドノレには、知覚力ジャッジを承認します(笑)
アドノレ >んむ。ではP9入れて……くるくるっと、2C45
翔真 >大回転である、流石アドノレ(笑)
アドノレ >手ごろな証拠品か面白いものかなんか見つかったっぽい
サクラ >では周囲警戒〜
GM >はーい。まず、この区画は表層部であって、本当の開発施設は地下シェルターめいた固有結界を展開して構築している。道理でガラクタだらけだった訳だが、そんな中にも見るべきモノはある。
アドノレ >「ほうほうほう。隠し事の匂いがするぞ」
GM >瓦礫の中から、箒OP「マジカルバッテリー」「ロケッティア・パック」「LUGシステム」……それに「保護容器に入った精製前のコフラディウム」が見つかった。
アドノレ >色々掘り出したな(笑) 「そして、話題の逸品がでたぞ」と、コフラディウムの容器を掲げる
GM >で、ヴァルガはといえば……「何の事だかサッパリじゃ。そもそもお前さんら、ここに何をしに来たんじゃね?」……そう。そもそも彼はキミ達が何故自分の許を訪れたのか、その理由を知らないのだ(笑)
サクラ >まぁそりゃそうだ(^^;
ヴァルガ >「……って、おぉ、壊れずに残っとったか!これでまた新しい箒が作れるわい!」アドノレの方を見て思わずニヤリ……もとい、ニッコリ。
弓 >「それはこれから説明してあげるわぁ」
サクラ >「そうですね。わたし達は冥魔の足取りを追っています……エンディルス、という名前に聞き覚えは?」 エンディルスの見た目も伝えておこう
ヴァルガ >「冥魔?……んん、エンディルス!その名前ならば、知っとるぞ」
翔真 >「ならエンディルスと一体どんな遣り取りをしたのか、魔石に偽造した爆発物の製作等も行ったか等も聞きたい所だな。」
ヴァルガ >「うん?そりゃあ無論、客としてじゃが……爆発物?作った覚えなぞないわい、そんなもん」
GM >本人は自覚してないけど、こいつの箒は結局危険物か爆発物だからね……(爆)
サクラ >マッドサイエンティストェ……(白目)
弓 >「どうせならミサイルポッドの弾頭にでもすれば使いようがあるのに」
ちひろ >「……あれを弾頭にだけは使いたくないですね(、、;」
弓 >「コフラディウムならワンチャン……」 サクラが尋問してくれてるので、ちびそらを構いつつ(笑)
そら >オレンジは欲望の象徴だから、食べるものがなくなるとあたりかまわなくなるので きをつけて!
弓 >食べ終わったらお家にかえそう(笑)
そら >たーんえーたーん たーんえーたーん ((((((((((m^'ヮ')m
サクラ >とりあえず経緯を説明して知ってる限りの情報を聞き出しましょうか。命の恩人を無碍にもできまい
ヴァルガ >「そうじゃなあ。最初は……何年か前、“究極の箒が欲しい”という依頼じゃったわい。あの頃のワシはアンブラを飛び出した後で正直困っとってな、そこにいろいろと珍しい異世界の素材を貰った手前断りきれんかった」
GM >それで作り出したのが、あのアルティメットブルーム。言うまでもなくサクラの本編デビュー戦、第29夜でのお話である。
サクラ >うーん、あの時は大変だった(^^;
ちひろ >「素材……ねえ(^^;」
ヴァルガ >「それから暫くは連絡もなかったんじゃが、ついこの間……ワシがこの街に居を構えたくらいに、そのエンディルスが再びやって来たんじゃ」
翔真 >「此処にか。それで、今度はどのような?」
ヴァルガ >「今度の要望は“世界を自由に渡り歩けるスペックを持つ箒”という内容での。今回も新しい箒用の素材を少なからずくれたし、ちょうどデータも手元にあったんで、ひとつこさえてやったんじゃよ」
サクラ >「詳細なデータはありますか?」
ヴァルガ >「んー、ちょいと待て……(手元の端末ぽちぽち)……んむ。あったわい」
GM >中空にホログラムを表示すると……それは、どこかで見た事のある意匠を持つ箒だった。
サクラ >おお?
ヴァルガ >「名付けてアルティメットブルームU“エンディヴェイサー”!アルティメットブルームを開発した時に得られたデータをフィードバックした、いわば改良版じゃ!」
GM >しかしそのスペックを延々聞かされるとキリがないので、結論から……ちひろ、よろしく(笑)
ちひろ >はい(^^; 「これ 人間 乗れません(==)」
サクラ >おぉう……
ヴァルガ >「そんな事はないぞ!乗りこなせないのは、乗り手そのものに問題があるからじゃ!」
ちひろ >「理論値で言えばこの箒に搭乗するには、最低でも30レベルは必要ですよ。それ以下の場合は命の危機があります」
弓 >私でも無理?(笑)
GM >ここにいる全員、30レベルオーバーなんですが(笑)
アドノレ >「乗って戦闘機動したらダメージが入るようなやつか」
ちひろ >「最悪、浮かんで前進した瞬間に潰れたトマトが出来上がります(、、)」
サクラ >「ヒェ」
翔真 >「侵魔か冥魔しか乗れない物を作られてもなぁ………マシンマキシマムしか考えてないって、二次大戦中のドイツとかじゃないか(−−;」
GM >なんせ、普通では大型箒しか出来ない「超空間跳躍」を個人箒レベルでできるようにしてるんでね……あ、もちろん風防とかそんなもんはなく、パイロット剥き出しのゾイドワイルド状態(笑)なんだけど、しかしヴァルガ的に見れば「乗り手のレベルが必要充分に足りてれば問題がない」ので、決して間違った事は言っていない。つもり。
サクラ >視点が違い過ぎる……
翔真 >「搭乗者保護の為のリソースを全部無視して出力系に回した様な設計だな。」
ヴァルガ >「理論上、すべての平行世界に瞬時にして跳ぶ事が可能じゃ!どうじゃ凄かろう!(どやぁ)」
弓 >「私は結構好きかもねぇ……」
ちひろ >「――このデータを見る限り、跳躍先の設定が出来ませんけどね」
ヴァルガ >「そんなもん、片っ端から跳んでおればいつかは辿り着く!これだから凡俗は……」
サクラ >「異世界旅行ランダムガチャだと、なのです……」
弓 >決してマサキ=アンドーを乗せてはいけない系(笑)
GM >つまり「力任せに異世界間をびゅんびゅん渡り歩ける箒」という訳で、クライアントからの要求はとりあえず満たした格好になる。まあ、ヴァルガだし。
サクラ >うーぷす……
翔真 >「作った箒に自分がマトモに乗れるかどうか位は考慮すべきだと思うぞ?」
ヴァルガ >「何を言っておる。ワシは作る人。乗るのはクライアントじゃ(きぱ)」
アドノレ >「武器は作れても兵器は作れないという感じだな」
GM >つまりアレだ。某ガンプラアニメ的に言えば、ビルダーではあってもファイターではない(笑)
ちひろ >「……とりあえず根底から間違ってるって事は理解しました(==;」
翔真 >「戦闘仕様で発注されたならともかく移動用の箒でそれが満たせないと言うのは如何かと………まぁ、良い。今はこの点について問答している時間は惜しい。」
ヴァルガ >「……で、見返りにヤツから貰った魔力コアを使って、新しい箒を開発しておったんじゃよ……あたらしい、箒ィ……orz」
ちひろ >「コアはコアでも冥魔のコアだったわけで(==;」
ヴァルガ >「うむ!かなり大きなパワー数値を示しとったんで使えると判断したんじゃ。今回のテスト稼動で、制御系にもう少し改善の余地がある事も分かったしな!」
サクラ >「ダメだこの技術者早く何とかしないと……」
ヴァルガ >「そうと分かれば早速作業開始じゃ。……で、お前さんら。さっきのコアに心当たりと持ち合わせはあるかいの?」
弓 >「誰か教えてやんなさいよ」
サクラ >「本心から忠告しておきます。アレに手を出すのは身の破滅しか有りませんよ」
ヴァルガ >「何を寝言を言っておる。あの圧倒的な出力!それでいてエネルギー効率の良さ!まさにあれは理想の魔導コアじゃ、他では代わりなど効こう筈もないわい」
サクラ >「もっと言うと……もし出来たとしても二番煎じですよ、ソレ(苦笑)」 そうヴァルキューレシリーズのコアは冥魔なのだ
GM >……そう。むろんサクラの言う通り、これは冥魔が本性を現さなければの話だね。しかしヴァルガにそんな理屈が通用するはずもなく(爆)
ヴァルガ >「二番煎じ?それこそ技術の発展には必要な事ではないか。何故なら発展とは、常に模倣から始まる……そこから試行錯誤を加えていく事によって、独自性が生まれる!」
サクラ >曲がりなりにもPCとして扱えるデータになってるだけ、町方氏パネェってなるなぁ……
GM >うむ。「優秀な人ではあったんだ。確かに……」と、十蔵はよく回顧していたものである。
ちひろ >「完全に“過程で生ずる犠牲”を度外視してますね(==)」
サクラ >「…処置無し、なのです(嘆息)」
弓 >「あー、もう回りくどい。 アレは魔導コアじゃなくて、偽装された冥魔よ。どうやっても制御不可能で、ドカンなの。ついでにシティでもバリバリの違法物品。このあとマルコの警邏が来たらアンタはお縄なの、おーけい?」
ヴァルガ >「そうなのか。まあ、その時はその時じゃ、なるようになる!」
弓 >「なるわけないでしょおバカさぁん。 まあ、あとはマルコに任せるとして、とっととこっちの質問に答えなさい」
翔真 >「………箒製作以外でエンディルスから頼まれた事等は無かったか?」
ヴァルガ >「……っと、その話か。そもそもワシは箒技術者じゃからな、箒を作る以外の事に興味もなければ関心もないんじゃ。さっき爆発物がどうたらとか言っとったが、ワシゃそんなもん作った覚えはないぞ」
GM >幾重にも強調しておくと、“自分の作品が結果的にそうなった場合”については言及していない。そもそもそれは結果からの話だし(笑)
弓 >「爆発物を作った覚えはないけど、作った箒が爆発する可能性はあるわよねぇ。 とりあえず、あいつに頼まれたモノのスペックは?」 アルティメットじゃない方で(笑)
ちひろ >それは、ヴァルガ氏が今見せてくれましたよね(^^;
弓 >「現物は?アイツ持っていったの?」
ヴァルガ >「うむ、大喜びで持っていったぞい。その時に素材をいくつか持ってかれたが、まぁこの町ならすぐ手に入る部類のもんじゃったから、気にはせんかったわい」
弓 >「………………それは何?」
GM >「んー……」とヴァルガは少し考えた後、いくつかの魔導素材の名前を出す。果たせるかな、その中にはコフラディウムも含まれていた。
ちひろ >「……確かに、“フラメル=ハウスに買いに来た”という情報とも合致しますね」
弓 >この場合、箒がメインでコフラディウムはついでかねぇ?
GM >そうそう。先程「どこかで見た事がある」という話をしたんだけど……この場ではちひろ(とヴァルガ)以外見た事があるはずのものだから、その種明かしをしておこう。
サクラ >ほうほう
GM >というのも件の箒、あるモノがコアとして接続されている。それは……ディガイディス愛用の武器「オーバーウェポン」。
サクラ >あー、そんなのも有りましたねぇ
翔真 >コアとして機能する類の物だったのか?…………ともあれ何でそんな物を奴が持っていたのかも気になるが、世界を渡るためだけにそんな物を注ぎ込む必要性が有るのか?
ちひろ >逆に考えると、もともと冥魔王の持ち物だったからこそ、それだけの力を持ち得たんじゃないかと……メイオルティスにおけるアルティシモがいい例だと思います(、、)
サクラ >ああ、アルティシモ。いましたねぇ……確か、十文字 冴絵さんが詳しいハズ
翔真 >なるほど。
ちひろ >まとめてみましょう。エンディルスは、ディガイディスの遺品をヴァルガ氏のもとに持ち込み、これを触媒とする“エンディヴェイサー”を作らせた。その際に、代金代わりとして若干数のエヴォリューションコアを提供。“エンディヴェイサー”の現物と、コフラディウムを含めたいくらかの魔導素材をついでに持ち去った……と。
サクラ >ふむふむ……
翔真 >………これだけだとその箒を作らせたのと、コフラディウム等の魔道素材を手に入れただけの事で、それ以外は特にこれと言った事は無いに等しい。世界を渡れる能力があるとは言え、無作為でしかないとなれば、実質何処まで役に立つのか疑わしい。
弓 >何らかの方法っていうか、N&Wかシーリングギアで補えるんじゃないかなあ……といっても、N&Wの方はあくまで能力値が上がるってだけで、能力が使えるわけではないけども
翔真 >コフラディウムと纏めて無作為に何処かの世界に飛ばすための爆弾として使う位しか思い付く使い道が無い(苦笑)
サクラ >んー、逆に考えてみましょう。「行先をどうにかできる手段があるから」と考えられませんか?
アドノレ >ディガイディスの遺品がどんな物だったかで多少は判る事もあると思うが
ちひろ >ディガイディスの遺品に関しては、放置された明確な理由があると思われます。……ほら、今のD=ガイディスって、徒手空拳ですよね。
サクラ >ディーさん本来のスタイルが龍使いでしたしねぇ……
GM >オーヴァーウェポン自体の能力は、第34夜でディガイディスと決戦した時に分かってるね。
アドノレ >移動先がランダムな部分には関わってなかったか
GM >ただ、ミステリーゲートを開く能力だったら雑魚冥魔にも使える個体がある事も分かってる訳で。はて、何か思い当たる節はないだろうか?
弓 >手当たり次第、ってカンジでいまいち絞れないんだよねぇ
ちひろ >ああ……それなんですけど“そもそもエンディルスはこの町で何を狙っていたのか?”って事を解くべきかと。ジロー軍団に奪わせたナイト&ウィザード、ヴァルガ氏に作らせたエンディヴェイサー、パールのところから盗み出したシーリングギア……そして、これらの出来事の後唐突にいなくなったリウフンシャン。
サクラ >……リウフンシャン、もしかしてエンディルスにやられた?
弓 >まあ、それはそうでしょう
ちひろ >そう、そこが引っかかってたんです。ヴァルガ氏のエンディヴェイサーだけでは、行き先は指定できない……でも、その行き先を指定する手段があったら。さっき一瞬出た話でしたね
翔真 >リウフンシャンの能力で行き先を指定出来る様になったとかか?
ちひろ >それですよ、思い当たったのは。リウフンシャンは“冥門王”……言うなれば、ミステリーゲートの親玉のようなものです(、、)(
サクラ >あー
翔真 >つまり、個人単位で好きに世界を渡り歩ける様になったって事か……?
ちひろ >はい。そのリウフンシャンの能力に、超空間跳躍が自在となるエンディヴェイサーを合わせると……今のエンディルスは、かつての主ディガイディスや、あのメイオルティスといった冥魔王級ですら得られなかったアビリティを得たという事になります。まだ状況証拠による仮説ですけどね(、、)
サクラ >……うわぁ(汗)
翔真 >まぁ“冥盗王”なんて肩書きからして盗むのが本来の目的なんだろうが、どんな世界にでも興味が湧いた物が有れば盗みに行ける様になった、と言うのが奴の目的だったのだろうか?
ちひろ >……そうなった場合、彼が何を欲しているのか。それを解き明かす事が鍵になりそうな感じですね。
翔真 >……………漸く色々な要素が繋がって来たが、まだ見えて来ないな。
ちひろ >ちなみに、“メイオルティスですら得られなかった”という話の根拠ですが……もし彼女がそれを得ていたなら、何をおいても真っ先にダイレクトアタックしていただろうからです。ベール=ゼファーのところに。
サクラ >デスヨネー
弓 >これだからクレイジーサイコレズは(笑)
翔真 >しかしこうなると、“世界を任意に渡る手段を手に入れる”と言う戦術的目標を、奴は達した事になる。だが、そこから戦略的目標ないし奴の最終目標は何なのか、それを探る為の糸が無い。
ちひろ >そうですね。エンディルスが何処に足を運んだのか、そのデータさえ得られればいいのですが……
GM >ちなみに、この“任意で世界を渡り歩く”という能力。サクラには、心当たりがもうひとつあったやね(笑)
サクラ >……砕ー!? こ、これはファイアフライに一報入れて警戒してて貰った方が良い奴では?(汗)
GM >あ、それは大丈夫。もしエンディルスがそのように行動を起こしていたなら、サクラは今ここにはいないさね(笑)
サクラ >お、おぉ……?
GM >なぜかって言うとー。ヴァルガが第29夜で手に入れたのはシュヴェルトライテとグリムゲルデのデータだけでー。ジークフリートのデータは持ってなかったのよー(笑)
サクラ >あぁ、そういえばそうか……
GM >うん、もしヴァルガがジークフリートのデータを入手してたなら、エンディルスはエンディヴェイサーを作らせる前にD=アースへ乗り込んだ事でしょう。
サクラ >なるなる、そうなると私に会わない訳がないから、時系列的にありえない、と(^^;
翔真 >そう言えば公式リプレイ本編だったかで、ジークフリートは異世界転移した相手の後を追って行っていた様な気がする。これって世界移動を行った相手の航跡を終える能力が有るって事か?
GM >おお、いいところに気が付かれた(笑) ますますもって「ヴァルガがデータを持ってなくて良かった」としか言いようが(笑)
翔真 >成程。だが今のところ、ここでは“エンディルスが手に入れた箒がどう言う物であったのか?”と言う情報が得られただけだから、そこから先に繋がる情報が無い、少なくとも今は見つかっていない。
ヴァルガ >「――で。そろそろ、話は終わりかね?」
翔真 >「まぁ、先程聞いた内容に対して答えが他に無いので有ればこんな所だろう。」
ちひろ >「とりあえず、結果的にエンディルスに便宜を図ったという事にはなりますけど……あくまで商取引上のレベル、という事になるのでしょうか。冥魔を野放しにしかけた件については、それはそれで別の問題になりそうですけど
弓 >「まあ、あとはマルコ……チベスにまかせましょ」
翔真 >「派手に爆発もしたから、遠からずやって来るだろう(苦笑)」
GM >いや、そもそもチベス達には別件を依頼してなかったかな……そう「ジロー軍団のシティにおける足取り」の調査を。
サクラ >おっと、そういえば(、、;
翔真 >いや、流石にアレだけ派手な事は有ったら、警備隊の1隊に様子を見に行かせる位は有るかなと(苦笑)
弓 >チベスか、マルコ本隊かはわかりませんが(笑)
翔真 >そうすれば結果的にチベス殿の所まで報告は上がるだろうし。
GM >まあ、その辺含め聞いてみるのはありでしょうな。
ちひろ >ではそのあたり代弁しておきますね。「そういえば、チベスさんの調査の方はどうなってるでしょうね……くれはさんのルートといい、一度確認してみてもいいとは思いますけど」って。
弓 >「そう、ね」
サクラ >「ですね。一旦、報告を入れて情報を纏めましょう」
アドノレ >「んむ」
翔真 >「とりあえず俺は思い当たる節は一通り聞いた。他に無ければ、引き上げるとしよう。」
ヴァルガ >「なんじゃ。何か買ってってくれるもんかと思っとったが」
アドノレ >「売り物残ってるのか」 爆発跡を見やりつつ、それでもちょっと見てみたい(笑)
ヴァルガ >「……そうじゃ!この“完全自律式メイド型箒”などどうじゃな?」

翔真 >「何故メイド型にしたとか、何故箒でそう作ったとか、ツッコんだら負けなんだろうか………(−−;」
弓 >「爆発するでしょ、どうせ」
ヴァルガ >「失敬な、爆発などせんかったぞ。ちょいと力加減は苦手な感じじゃったが……別の区画に保存してあるでな。興味があるなら見せてやるわい」
GM >あー、彼はこう言ってるけど、実際は自律性能が高過ぎて制御不能なやつね(笑)
弓 >「うん、いらないわぁ」
翔真 >「そうだな、遠慮する。余り時間に余裕も無いしな。」 というかドジッ子メイドで済ませられるレベルじゃねぇ(汗)
サクラ >「先を急ぎますので……(眼逸らし)」
GM >他にも“口に含むと一粒300メートル飛べる(けど人体への影響を考慮しない)箒”とか。
翔真 >もうそれ箒じゃないよね!?(爆)
弓 >「んーーーー、そうねぇ………技術的課題のための機体と、性能面での挑戦の機体はハッキリ分けるべきねぇ。その上で、使い手の事を考えろとまでは言わないけど、どういう使い手を想定してるかはちゃんと定めた方がいいわぁ」
ヴァルガ >「何を言う。ワシは作りたいように作るだけじゃ……クライアントの要求があれば極力沿うがの(かっかっかっ)」
GM >あとは……そうだなぁ、“稼動している限りは無敵だけどその後50時間のエネルギーチャージ゙が必要な箒”とか。ちなみに稼働時間は1分。
翔真 >………PL的にはちょっと欲しいかも知れない。改造してボードバイザーのように装備として1分間だけでも纏えるようになれば、あとは使い方次第だし(ぁ
ちひろ >うーん……多分ですけど“敵味方の識別機能をオミットしてた”とか、“装備中は酸素が補給されない”とか、そんなオチな気も(^^;
弓 >間違いなく、ガンプラバトルだと弱い機体になるな、ヴァルガのは。芯なさ過ぎて(笑)
GM >数値上のスペックは高いんだけどそれ以外が問題あり過ぎて、トータル的には論外級(笑)
弓 >「使えるヤツが使えばいいっていうのは、技術者としても、開発者としても、挑戦者としても、2流よぉ? じゃあねぇ」
アドノレ >「いずれ時間を作って訪問するとしよう」
ちひろ >「それでは、失礼しますね」
ヴァルガ >「むぅ、残念じゃ」
翔真 >「そうだ、ついでに聞いておきたいんだが。持って行かれたコフラディウムは、精製前の物か?それともアンタが精製した物か?」
ヴァルガ >「精製はしとらんかったな。まあ、したとして推進パーツかブースト機構に組み込むのが基本じゃから、ワシのように心得がない限りどうともならんがの」
翔真 >「そうか、済まないな、何度も。」
GM >という訳で。ヴァルガの工房を後にした所で、新たな情報が入ってくるのだけど……そのルートは2つ、エリスと直江のだ。
翔真 >順当に入って来る順で受ければ良いと思うけれど?
GM >ああ、これこそほぼ同時なんでね。どっちを先に受けますか?という事ね。
翔真 >とりあえず、自分ならエリスの方かな。
サクラ >自分も同じく
弓 >私も普通にエリスだねえ(笑)
アドノレ >前後する事に意味があるのか?とそっちのが気になるが
GM >結果的には両方入ってくる話ではあるんだけど、その内容次第でもあるので……というお話。
ちひろ >わたしはどっちと言える立ち位置でもありませんし、皆さんのご判断を優先させていただきますね。
アドノレ >両方入る事が確定してるのならばどっちでも良いぞ
GM >という訳で、賛成多数のエリスからまず連絡が入ります。『お疲れ様です、エリスです。くれはさんにお願いしていたお話、さっき新しい情報が入りました』
翔真 >「有難う。早速で悪いが、入った情報について教えて貰えるか?」
エリス >『はい、一連の事件を引き起こしていた……(僅かに言いよどみ)はい、あの人造人間達についてです』
サクラ >「ジロー軍団についてですね……」 なんか分かる(^^;
エリス >『彼らはスカルアイズに加入していて、廃棄世界のひとつを根拠地にしているという事が分かりました。弓さんのお話にあった例の爆弾ですとか、彼ら自身の戦力の出所が、そこである蓋然性は高いです』
弓 >『ほむー』
翔真 >「廃棄されているとは言え世界一つを根拠地か………厄介度が増したとしか思えん(嘆息)」
ちひろ >「スズキジロー自体は、ごくごく普通の量産可能な人造人間タイプ……なるほど」
エリス >『くれはさんの話ですと、彼らをどうするかは皆さんと相談して決めたいそうです。もしかしたら、今の案件とも関わりが深そうな事ですし』
サクラ >「その可能性は高そうなのです……」
エリス >『ですので今は、皆さんがお戻りになるのを待たせていただきますね』
翔真 >「了解だ、報告感謝する。」
GM >では、続いて直江からの情報を伝達しまーす。
チベス=直江 >『お疲れ様です。シティ内における人造人間スズキジローたちの潜伏場所を突き止めました』
翔真 >「素早い調査感謝する、場所を伺っても?」
弓 >もしこれで違うところだったら、どっちか罠って事か(笑)
アドノレ >外の拠点と内の拠点だから違うのが当たり前だろ?
サクラ >そうですね。エリスさんが持ってきた情報は「生産拠点」。チベスナさんが持ってきた情報は「シティに潜伏してるジロー軍団の居場所」なんで、矛盾はしないのではないかと?
チベス=直江 >『港湾沖合いに停泊中の貨物船に出入りしている所を、部下が確認しました。更に現地での聞き込みによれば、以前はエンディルスと思われる人物の出入りもあった模様です』
翔真 >「現時点では無いと言う事だろうが、それでも足取りを掴む為の手掛かり位は見つけられる可能性も0では無いか………」
チベス=直江 >『しかり。無論、此方で独自に“パール=クール邸への不法侵入”を罪状として摘発する事も可能ですが、まずはさしあたりの報告です』
翔真 >「気を遣って頂き感謝します。」
アドノレ >つまりこれで、どっちに突入するかで今後の展開が変わるという事か
GM >その通り。それがさっきの疑問に対する答えになりますな〜
サクラ >……さてどうしましょうか。個人的に、エンディルスの足取りを追うならシティの潜伏先に御用改めするのが近道かな、と思いますが
翔真 >確かにその通りなのだが……ふと考えると、シティの潜伏先には狼王警備隊が対処する事も出来るけれど、拠点の方は廃棄世界だから独自に世界渡航出来る面子じゃないと対応出来ない可能性が高いかと。くれは嬢の方で対応する戦力を派遣出来るのかどうかは正直怪しいと自分は思いまする。
GM >そこが「戻ったら相談する」に掛かってる部分ね。くれはの方も独自に戦力は持ってるからね〜ロンギヌスっていう(笑)
翔真 >成程了解。
アドノレ >御用改めに参加すると、取り逃がしが無くても本拠に通信が入るかもしれんからな
翔真 >しかしどうしてロンギヌスとチベス殿率いる狼王警備隊の対処力に差を感じてしまうのは気のせいだろうか(ぁ

サクラ >対処する領域のスケールが違いますし(^^;
GM >うーん、確かにキミ達の言う通り。多分魔導砲艦隊の出番じゃないかしら(ぁ
弓 >いつも通り、どっちかにソロ凸してこようか?(笑)
翔真 >弓ちゃんのソロ凸か……今回は、お互いの距離が離れ過ぎているので流石に止めて貰おうかなと。万が一が起きた時フォロー出来ないし、して貰えないしで(苦笑)
弓 >そうかー(笑)うーん、イレギュラーズはまだ手が空かない感じかなぁ? 手が空いてる人に、チベスの方手伝いに行って貰う?
ちひろ >それもひとつの手だと思います。後詰めのメンバーにも、どこまで動いてもらうか?という部分も含めて。
サクラ >ですね。良いと思います
GM >現状、姫宮の方の空がほん子の護衛目的でフラメル=ハウスに出向中。残る真白・一狼・ノーチェの3人が、フレースヴェルグに残ってるね。
弓 >チベスへの詫びもかねて、手伝ってもらおうか……
アドノレ >んむ。連携は難しいだろうから、逃亡者が出ないかどうかを遠巻きに監視して貰ったらどうか。問題が無ければ警備隊の面子を潰さないし、もし上手く捕捉できたら貸しにもできるしで、悪い事はないと思う
翔真 >戦力は多いに越した事は無いし、弓ちゃんが言うとおりでもあるからな。悪くない手段だと思う、イレギュラーズの消耗度次第だが。
GM >ああ、でも今回イレギュラーズが戦闘に直面する事態は発生してないから、そこは問題ない。パールのところでやったのはあくまでも「聞き込み」であって「カチコミ」ではない、と(笑)
サクラ >おぉ、良かった良かった
翔真 >精神的疲労はかなりの物だったかも知れないし(苦笑)
GM >MP半減とかですか。やっていいならするけれど〜(笑)
サクラ >いやん(^^;
チベス=直江 >『ああ、それともうひとつ。これは個人的苦言ですが、【杉崎 そら】が何かするようであれば、なるべく事前に一報いただきたく。正直先程のヴァルガ工房での件は、生きた心地がしませんでした故に』
そら >あ、そっか。わたし スペクトラムズ だしてたよ(てへ)
GM >あー、警備隊がヴァルガのところに御用改めに来なかった理由 まさにこれ。冥魔の巻き添えで喰い散らかされたら正直たまらん!と(爆)
翔真 >「申し訳無い、流石に我々としても想定外の出来事でしたので(−−;」 向こうからすればそう見えてしまうのも致し方ないか(^^;
チベス=直江 >『承知しました。既に問題は解決しておる様子ですし、部下達にはヴァルガ邸への御用改めを指示します……無論“冥魔を増殖させた”かどで』
アドノレ >そこで「地下シェルターを隠しで作ってるから、もし踏み込むようであれば参考までに」と密告しておく(笑)
GM >ひどいな!?(笑)でもまあ、逃亡ルートと考えれば順当ではあるからね。了解(笑)
サクラ >はっはっはっは(笑)
アドノレ >“コネの有る相手”と“そうでない相手”とで、扱いが違うのは当たり前である。真面目な話、コネとゆうのは双方向なのが当然だから、“無暗に増やしていくと相手の利益に気を遣うのが大変になる”という事はちゃんと理解しないといかんのだ
サクラ >おお、なるほど……


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