【外伝・第2章】
罪業の所在
<PART−05>
伝えられた進展
かくして、一同はドクトル=エルツフェルズに会う事になった。
『ディメンジョン=ガジェット』の5人の開発担当者の中では、2番目の会見となる。
それに先立ち、一同は…空いた1ヶ月の期間を利用して、それぞれ独自行動をとることにする。
怜:柿崎訪問……大分延び延びになっていましたけど、個人的にはこれは確実にやっておきたいですね。
真琴:なるほど・・・それなら・・・・・ちょっと外国まで行ってきます(爆)
尽:俺も欧州くらいには行ってそうだ・・・コネ取得の関係もあるし(笑)<外国
真琴:というわけで、イタリアに行ってきます(笑)
尽:イタリアか・・・つーかバチカンだが、行かねばなるまい(笑)
真琴:は、鉢合わせたらどうしよう(笑)
尽:都合が悪い時は、韜晦してください(笑
怜:8月中に札幌に1週間ほど戻ることも入れていいですか?コネ何もないし、天宮さんから幾らか聞いておきたいこともあるし。
GM:うむうむ・・・外国に行くのは真琴と、あと尽かな?尽にはフォイエルバッハ卿とのコネが(笑)
真琴:ご、ごほごほ(笑)<フォイエルバッハ卿
GM:厳密には、フォイエルバッハは南ドイツなんですけどね(笑)
エリック=フォイエルバッハ卿は、尽が以前(月匣アタック45)関わった人物で、
ローマ聖王国の枢機卿としてパトリシア=フォルツァ(真琴の上司)の同僚にあたる。
怜:柿崎訪問は自分が個人的に言い出したことなので……二人が来るかどうかは二人の判断でお任せします。
真琴:ついていっていいなら行きます〜
尽:二人が行くなら、行きます(苦笑)
怜:無理に来なくてもいいんだって^^;>苦笑付尽
尽:「いや、まあ、乗りかかった船だし(ははっ)」誤魔化し笑いしつつ(笑)怜だけならともかく、真琴君も行くなら危険かも知れない・・・ということは伏せておこう、うん(笑)
真琴:は、はう(笑
怜:襲わないし血も吸わないよ(−−〆)>尽
GM:では・・・久々に久里浜駐屯地。いろいろあったのすっとばして、柿崎と面会だね。
怜:「ご無沙汰しています」一礼して>柿崎
真琴:「どうも、お久しぶりです」一礼>柿崎
尽:「ご無沙汰してます(笑)」軽く一礼>柿崎さん
柿崎:「おーや、久しぶりじゃないか(笑)その後どうだった、例の一件?」
怜:「……色々と、やばい事がわかりましたよ(苦笑)」>柿崎
柿崎:「やっぱりねー・・・そうじゃないかと思ってたんだよねぇ(苦笑)」
怜:「…それで一つ、お聞きしたい事があります」>柿崎
柿崎:「ん〜、何かなぁ?」
怜:「そもそも、柿崎さんにあの資料持ってきたのは誰だったんですか?」>柿崎
柿崎:「あぁー・・・あれはね、記録倉庫の掃除をさせてたら出てきたの。(ひーらひーら)」
真琴:「それはまた・・・(誰かが意図的にばら撒いた可能性も・・・)」
怜:「……本当に、ですか?(念押し)」<倉庫
柿崎:「私がウソついてどーするんだい(笑)まぁ、多分横須賀の基地を引き払う時に、どっかの部隊が持ってきたヤツだとは思うんだけどね〜。」
怜:「そんな物の割には話された時に慎重すぎるくらい慎重になっていたと思うんですけど?」
柿崎:「私と『第7艦隊』の因縁は知ってるでしょ・・・昔を思い出してね。あれ、結構緘口令とか敷かれたんだよね(苦笑)」>怜
怜:「そんなものを何でまた俺……達に?」>柿崎
柿崎:「あれを私が持っていると、政府の事情でいろいろ妙なことになるんでね・・・第一アメリカさんがいい顔をしないでしょ(苦笑)」
怜:「そりゃそうですね(苦笑)」<アメリカ
真琴:「自分の国の隠したいことを、別の国に握られては、ね(くす)」<いい顔しない
柿崎:「横須賀沖のレイヴン=ロフトの一件だって、アメリカさんが『第7艦隊』の事を知られちゃマズかったとかが理由じゃないかなと思うんだよねぇ。」
怜:「あの時動いてたのは白家、でしたね」
柿崎:「あー。そのあたりも、後になって聞かされたよ・・・白家と米国の利害の衝突ってのが、あの事件の原因だったってオチでねぇ。」
真琴:「争いも経済活動、という事でしょう(くす)」
怜:「でしょうね(苦笑)……今調べた限りでもあんなやばい物怖くて……正直周囲の人間と自分の身を守ることに頭回すので手一杯ですから(苦笑)」
尽:「つーか、金の恨みが厄介なんだけどなぁ(ははっ)」
柿崎:「まぁ、なんで米国がその計画を具体的に察知できたかは謎だけどね」
(答:アドノレが大統領にチクったin第4夜)
怜:「白家に渡っていたら今頃、第3時太平洋戦争ですよ(苦笑)」
柿崎:「それにしても、最近はそのあたりの情報聞きに来る人が多くなってきてねぇ(苦笑)」
怜:「聞きに来る人が多い…………?」
柿崎:「そうなんだよねー。でさ、最近は内調の方からも問い合わせが来たよ? ほら、榊原ってオネーチャンがさ(笑)」
真琴:ご、ごふっ(笑)<榊原
尽:「榊原・・・燐か(苦笑)」←知り合いだったり(笑)
怜:「……知り合い?」<榊原>尽
真琴:「お知り合いですか?」>尽
尽:「ああ、ちょっとな(ははっ)」<知り合い?
真琴:「なるほど(くす)」
怜:「(小声で)都合つけて話聞いておいてくれ」<榊原>尽
尽:「・・・そうだなぁ…聞いとこう。」小声で>怜
怜:「それで、内閣調査室が何でまた?」>柿崎
柿崎:「あぁー・・・話じゃなんでも、ウィザードから『第7艦隊』の件を聞かされたかららしいよ。まぁ、誰が問い合わせてきたかは見当がつくんだけどねぇ。」<榊原
怜:「……守秘義務に触れないことであればでいいです、教えていただけますか?(この辺のウィザードで……第7艦隊のこと知ってるのは……誰がいる?)」
柿崎:「そんな仰々しいもんでもないと思うけど・・・多分、君らも知ってる人じゃないかなぁ? ダンガルドの魔法使いさんだよ(笑)」
尽:「・・・」誰だろう・・・と思いつつ。
真琴:「・・・なるほど、あの人ですか(くす)」<ダンガルドの魔法使い
怜:「……今になって繋がったよ(苦笑)……もしかして、綾瀬響?」>柿崎
柿崎:「ずばり御名答(笑)実は、彼からも結構情報が来てるんだよね〜。」
尽:「綾瀬・・・って、ああ、イギリス帰りの(笑)」思い出し中←あまり響とは面識ない、お茶飲んだくらい(笑)
これは、第4夜を始めとして、事ある毎に響がディメンジョン=ガジェットや
プロジェクト=デミウルゴスなどの情報に関して、各方面に探りを入れていた事を指す。
もっとも響の場合、それが原因で諸勢力に睨まれる結果に繋がる(第8夜)のだが…。
真琴:「ほぅ・・・一体どのような?」一寸興味<情報来てる
柿崎:「具体的には、白家の活動の件くらいかな? いろいろカモフラージュしてたらしいよ。」
怜:「……綾瀬からオヤジに?……繋がりはまあ置いておくとして、オヤジに情報流す意図が良くわからねえんだけど(苦笑)」>柿崎
柿崎:「うーん、彼が自発的に送ってきたってのが真相だからねぇ・・・まぁ、レイヴンの情報を流したお礼って事かな?(笑)」>怜
怜:「なるほど、そういうことか……」
柿崎:「で、君らとか響君と話をした後、榊原のオネーチャンから問い合わせがあったって訳でね。」
真琴:「私達の事はその榊原さんには?」>柿崎
柿崎:「うんにゃ、何も。ただ、内調に例の情報が流れてるって事は…ちとやばいかもねぇ。ほら、内調の性格からしてさ。」(
真琴:「証拠隠滅、しちゃいますからね(くす)」
怜:「証拠隠滅で済むとは思えないけどね……」>真琴
真琴:「人間希望的観測を捨てちゃいけませんよ(くす)」<済むとは思えない
怜:「悪い、調査とか実験とか報告に関してはそんな物切り捨てているから…あとそれプラス交渉の時もだけど」済まん口悪くて
真琴:「なに、それも大事なことですから(くす)」
尽:「・・・(そういえば・・・そらちゃんの友達のこと、響君も知ってたはずだよな。何か関係があるのか・・・?」(約束の墓標、参照)
怜:「……内調って、何処が具体的に関わっているのか、知っていたら教えて欲しい」>柿崎
柿崎:「さすがに、私もそこまでは分からないよ・・・けど、名前からして内閣に報告されるって事でしょ。ってー事は・・・見当つくよね?」
尽:「政府・・・つーか総理ですか(苦笑)」<見当
怜:「総理大臣直属のエージェントってこと位は推測つくさ……」
怜:「それから、ん〜……御門家とか一条家とか鳳凰院家とか霧澤家とか九条家とか真行寺家の辺り?」>柿崎
(思いつく限りのこの辺の伝統的勢力全部上げた)
柿崎:「それもあるし、あと基本的な事を話すと、だ・・・日米安保条約は今でも有効って事さ。日本政府に漏れるって事は、基本的にアメリカさんにもだだ漏れって事(苦笑)」
尽:「特に軍事関係は、ですね(ははっ)」
真琴:「つまり、アメリカとの交渉の材料になりかねませんね(くす)」<内閣に
怜:「あ゛〜そんなもんほじくっている人間がいるって知れたら日米関係色々とやばくなるでしょうね(苦笑)」<安保
真琴:「つまり・・・日本が有事の際には、と?」
尽:「問題はそれが奴ら(エミュレイター)にも適用されるのかって事だとも思うが」
柿崎:「そりゃあ、されるだろうさ・・・あの大戦で、お偉いさんの間だけで通じる秘密条項が書き加えられてるって噂なら、防衛隊の上層部じゃ公然の秘密だし」
真琴:「ま、一応日本の危機ですから(くす)」
怜:「札幌に出るくらいだ、アメリカでも出る可能性はあるだろ(苦笑)」
尽:「なるほど・・・(苦笑)」<公然の秘密
怜:「…………まだ、大戦は終わってないってことか……(ぽつりと)」
柿崎:「出来れば私が退職するまでは、何も起きないで欲しいもんだ(笑)」
怜:「定年まであと21年あるだろ?(苦笑)」思わず普段の口調で>柿崎
柿崎:「そーなんだよねぇ・・・勘弁して欲しいよ(だぁー)」<定年
怜:「ま、愚痴位は聞いてやるよ(苦笑)」
柿崎:「そりゃあどうも・・・そうそう。ここだけの話、アメリカさんにも出たらしいよ・・・なんでも、モスボール中の戦艦とかが消えたとか。」
怜:「……おい(苦笑)」
真琴:「戦艦丸ごとですか?(苦笑)」
柿崎:「・・・っと。こりゃオフレコで頼むよ・・・CIAとレイヴンが血眼で捜してるらしいから(苦笑)」<戦艦消失
怜:「守秘義務発動だね、了解」
尽:「普通の手段じゃ無理だと思いますがねぇ(苦笑)」
これは、本編第9夜で響が掴んだ情報と同じもの。
防衛隊の(いちおう)幹部である柿崎には、この手の情報はいち早く伝わっていた。
真琴:「そこはそれ、きっとエミュレイター用の対策部隊でもあるんでしょう。無ければ、お手上げでしょうけどね(くす)」
怜:「調べているエージェント達にウィザードがいりゃ良いんだろうけどさ……」
柿崎:「ま、対外的にさしずめまたぞろテロリストの仕業とかにしたいんでしょ(笑)」
怜:「そうでもしないと面子丸潰れになるだろうからな(苦笑)」
尽:「それでドンパチやらかして、エミュレイター呼ばれちゃ、たまんねぇんだけどなぁ(苦笑)」
怜:「とっくにエミュレイターは関わっていると思うぜ?(苦笑)」
尽:「エミュレイターの連鎖は遠慮したいんだがなぁ(ははっ(笑))」(憎しみの…にかけて)
真琴:「そして、真相は闇の中・・・というのが向こうさんのシナリオでしょうね(くす)」
怜:「真面目な話……エミュレイターの活動が世界レベルで活発になっているって考えてもいいかもな」
柿崎:「ま、そんな訳でだ・・・君達にあのDVDを託したのは、個人的な考えによるものさ。私自身が忘れられないってのが、一番大きいけどね。」
怜:「何故、俺達に渡して綾瀬に渡さなかったんです?」<DVD>柿崎
柿崎:「純粋に、あの時(月アタ19)いなかったからさ(笑)」
怜:「そういうことか(笑)」
柿崎:「そういう事(笑)出来れば・・・あんな剣呑なシロモンにはもう二度と会いたくないしね。それには・・・餅は餅屋、って言うでしょ(笑)」
真琴:「そのおかげで、私達は色々と知る事ができましたから・・・(くす)」
怜:「興味本位で顔突っ込めるレベルじゃなくなったからな……」
尽:「んで、知ったら動かずには居られないってね(笑)」
柿崎:「まぁ、有益な情報ってのは・・・あれからは入ってないけど、まぁ内調も動き出してるし、気をつけてーってくらいしか私には言えないけどね(苦笑)」
真琴:「なるほど、ね・・・。確かにこれ以上の情報は危険を招く事になりかねませんからね」
尽:「そうっすね(苦笑)」榊原燐のこととか思い出しつつ(笑)
怜:「そうか……でも、オヤジ……柿崎さんの立場ならその方が身の安全は守れると思います」
柿崎:「実際、榊原のオネーチャンが来た時はびびったよ(笑)」<身の安全
尽:「ははっ・・・怖いですからね、彼女(笑)」
怜:「それでも、今日聞けたことはありがたかったですよ」>柿崎
真琴:「確かに、大変参考になりましたよ(くす)」
柿崎:「そんなわけで、君らも気をつけるんだよ〜。命あっての物種って言うでしょ(笑)」
真琴:「ええ、そう簡単にいなくなるわけにもいけなくなりましたし(くす)」
尽:「この莫迦(怜のこと(笑))に良く言っといてください(ははっ)」<命あっての物種
柿崎:「君らからもね(笑)」
怜:「……俺はちょっとやそっとじゃ死なないさ(苦笑)」
真琴:「そう信じたいんですが、もしも、って言うのがありますから(くす)」
尽:「まあ、ごっきー並のしぶとさだとは思うけどなぁw」ぼそっと・・・何気に酷いこと言ってる?(笑)
怜:「(尽と真琴には聞こえないように小声で)……もし身の危険及ぶことあったら、すぐに連絡くれ」>柿崎
柿崎:(小声)「うーん、泣かせるねぇ(笑)」>怜
怜:(小声)「……気にしなさんな、ほんのお礼さ」>柿崎
柿崎との会見の後、真琴はイタリアへ、尽は南ドイツへ向かった。
そして、怜は再度柿崎と会見する…個人的に知りたいと思っていた事があったからである。
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