味方

銀十字騎士修道会
グィード=ボルジア
美弥子=ルチア=オスプレイ
 今回、MASTERSと共に憂世騎士団攻略の任についた、グィード率いるローマ聖王庁所属のウィザード達。
 ネームドウィザードは上記の通り。この他戦闘員として、主に強化エキスパート(L15)やベテランスォーズマン(L24)等からなる実行部隊(モブ)が付き従っている。

憂世騎士団平団員
 一般団員(多くの場合、クローンウィザード達の指揮官を指す)として籍を置く、クローンウィザードではない普通の(?)転生者。
 当然ながら、彼らが騎士団に在籍している理由は個人によりまちまちであり、最高幹部達が主軸に置いている「ジャンヌ再臨計画」に対するスタンスも、個々に異なるものとなっている。

“怒れる王”モンテスマクリストフ=モンテス
派閥的立場:反旗派
レベル 25 属性 天/火 サイズ
形状/知能 人間/人間 出現数 知名度 30
HP 219(43) MP 78 敏捷度/
移動
9/2(陸)
命中 30
(弓:34)
回避 7(11) 攻撃 25 防御 32(35)
魔導 28 抗魔 21 行動 プラーナ 192/33
《基本能力値》
 筋16器9敏9精10知5信10覚9幸10。闘気は15点。
《遺産所持》《リミットブレイク1》《絶対運命》
 転生者の特殊能力。CL5(現クラス)。
 なお、遺産は「太陽の仮面」とする。
《太陽の神殿》
 遺産能力。天・火属性に対して《属性防御》を獲得する。防御/抗魔どちらにも有効。
《血は力なり》
 遺産能力。通常タイミングで、自らのHPを「転生者CL」点まで消費する。これにより、シーンが終了するか装備者自身が死亡するまで、装備者は重傷値を突破してもそのペナルティは受けず、更にすべてのジャッジに+「消費分HP」する事が出来る。
《ジャガーの戦士団》
 《血は力なり》を発動した際、シーン中に存在する装備者の仲間となるキャラクター全員に適用される。
 対象となるキャラクター達は所定のHPを消費する代わり「重傷」状態にならなくなる。これは対象が死亡するか、《血は力なり》が解除されるまで有効。
 なおキャラクターは、この効果の適用を断る事も出来る。
《灼熱の炎》
 アイテム能力。攻撃時、通常タイミングでこの能力の使用を宣言する。
 攻撃に射程5Sq、攻撃力+5の修正を上乗せし、火属性魔法ダメージに変化させる。1シナリオ1回のみ使用可能。
《雄叫び》《ダブルブレード》《武器を選ばぬ手腕》《瞬きを捉える眼》《鏡花水月》《ダブルアタック》《返し刃》
 闘士の特殊能力。CL20(初期クラス)とする。
 《雄叫び》:P3消費/攻撃・防御・行動+22
 《瞬きを捉える眼》:対抗/回避+21
 《鏡花水月》:4〜24まで防御/抗魔マイナス、回避プラス
《ウェポンマスタリー/弓》《闘の才2/攻撃・魔導》
 汎用特殊能力。GL25。
《装備》
 ブレイドボウ、メガロウィッグ、ドラゴンガントレット(火)、ドラゴングリーブ(火)、腰布。
 これにより、火属性の防御・抗魔ジャッジに総計+3。
《古代魔法》
 天属性「マジックシェル」「フォースシールド」(NW/P114)「ジャッジメントレイ」(NW/P115)
 火属性「エンチャントフレイム」(NW/P122)「ファイアボール」(NW/P123)
 なお、魔法の命中・攻撃力+5。
《部下》※すべて《ジャガーの戦士団》の影響を受ける。
・ベテランスウォーズマン(L24、火)
・ベテラングラップラー(L24、天)
・エキスパートスウォーズマン(L16/モブ)
「ゆ・る・さん……!!!!!!!!!!」
「率直に言わせて貰えばな。ヤツらがでかい顔をしているのを見るのは、もうまっぴらなのだ」

 普段は30歳くらいの陽気なメキシコ人。しかし有事の際には怒れる狂戦士となる憂世騎士団メンバー。現在は本拠地1階の警備隊長を務める。
 二つ名の「モンテスマ」とは、彼の転生元にしてアステカ帝国9代目皇帝、モクテスマ・ショコヨトルの事。帝国に一度は黄金時代を齎しながら、よりにもよってスペインからの侵略者コルテスをケツァルコァトル神と誤認したせいで人望を失い、最期には殺害されてしまった人物である(言うまでもなく、その後アステカ帝国は急激に滅亡の道を辿っていく事になる)。
 そうした出自もあって、内心では「欧州出身の人物の転生体」が中枢を牛耳っている現在の憂世騎士団に少なからぬ不満を抱いており、「いずれ自らが新たな騎士団の指導者となる」べく、機を見て反旗を翻すつもりでいる。
 以上の意図からMASTERSとは「現体制の打破」という部分でひとまず利害の一致を見たため、暫定的な協力関係となるに至った。という訳で、このデータは敵対時に使用されるはずだったもの。
 ぱぱぱぱぱうわーどどん。またはどや顔《ダブルブレード》。

“六文銭”村田 幸真(むらた こうま)
派閥的立場:反旗派
レベル 22 属性 冥/火 サイズ
形状/知能 人間/人間 出現数 知名度 20
HP 178(35−1) MP 114 敏捷度/
移動
9/2(陸)
命中 12 回避 8(+12) 攻撃 30 防御 19(+12)
魔導 17 抗魔 14 行動 プラーナ 196/22
《基本能力値》
 筋12器10敏9精10知10信8覚7幸10。闘気は10+1点。
《遺産所持》《ブーストダッシュ》《リミットブレイク2》《絶対運命》
 転生者の特殊能力。CL8(現クラス)。遺産は「大千鳥十文字槍」である。
《引き倒し》
 通常攻撃の際このオプションを選択する。相手に与えるダメージを半減するが、その代わりに「転倒」を与える。
《心中に蟠竜》
 装備者がバッドステータスを受ける毎にその影響を無視しつつ、すべてのジャッジに+転生者CL+「現在受けているバッドステータスの数」する。
 これは重傷状態でも発動する(死亡した場合は、当然ながら発動しない)。
《固有結界“真田丸”》
 
《リミットブレイク》の代わりに使用する事ができる。発動したカウントの間、何度でもタイミング「対抗」の特殊能力・魔法を使用し、同じものでなければ何度でも効果を累積させる事が出来る。
 更に発動時、装備者のSqは《移動阻害》の効果を得る。
 使用制限回数は、1シナリオにつき《リミットブレイク》回。
《啓示》《禁術領域1》《後光》《天災》
 使徒の特殊能力。CL10(初期クラス)とする。
《白面》《闇走》
 忍者の特殊能力。CL4とする。
《聖印》《霞刃》《死点撃ち》《シャープイレイズ1》
 汎用特殊能力。GL20とする。
《装備》
 村正蜻蛉切(長柄/射程1☆)、紅武者鎧、マジックリスト
《魔法》+2
 冥属性「シャドウブレード」「タンブリングダウン」(NW/P116)「ダークブリング」「ダークバリア」(NW/P117)
      「ダークスペル」「グラビティネット」(LGN/P85)
 火属性「エンチャントフレイム」(NW/P122)「アンホーリーフレイム」「ファイアボール」「メルトアームズ」(NW/P123)
      「フェニックスライブス」「ヒートアップ」(LGN/P88)
《部下》
・ニンジャマスター(L21風×2)
・上忍(L11風×PC数)
 その他、騎士団の通常戦力も使用する。
「――では、各々方。ぬかりなく」
「いかに前世の力なり記憶を持とうと、たった1人だけの人間に世界が導けるなら世話はありません」
 憂世騎士団の一般団員で、安土桃山(織豊政権)時代の武将……というよりも、むしろその後現在に至るまでの間にこってりたっぷりとあらぬ脚色をされまくり尾鰭が付きまくった(つまり、十勇士がいたりする方の)“真田 幸村という概念”の転生者。
 ――という事にしているが、実は他でもない“真田 信繁(本来の幸村)”の転生者である。なおこのイメージの乖離について当人は「その方が“分かり易い”ですから」と涼しく笑うのみである。
 冷静沈着にして静かに燃える参謀タイプであり、過去生の記憶と知略をひととおり持ち合わせているが、それ故にどこか世の出来事に対して達観・悲観的な目線で見ている事が多く、今の形に歪みきる前の“本来の憂世騎士団”の思想に、おそらく一番近い人物の1人である。
 そうした事から、ジルら首脳陣が進める“ジャンヌ再臨計画”に対しては、その効果を「完全に問題外」と正面きって喝破したため疎まれており、故にその能力を高く評価されながらも幹部待遇ではなく「本拠地2階の警備隊長」という(本来ならば)閑職に回されている。
 ただし、その状態にあっても「ジル一派の企て」をなるべく失敗に導くように動いてはおり、そのため水面下で密かにモンテスと気脈を通じていた。そしてMASTERSの到来によって機が熟したと判断、ジルらに反旗を翻す。
 という訳で、このデータは敵対時に使用されるはずだったもの。

“死の天使”ベッポ=ホルトマン
派閥的立場:大幹部派
レベル 28 属性 風/虚 サイズ
形状/知能 人間/人間 出現数 知名度 28
HP 220(44) MP 203 敏捷度/
移動
16/2(飛)
命中 35 回避 31(+6) 攻撃 35+4 防御 57(+6)
魔導 42 抗魔 57(+6) 行動 34 プラーナ 239/33
《基本能力値》
 筋14器11敏11精16知6信5覚8幸10。闘気は12−1点。
《遺産所持》《リミットブレイク5》《物質透過3》《光学迷彩》《限界突破》《絶対運命》
 転生者の特殊能力。CL23(現クラス)。
 なお、遺産は「結合双生児エティン(六神像相当)」とする。
《メガブラスト》
 同上。攻撃力+33天魔、射程23Sq。
《ワールドゲート砲》
 同上。絶対命中、攻撃力103無魔、射程∞。1シナリオ1回のみ
《実験体招来》《最終実験体》《自爆装置》
 同上/遺産能力。
 それぞれ、元遺産の《六神招来》《最終合体神》《砕け飛ぶ世界》に相当する。
《憑かれし者1》《目が光る》《再生能力》
 魔人の特殊能力。CL5(初期クラス)とする。
 これによりバッドステータス「暗闇」は無効(視覚に関係するので「目潰し」は効果がある)。
《霧散》《謎のスポンサー》《アンチマジック》《月の加護》
 汎用特殊能力。GL28とする。抗魔ジャッジ+28。
《ヴォイドアタック》
 攻撃力+23虚魔、射程0。
《装備》
 クリスナイフ、ウィングスクランダー、エンジェリング、天使の白衣、フットフィン
《魔法》
 風属性「エアブレード」(NW/P124)「エアダンス」「スフィア」「テレポート」(NW/P125)
      「ストームラン」「デスゲイル」(LGN/P89)
 虚属性「コンヴィンス」「フリップフラップ」(NW/P126)「ノーリーズン」(NW/P127)
      「ヴァニティワールド」(LGN/P90)「ハードラック」(追加)
 なお、治癒魔法の治癒力+3。
《弱点属性:水》
 最期が溺死だったもので、まあ。
「折角ここまで生き延びたのだ。あの頃同様、まだまだ終わりはせんさ……なぁ総統、それにボルマンよ」
 憂世騎士団所属の魔導技術者。しかしてその正体は、かつて第三帝国で人体実験を繰り返し悪名を馳せた、俗称“死の天使”ヨーゼフ=メンゲレの転生者。
 言うまでもなくメンゲレ当人は第二次世界大戦後、追求の手から逃げおおせた挙げ句ブラジルで没している事が明らかになっているが、その転生者である彼は実際の所、ブラジル政府に保管されていた遺灰が新帝国により持ち出され、魔術により蘇生された存在である(よって、所謂クローンウィザードではない)。
 本編第31夜にて新帝国が壊滅した後は再び裏社会に潜んでいたが、優生学及び(恩師プロフェッサー=コス譲りの)遺伝工学に関する豊富な情報知識を買われて騎士団にスカウトされ、以後数々(主に第2世代)のクローンウィザード誕生に、専門家的立場にて直接ないし間接的に関わった。
 当然ながら、魔導技術部門の責任者として騎士団の最重要計画“ジャンヌ再臨”の中核をなす人物である。
 なお、生前から双子に対して異様な執着を見せていた事が分かっているが、転生を得た今となっては「結合双生児のクローン兵を遺産とする」程にまでなっている。
 実際は本編PCたちとの交戦はなく、モンテス&幸真の造反組との交戦からも逃亡を図ったものの、待ち構えていたグィードによって叩き伏せられた。
 という訳で、このデータは戦闘時に使用されるはずだったもの。

憂世自動兵団
 ……とはいうものの。
 その殆どは、壊滅した武藤製薬が保有していた戦力を、憂世騎士団が接収して戦力化したものばかりである。
 既に数多くの「世界の脅威」を真っ正面から粉砕してきたMASTERSにとって、相手として戦うには今更物足りない程度の実力としか言いようがないものの、かといって数を恃んだその戦術はまだまだ侮れるものでもなく、また騎士団側が意するところを鑑みて「当座の時間稼ぎ」に用いるには、必要充分過ぎるくらいの戦力であろう。

“少年発明家”ドクター・ゲンナイ源内 平(げんない・たいら)
派閥的立場:大幹部派
レベル 20 属性 水/地 サイズ
形状/知能 人間/人間 出現数 知名度 22
HP 219(43) MP 78 敏捷度/
移動
7/3(陸)
命中 16 回避 8(+6)
+6
攻撃 25 防御 19(+7)
魔導 40 抗魔 25 行動 10 プラーナ 167/33
《基本能力値》
 筋8器9敏7精10知14+4(器材)信9覚7幸10。闘気は6点(加算済み)。
《遺産所持》《光学迷彩》《リミットブレイク1》《フォトンコート》
 転生者の特殊能力。CL4(現クラス)。
 なお、遺産は「雷挺手甲(えれきてる、と読む)」とする。
 《フォトンコート》:攻撃力+6天魔
 《ワールドゲイト砲》:絶対命中/攻撃力84無魔
《エレクトロ・ファイヤー》
 遺産能力《晴天の霹靂》相当。NW(P111)参照。
《魔石解放2》《魔法手榴弾》《用意周到》《増幅魔石》《対衝魔陣》《魔法結界陣》《技術者の名声》
 錬金術師の特殊能力。CL8(初期クラス)とする。《技術者の名声》は当然ながら「憂世騎士団」。
 《魔法手榴弾》:命中+9、攻撃力31魔(範囲1)、射程1〜2
《魔導契約》《オーバーロード》《ドロウルーン》
 魔術師の特殊能力。CL8とする。
 魔導書は「デ・レ・メタリカ」。
《手練》《コンビネーション》
 汎用特殊能力。GL20とする。
 器用度ジャッジに+7。
《装備》
 エンジニアキャップ、エンジニアグローブ、HMシューズ、量産型ADCケープ。
 魔石:R1(10)、R2(10)、U1(15)、U2(15)
《魔法》13−3
 地属性「ロックハンマー」「アースシールド」「レイシールド」(NW/P118)
      「ドラゴンファング」(NW/P119)「ブリスアウト」(LGN/P86)
      「レイガード」「クラッシュソード」(追加)
 水属性「ウォークオンザウォーター」(NW/P120)
      「ディスアペア」「ヘッシュ」「ミスティフォグ」(NW/P121)
      「ウォーターフロウ」(LGN/P87)「シルバーレイン」(追加)
 なお、魔法の命中/攻撃力最大値に+9、更に地属性の場合魔法L1、命中/攻撃/治癒/防御/抗魔最大値+1。
《フェイカーメーカー》
 通常行動でアナライズを行う。成功した場合は次の行動時(行動終了後はラウンド終了時)に、アナライズ対象となったキャラクターの「フェイカロイド」を1体、フィールドに出現させる事が出来る。
 フェイカロイドの戦闘能力はオリジナルに準じるが、プラーナを使用する事が出来ない。
 なおアナライズへの抵抗は、普通の手順(抵抗側の精神力+「GL÷2」)で行なう事が出来る。
「やっぱ女はミニスカだよな!パンツ見れるし!!…ズボンなんて邪道だぜ」
「イイよおっぱい!最っ高かよ!!」
 若くして「ドクター・ゲンナイ」と呼ばれる憂世騎士団の技術系一般団員。その名の通り江戸時代の多才家・平賀 源内の転生者である。
 前世の記憶は才能部分のみを継承しており、そのため直接戦闘よりも技術開発に能力を示すが、いざとなれば人造コピー人間「フェイカロイド」を始めとする様々な発明品や、遺産と化した「えれきてる」を駆使して戦う事も出来る。
 憂世自動兵団のリーダーであり、騎士団本部の警戒・トラップ網および一部設備・装備類は、すべて彼がその魔導技術者としての卓越した頭脳で設計・製作したもの。
 ただし彼自身は、女の子へのセクハラが大好きな若干12歳の生意気なエロガキに過ぎない……そう。
初やサクラのぱんつを盗撮したのは、誰あろうコイツなのだ!!(ババーン)
 ……このような“残念な天才”ぶりでは、いくら憂世騎士団でも幹部になれないのには納得しかない。

サクラ=フェイカー
レベル 33 属性 風/地 サイズ
形状/知能 メカサクラ/人間並み 出現数 知名度 20
HP 285(57) MP 167 敏捷度/
移動
40/5(飛)
命中 27 回避 17(35)
+12
+1
攻撃 69 防御 26(49)+6
魔導 32 抗魔 16(35)
+4
行動 19+15 魔石 S(1)
《愛用の箒》《スペシャルオプション》《メガブースター1》《チャージング》《鋼鉄の愛馬3》
《タイプ・サムライ》《フルスロットル》《ブレイクスルー》《C.B.D.T.》

 箒使いの特殊能力。CL13(現クラス)とする。
《魔器所持11》《超巨大武器1》《生命の刃》《封印されし力》《圧し斬り》《重ね当て》
 魔剣使いの特殊能力。CL20とする。魔器は「シュヴェルトライテ(偽)」。
《戦乙女の甲冑》
 対抗タイミングでHP10点を使用する事により、このアイテムから展開された部位「全身(A)」の防具を装着する事が出来る。この箒の戦闘能力修正に、赤字を追加する事。
 使用したシーンが終了するまで有効。
《力ある存在》《死点撃ち》
 汎用特殊能力。GL33とする。
《魔法》

 発動値を−1、防御魔法の効果を+1。
 地属性「ロックハンマー」「アースシールド」(NW/P118)「レイシールド」(NW/P119)
 風属性「エアブレード」(NW/P124)「エアダンス」(NW/P125)「エアシフト」(LGN/P89)
      「クリーンウィンド」「リハーブブレード」(追加魔法)
 
《クローン1》
 人造人間の特殊能力。フェイカロイドには標準実装。
 サクラ=ヴァンスタインのアナライズデータを反映した源内謹製フェイカロイド。なんと外見だけに留まらず、戦闘能力からぱんつの柄まで再現されている(ただし、オーバーテクノロジーたるフラグメント由来のシュヴェルトライテについては、必ずしも完全再現できていない)。
 フェイカロイドは人造人間の骨格に、外見データを付与したゲル状のナノマシン外装を付与して完成する。たとえ破壊されても即座に復活できるという厄介な特性も持っていたが、
重傷値には勝てなかった。

ウイ=フェイカー
レベル 30 属性 冥/虚 サイズ
形状/知能 メカ初/人間並み 出現数 知名度 20
HP 119(23) MP 230 敏捷度/
移動
16/4(飛)
命中 回避 11 攻撃 13 防御 19
魔導 75 抗魔 30 行動 11+10 魔石 S(1)
《魔導契約》《魔力誘導》《オーバーロード》《魔力吸収》《結界破壊/消去》《超魔導1》
 魔術師の特殊能力。CL15(初期クラス)とする。
《遺産所持》《リミットブレイク2》《古代魔法》《メガブラスト》《絶対運命》
 転生者の特殊能力。CL9、遺産は「マジカルルビー(偽)」。
 《メガブラスト》の攻撃力:+19天魔
《現の夢》《ブックオブドリーム2》《朧月》《夢語り》
 夢使いの特殊能力。CL5とする。
《アクティベイトフォース》
 異能の特殊能力。CL1とする。
 追加闘気は18点とし、HPから消費する。
《リアクティブアーマー》《詠唱加速》《アンアームドマジック》《力ある存在》
 汎用特殊能力。GL30とする。《力ある存在》はHPに加算するものとする。
《魔法》
 発動値−1、カウント−5。命中・攻撃の最大値+26、治療の最大値+10(消費MP+5)
 冥属性「シャドウブレード」「ヴァキュリティライフ」「ダークバリア」(NW/P116〜7)
      「グラヴィティネット」「ダークスペル」「グリードシャドウ」(LGN/P85)
      「ピックアップ」「カタパルトスペル」「ヴォーテックススクエア」「マナ・リジェネレイター」(追加魔法)
 虚属性「アポート」「ディストーションブラスト」「ディストーションフィールド」「ノーリーズン」(NW/P127)
      「ラビリンススウィッチ」「ヴァニティワールド」(LGN/P90)
      「ディストーションデコイ」「タイムストップ」「ツァ・ディスト」(追加魔法)
 風属性「ヒーリングウィンド」「ツイスター」(P124〜5)
《クローン1》
 人造人間の特殊能力。フェイカロイドには標準実装。
 臼本 初のアナライズデータを反映した源内謹製フェイカロイド。
 なんと外見や戦闘能力、下着姿だけに留まらず、戦闘能力を発揮(変身)する際全裸になる所まで、態々がっつりと完全再現。その特性から初をさんざん辱める事にはなったが、最終的にはサクラ・フェイカーの時と全く同じ対策をとられて、機能停止に至っている。
 ちなみに初が憂世騎士団の手に落ちた場合、クローンウィザードとして量産される可能性も存在した。

M式改U型クローンプラント
レベル 22 属性 水/冥 サイズ
形状/知能 不定形/意外と高い 出現数 知名度 30
HP 450(−) MP 55 敏捷度/
移動
4/2(陸)
命中 31 回避 18 攻撃 90 防御 48
魔導 32 抗魔 38 行動 35 魔石 S(2)
《触手絡み・改》
 通常攻撃を1回行う。この時ダメージを与える代わりに対象の全身を絡め取り、自分のSqへと引き寄せる。対象は「転倒」状態と同様に扱われ、このクリーチャーが行動する毎にHPを(2d6+22)失う。これはジャッジとして扱い、その分プラントのHPが回復する。
 この状態からの脱出には、このクリーチャーを戦闘不能とするか、絡まれた者が自分の戦闘行動を消費して筋力ジャッジで32以上(修正に注意)を出さなければならない。
《生産母体》
 3名までの人間を捕らえる事が出来る。解放するには、このクリーチャーのHPを理論上の重傷値(90)まで落とさなければならない。
 また、生産母体を失った状態であっても、《触手絡み》で更に人間を捕らえかつ行動不能にした場合、彼女を新しい生産母体に指定する事が出来る。この場合、このクリーチャーのHPは[(捕らえた者のGL+1)×5]だけ回復する。
《クローン/侵魔兵生産》
 通常タイミングで「武藤捕縛兵(T2)」相当の侵魔兵、または任意のクローンウィザードを、(捕らえている人数−1/最低1)d3匹生産する。
 この時、母体は(生産数×2)のHPを消費する(死亡もあり得る)。
 《生産母体》が有効である間のみ機能する。
《遠隔生産》
 「拘束ベッド」状態の武藤戦闘兵(T2改)が女性キャラクターを捕らえている場合、《生産母体》に加える事が出来る。
 これによって増加した捕縛人数の分は《生産母体》で指定されている上限数(3人)を越えてもよい。

《移動阻害》《シャープイレイズ2》《長射程攻撃3》《コンビネーション》《無痛覚》《再生(HP)》
《生産母体:美弥子=ルチア=オスプレイ
 上記《生産母体》に組み込まれ、クローンウィザードの生産活動に利用されている。
 これにより《侵魔兵生産》を発動する事で、所定のクリーチャーやクローンウィザードとは別に「タイプ=ミヤコ」を生産する事が出来る。
 旧・武藤製薬製の侵魔兵プラントを、新帝国の技術でクローンウィザードを生産できるよう改造したもの。その副産物により、いちおうながら移動も可能となった。
 前回こと第40夜時点で騎士団最大の製造拠点(クローンマスター)が失われたため、「ジャンヌ再臨計画」においては本来予備扱いとされていたこのプラントが、急遽使用されている。
 理論上は騎士団に在籍するクローンウィザード全タイプを生産できるはずだが、マスターデータが本拠地にあるごく少数のタイプを除いては、必ずしもカタログスペック通りの戦闘能力を発揮できない事が欠点。

装甲騎士・改
レベル 20 属性 サイズ
形状/知能 巨人/人間並み 出現数 2d6 知名度 34
HP 300(−) MP 30 敏捷度/
移動
16/2(陸)
命中 43 回避 20 攻撃 110 防御 45(85)
魔導 抗魔 45(65) 行動 13 魔石 R1
《ファイナル・バタリオン》
 重傷状態のペナルティを受けない。
《ハードボディ》《アンチマジック》
 ルールブック参照。上記カッコ内の数値を防御/抗魔ジャッジの修正値とする。
《パワーイレイズ2》《痛覚遮断》《無意識》
《モブ10》
 ゲンナイ戦時に追加するデータ。命中・攻撃+10、回避・行動−10、防御・抗魔+15。
 新帝国において、主戦力として運用されていた機械兵士……というのは、かなり以前の話。
 機械総統ボルマンを始めとする新帝国指導層がDアースにて瓦解(本編第31夜)した後、その残党が憂世騎士団に合流した際に戦力として取り込まれ、更に自動兵団としての運用目的上改造を施されたものである。形式名称PzKpfrTF。
 かつてオプションとしていた120mm滑腔砲や後期生産型に装備されていた飛翔機構は撤去され、その分僅かながら装甲が強化されている。

武藤戦闘兵(T2改)
レベル 22 属性 サイズ
形状/知能 ロボット/機械的 出現数 1d6 知名度 20
HP 180(−) MP 敏捷度/
移動
22/4(飛)
命中 44 回避 22 攻撃 92 防御 24
魔導 20 抗魔 24 行動 30 魔石 R1(3)
《特殊装備/基本》
 武藤自動兵の共通装備。こちらを参照。
《変形システム》
 SDM(P94)掲載。2基搭載され「箒型⇔人型⇔拘束ベッド型」の3段変形となっている。
 その扱いは《特殊装備/基本》に準じる。
《基本特殊能力》
 《幻想舞踏》
《ニゲレイター》《シュアショット》《ヒップホップ》《ストライダー》《聖印》を習得している。
 なお、青字は数値データ上に反映済み。
《スタナー》
 攻撃の際、この能力の使用を宣言し、対抗タイミングにてMPを5点消費する事。
 この武器による攻撃が命中し、なおかつダメージを1点以上与えた時、バッドステータス「麻痺」を与える。回復に必要なジャッジは筋力あるいは精神力(目標値15)。
 1シナリオに5回使用可能となっている。
《強制拘束》
 戦闘不能状態の人間一人を強制的にストリングで固定する。ペナルティなどはない。
《奪衣6》《コンビネーション》
《モブ10》
 ゲンナイ戦時に追加するデータ。命中・攻撃+10、回避・行動−10、防御・抗魔+15。
 憂世騎士団が、管轄する憂世自動兵団に属する武藤戦闘兵汎用型T2機の一部を独自改造したもの。
 改造目的に特化した分、純粋な戦闘能力は本来のものから大幅に弱体化している。

“青髭”ジル=ド=レジル=ド=レ/フェイカー
 ジルが「首領」復活までの時間稼ぎを目的として、ゲンナイに作らせたフェイカロイド。
 護衛のクローンウィザード達や憂世機械兵団と共に、MASTERSを罠に掛けるべく待ち受けていたが、村田の進言を受けたMASTERSはジル=フェイカーとの直接対決を避け外からトラップを発動。これにより異空間へと放逐された。
 なおMASTERSが件のトラップに掛かった場合、異空間における彼らとの戦闘および脱出がそれぞれシーンとして予定されていた。

その他の戦力
●迦具土(特・武藤強襲兵)
 元々「武藤製薬製フォモールの特別版」という希少な存在であったが、武藤壊滅後は更に輪を掛けて希少な存在となっており、憂世騎士団においては「フォモール部隊の指揮機」として僅かばかりの数が運用されている。

●フォモール(Ver.1NVer.2
 嘗てトリニティと蜜月関係にあった折に購入し、基本的にはそのまま運用されている。
 こちらは、割と数が多い様子(流石に武藤戦闘兵や装甲騎士ほどではないが)。

●武藤戦闘兵(汎用型T2)
 憂世騎士団が保有する全自動兵の中では比較的脆弱という事もあって、装甲騎士との運用の兼ね合い上、基本的には飛行しての射撃戦術をメインとして扱う事が多くなっている。

クローンウィザード

タイプ=ミヤコ
レベル 11 属性 虚/天 サイズ
形状/知能 人間/人間並み 出現数 知名度 20
HP 160(32) MP 60 敏捷度/
移動
11/2(陸)
命中 20 回避 攻撃 52 防御 16
魔導 11 抗魔 16 行動 18 魔石 R2(1)
《神霊力1》《福音》《天罰1》《ホーリーワード1》
 聖職者の特殊能力。CL11とする。《福音》のコストはHPから支払う事。
《反・退魔》《邪・神罰代行者》《呪福》
 聖職者の特殊能力。ただし侵魔兵であるため属性が反転しており、ウィザードに対して効果を発揮する事が出来るようになっている。
《ヴォイドアタック》《ウェポンマスタリー/銃》
 汎用特殊能力。GL11とする。
《魔法》
 天属性「マジックシェル」「フォースシールド」(NW/P114)
      「リブレイド」「アイオブゴッデス」「ピュアライト」「ヴァニシング」(NW/P115)
 虚属性「マジックイレイザー」「コンヴィンス」(NW/P126)「アポート」(NW/P127)
《プラーナバッテリー》
 このキャラクターはクリーチャーだがプラーナを持っている。
 内包値84、解放値33として計算する事。
《侵魔兵》
 重傷状態になるか、プラーナが0になった場合発動。重傷状態を無視した上で、すべての戦闘能力値に+11し、なおかつ移動タイプが(飛)となる。
 死亡するか戦闘が終了するまで有効。
《装備》
 最初の1体だけだが、欺瞞用にオリジナルの美弥子が持っていた装備・アイテムをすべて持っている。
 (0−Phoneを除く)

《銃撃》
 ライトマシンガンにより、命中28/攻撃力66※/射程1〜6(範囲1)の物理攻撃となる。
《モブ10》
 ゲンナイ戦時に追加されていたデータ。
 命中・攻撃+10、回避・行動−10、防御・抗魔+15。
 聖王庁のエージェント「美弥子=ルチア=オスプレイ」をオリジナルとする、第2世代型クローンウィザード。
 「ジャンヌ再臨計画」を前にして試験的に1体が生産され、MASTERS相手の時間稼ぎに投入。その後、ラボに踏み込まれたゲンナイにより、戦力不足を補う目的で量産される。
 マスターデータとして美弥子の生体データを取得しているため、普通にオリジナルの美弥子と同等の戦闘能力を発揮する事が出来る……筈だったのだが、流石に今回ばかりは相手が悪過ぎた。

その他の者達
十時 隆弘 
 さすがは憂世騎士団。ほとんどのクローンウィザードをその戦力として保有し、本拠地内に大量配備している……が、それとてもはやMASTERSの相手はなり得ないため、十時が登場した緒戦と上記タイプ=ミヤコを除き割愛された。
 中には、ジル=フェイカーの護衛として彼と運命を共にした者達もいた模様。

憂世騎士団大幹
長らく世界魔術協会との間に因縁を持ち続けた組織、その中核に位置する者達。

“青髭”ジル=ド=レ“密告者”イスカリオテのカイン“殺人者”クリスティアン=ベルトラン“拷問者”ジュリオ=エルヴェシウス“裏切り者”サラ=フルール=フェリエール「ノワール=ゲール」
“青髭”ジル=ド=レ
“密告者”イスカリオテのカイン
“殺人者”クリスティアン=ベルトラン
“拷問者”ジュリオ=エルヴェシウス
“裏切者”サラ=フルール=フェリエール
 憂世騎士団の暫定的リーダーと、その直轄の幹部集団。狭義における「ノワール=ゲール」である(それぞれのデータはアイコンクリックにて)。
 だがMASTERSとの戦いの中で、カインとジュリオは戦死(尤も前者はイコに“呼び戻された”様子)。ジルは見切りをつけたフラン(マンモン)に殺され、サラはそのマンモンの《アブソリューション》で強制的にスポーンへと変異させられたため、生き残ったのはベルトランのみとなった。
 彼らは一様に「紅いクリスタル状の品」を携えていた。これはジルによれば「大幹部の証」だったが、その後マンモンの《アブソリューション》の媒介として使われたのを見るに、そもそもの出所はフラン(マンモン)だった様である。
(元データ作成:和泉水流さん/最新データフィックス:翠騎)

“執事”フラン=プレラーティ
レベル 36 属性 水/虚 サイズ
形状/知能 人間/人間 出現数 知名度 20
HP 164(32) MP 380 敏捷度/
移動
9/2(陸)
命中 回避 18+15 攻撃 10 防御 28
魔導 72 抗魔 37 行動 14 プラーナ 311/33
(※)
《基本能力値》
 筋5器7敏10精11知22信8覚6幸14。闘気は15点(上記割振済み)。
《人化》《深遠なる知識》《マギウス・スタイル5》《飛翔魔術》《異端の知識》《内包魔力2》《マギウス・スペル》
《防護の印》

 魔導書の特殊能力(現クラス)。CL20とする。
 なお、このキャラクターは「自分自身が魔導書」である(現在の主はジル=ド=レ)。《異端の知識》では、主の属性の都合から彼が持たない虚属性魔法を10個指定する事が出来る。
 《マギウス・スタイル》については、主の魔導/抗魔/行動に+7。
《鬼械神の召喚》《究極呪法》
 同上。命中/回避/行動+20、攻撃/防御/魔導/抗魔+[魔導]。
《遺産所持》《リミットブレイク3》《トランス》《物質透過3》《絶対運命》《魂の共有》
 転生者の特殊能力。CL16とする。
 遺産は「螺湮城教本」。言うまでもなくプレラーティ自身であるため、魔導具/遺産無効化は通じない。
《コンビネーション》《呪法耐性》《アンチマジック》《霧散》《蛇の道は蛇》
 汎用特殊能力。GL36。
 魔法ダメージ−36、更に対抗枠で抗魔ジャッジ+36。
《古代魔法》
 水/虚属性L7まで使用可能。命中/攻撃力を+16とする。
 更に上記《究極呪法》においては、命中/攻撃+20(総計+36)、無属性となる。
《ク・リトル・リトル》
 プラーナ311(解放値33)点。
 ただしシーン中では回復出来ず(シナリオ終了で全回復)、0点以下になった時点で自動的に《鬼械神の召喚》が使用される。
 「憂世騎士団(ノワール=ゲール)」暫定最高幹部ジル=ド=レの執事にして、その契約魔導書。
 そもそも、転生前の魔術師プレラーティがイタリア語に翻訳した「螺湮城教本」つまり「ルルイエ異本」原書の劣化コピーであったため、本当ならば魔導書クラス持ちのウィザードとしてもここまでの実力を持つ事はないはずだったが、
「プレラーティ自身が魔導書に転生する」という想像を絶する禁じ手により、転生者としての稀有な能力を獲得するに至った。
 召喚する鬼械神は「ク・リトル・リトル」。巨躯と8本の触腕を持ち、「目覚めれば即世界が破滅する」と伝わる暗黒神(の似姿)である。
 実は魔術師プレラーティは、過去生において「混成魔王」マンモンに喰われ、その一部となり果てていた(そのためこの人物はもはや「彼」でも「彼女」でもなく、それでいてどちらでもある異相生命体となっている)。
 ジャンヌを失った後のジルの運命を現在に至るまで大きく狂わせたのは、実のところこのプレラーティを介したマンモンの力の影響であったのだ(以前ファルファルロウが「転生者ではない」と言っていたが、マンモンが力を封印してそのように見せかけていただけである)。
 「螺湮城教本」原書本来の鬼械神に比べても劣化コピーに過ぎない「ク・リトル・リトル」が、実際は原書並みかそれ以上の力を持っているのも、ひとえにマンモンの力の影響。

“首領”召喚魔法陣
レベル 40 属性 サイズ
形状/知能 魔法陣/なし 出現数 知名度 30
HP 500(−) MP 敏捷度/
移動
命中 回避 攻撃 防御 20
魔導 抗魔 20 行動 魔石
《首領召喚》
 第1ラウンド終了時にこのオブジェクトが残存し、かつプレラーティとジル=ド=レが共に生存していれば、このオブジェクトを除去する代わりそのSqに追加戦力「“首領”ジャンヌ=ダルク」が出現する。
《魔力制御》

 《首領召喚》が効果を発揮するかこのオブジェクトが破壊されるまで、プレラーティは《鬼械神の召喚》を使用する事が出来ない。
 ジルとプレラーティが用意していた、“首領”ジャンヌ=ダルク召喚専用の黒魔法陣。
 その魔力経路は騎士団アジト全体が建造された際に媒介としてサイコフレームっぽく仕込まれており、下手に消去魔法を使ったところで効果がなく、魔法陣自体を破壊する以外に妨害する手段はない。
 オブジェクトの分際で滅茶苦茶頑丈なのは、すべて過去十数年にわたり彼らが入念な準備をしていた証左であり、スフィアの構築によって大抵の相手ならば通さず“首領”を召喚出来る仕掛けであったが、流石に今回ばかりは相手とタイミングが悪過ぎたようだ。

“真実の敵”
長年にわたる暗躍の末、ついにその正体を現した“混成魔王”マンモン。そして……?

マンモン(プレラーティ変異態)
レベル 35(魔王Lv5) 属性 サイズ
形状/知能 人間/冥魔王 出現数 知名度 32
HP 1500(−) MP 650 敏捷度/
移動
16/3(飛)
命中 74 回避 38 攻撃 124 防御 78
魔導 121 抗魔 86 行動 54 魔石 X(5)
《マンモンズ・スポーン》
 通常タイミング。マンモンズ・スポーンを1d3体出現させる。ただし、出目が1か6の場合は例外的に「L2」1体が出現する。
 《汎用選択能力》は、このシナリオで既に死亡した憂世騎士団メンバー(幹部を含む)のものを任意にチョイスしてよい。

《絶対魔導王》
 すべての属性のL7までの魔法を扱う事が出来る。
 この時命中/攻撃/治癒力に+35し、カウントを−17。更に魔法レベルを+3、射程を+2する。

《アブソリューション》
 通常タイミング。マンモンズ・スポーン及び「味方の識別子」を与えた相手全員の行う全てのジャッジを、そのキャラクターまたはマンモン自身が倒される、あるいは戦闘が終了するまで+35し、すべてのバッドステータスを解除する(非累積)。
 ただし、そのキャラクターはマンモンによって完全に支配されてしまい、戦闘終了後に生存していればその存在そのものが喰い尽くされ、消滅してしまう。
 この支配に対して抵抗する場合は、精神力または幸運度ジャッジで35以上を出さなければならない。

《苦痛なき者(冥魔)》《侵食(冥魔)》
 冥魔の特殊能力。
《指令4》《集団統率5》

 対象はマンモンズ・スポーン類のみ。
《リジェネレイト》《再生(HP/MP)》《コンビネーション》
《力の悪食》
 以下のキャラクターの特殊能力を、「魔王レベル」数=5つまで、任意に使用出来る。
 ・アー=マイ=モニカ
 ・バロン=シュワルツ
 ・マンモン自身が倒した/取り込んだキャラクター(《アブソリューション》を使用された者も含む)
 魔器/遺産を必要とする能力に関しては、同等の数値データを持つアイテムが生成される(この時、魔剣使い/転生者CLは0として扱う)。
 このため、その場に存在するキャラクター全てが攻撃対象となる。マンモンズ・スポーン及び「味方の識別子」を与えているキャラクターはこの限りではないが、彼らを操り「自殺」させる事はありえる。
 なお使用する能力は、ラウンドが改まる毎に指定し直してもよいが、その場合は指定した内容を宣言しなければならない(もちろん、回数消費済みの能力はシーンが改まるまで適用出来なくなる)。
 なおこれとは別に、「フラン=プレラーティ」に関してはすべての特殊能力を使用してもよい。

【MEMO/現在の使用能力】
《Ev.貧欲の黒球》
 通常タイミングで《範囲攻撃2》を行う。これは冥属性魔法ダメージとし、1人でもダメージが通る毎に攻撃力と魔導力が+[魔王Lv(5)]される。
《ブリッツフォイエル》
 忍者の特殊能力《炸裂弾》。攻撃力+33、攻撃範囲1Sq+ラウンド終了までの射線妨害、射程2。
《縮地の術》《魔貫殺》《超魔導1》
《最後の封印》
 「杉崎 そら」または《メガ=エヴォリューション》状態のウィザードによってこのキャラクターが斃される、もしくはこのキャラクターまたはレステス・ノワール/マンモンズ・スポーンが「杉崎 そら」を一度斃して《∞再生》を発動させる事により、このキャラクターは更に変異する。
「あはははははは!待っていた、待っていたんだこの時を!!」
「全てを喰らう魔神と、飽食の魔王!――史上最悪のカミ合わせといこうじゃないか!!」
 一千一万の貌を持つという、“混成魔王”たる裏界魔王にして冥魔王“冥濁王”。以前はメリッサ=カーライル(第1外伝「TRUTH」/特別編「少女達の戦い!」)やアー=マイ=モニカ(第31夜)といった姿を用いていたが、今回はフラン=プレラーティの姿を用いているため、彼らの能力をそのまま使用できる(ただし、ルール上はプレラーティの《魂の共有》を使用しており、レベルが1つ下がってるのがミソ)。
 その存在は実際のところ、原初たる“何らかの存在”と根源を一にしているのだが、その実態は……かつてシャイマールの《四騎士》により封じられた後の残滓を、本来の裏界魔王マンモンが独自の意図をもって取り込み、冥魔進化を果たした結果である(ちなみに嘗ての姿は“複写体”アー=マイ=モニカに引き継がれている)。
 その副産物として、これまでに喰らい続けたウィザードや裏界魔王の能力や魔法を、自分のものとして行使する力を持つ。そのため過去に幾度となく目ぼしいウィザードや裏界魔王を捕らえては喰らおうとしていた。
 そして当然、これとて“真の姿”ではなく――

レステス・ノワール
レベル 30 属性 本文 サイズ
形状/知能 人型/人間並み 出現数 知名度 32
HP 320(64) MP 280 敏捷度/
移動
8/4(飛)
命中 53 回避 30 攻撃 130 防御 40
魔導 68 抗魔 40 行動 33 魔石 S(2)
《ペトロブレス》
 命中値50、攻撃力80(冥・物)、射程1〜2、範囲1Sq(無差別)の物理攻撃を行う。
 1ダメージでも抜けた場合、対象に《石化》を与える。
《カオティックアーム》
 射程1〜3の格闘攻撃。命中した相手にダメージを与える代わり、カウントを1d6+2減少させる。
 0以下になると、当然行動できなくなる。
《フレアゲイズ》
 絶対命中、攻撃力100(火・魔)、射程0〜5の物理攻撃を行う。
 なお、この攻撃は「視線」扱いとする。

《指令4》
 より格上のクリーチャー(魔王など)には使用出来ない。

《シャープイレイズ5》《パワーイレイズ5》《コンビネーション》
《再生ジル》
 “青髭”ジル=ド=レが再生されたもの。属性虚/冥。
 吸血鬼L15《漆黒の翼》《収奪》《ドレイン・ライフ》を保有。これにより防御/抗魔+16。
 ただし、再生された際に転生者クラスが欠損したため、遺産の特殊能力は総じて使用不能。
《再生カイン》
 密告者”イスカリオテのカインが再生されたもの。属性虚/火。
 強化人間L15《幻想舞踏》《動体視力》《ディフレクション》を保有。これにより回避+17。
 実はイコ=スーの干渉で「回収」された後の抜け殻であるため、遺産は持っていない。
《再生ジュリオ》
 “拷問者”ジュリオ=エルヴェシウスが再生されたもの。属性地/火。
 魔剣使いL15《魔器所持:グラム》
《魔技》《なぎ払い》を保有。これにより、「グラム」の特殊能力《ファーブニルの呪い》《ブリュンヒルドの魂(元データ参照)》をも使用可能。
  グラム:
命+15/(回+17)/攻+48/(防+21)…《超巨大武器》の修正が外れている点に注意。
《変異サラ》
 “裏切者”サラ=フルール=フェリエールが、マンモンの《アブソリューション》によって、生きたまま強制的に変異させられたもの。属性水/虚。
 大いなる者L15《魂狩り》《次元斬》《超絶魔力》を保有。なお彼女だけはその経緯から、遺産能力をそのまま使用可能。
 黒の残滓。【MASTERS】との戦いで命を落とした“ノワール=ゲール”の大幹部達が、フラン=プレラーティこと“混成魔王”マンモンの力で再生したものである(ただし、サラのみ強制変異)。
 しかし、前歴は兎も角「一度死んだ人間」から再生されただけに、本来持っていた能力はいずれも大きく損なわれており、実質上はマンモンズ=スポーン以外の何者でもない。

マンモンズ・スポーン
L1(L20冥火)
 今回の《汎用選択能力》は、《聖印(重傷ペナルティなし)》と《闇走》。
 “混成魔王”マンモンのしもべ。詳細は各データを参照。
 なおマンモンの特殊能力的に、L2(L30冥火、《汎用選択能力》に《ヴォイドアタック》を追加)の出現も予測されたが、実際には(幸いにも?)出現しなかった。

【アポクリフィス】
レベル 50 属性 サイズ
形状/知能 人間/!? 出現数 知名度 45
HP 2800(−) MP 1000 敏捷度/
移動
9/2(陸)
命中 100 回避 30(80) 攻撃 100 防御 50(130)
魔導 50 抗魔 40(90) 行動 30 魔石 ZX
《ドゥームライン》
 通常タイミングで、魔法ダメージの物理攻撃(射程0/範囲1。無差別)を1回行う。
《ジェノサイダー・マグナム》
 通常タイミングで、射程1〜5の物理攻撃2回を行う。目標指定は個別にする事が可能。
《ディザスター・アルパオメガ》
 通常タイミングで物理攻撃を1回行う。この時、攻撃力に「被ダメージ÷10(端数切捨)」を加算する事が出来る。
 1ラウンド1回使用可能。

《インフィニット・デボアラー》
 “混成魔王”マンモンが喰ってきた、すべてのウィザード/裏界魔王(マンモン自身を含む)の特殊能力、つまり全ウィザードクラスの全特殊能力を、GL50/CL25として使用できる(コストは必要/プラーナの場合はHPから支払う)。
 また、アポクリフィス自身が倒したキャラクターの能力も使用する事が出来る。魔器/遺産を使用する能力に関しては、同等の数値データを持つアイテムが生成される。マンモンが消費しきった特殊能力も、すべて回復する。
 以上の事から、その場に存在するキャラクター全てが、敵味方問わず攻撃対象となる。
 ――こいつには元々、仲間も部下もいない。喰ったすべてを自分自身と出来得る以上、そんなものは“必要ない”のだ。
《レトログレッション》
 通常タイミング。シーン中で発動された《メガ・エヴォリューション》を、解除する事が出来る(再発動する事は可能)。
 なお《オーヴァーリンク》(及び《オーヴァーアクセス》)は解除できない。
《超再生》
 《再生(HP/MP)》。しかしその再生量は2d6+100(ジャッジ)となる。
《苦痛なき者(冥魔)》《侵食(冥魔)》
 冥魔の特殊能力。追加ダメージは1d6+50にまで及ぶ。
《コンビネーション》《リジェネレイト》
《デジャ・ヴュ》により判明した情報
 【そら】が【アポクリフィス】を倒した場合、【そら】は【アポクリフィス】を捕食し【黒の超神】に変異する。
 また、《メガ=エヴォリューション》を行ったウィザードが【アポクリフィス】を倒した場合でも、【そら】による【アポクリフィス】捕食は同様に発生し、結果【そら】は【白の超神】へと変異する。
 逆に【そら】が【アポクリフィス】に倒された場合、【そら】は【アポクリフィス】に融合され【灰の超神(完全体)】に変異する。
 【そら】以外、かつ《メガ=エヴォリューション》の効果を受けていないキャラクターが【アポクリフィス】を倒した場合、いかなる捕食も発生しない。これは未知の結果である。
 ちなみに、「D=ガイディスが【アポクリフィス】を倒す」という可能性も存在するが、これは即ち「D=ガイディスが【アポクリフィス】を捕食する」という、別なる未知の結果を招く。
「――――――」
 “混成魔王/冥濁王”マンモンを内部から喰い破りつつ出現した“真なる冥濁王”。冥破王D=ガイディスが「《四騎士》が滅んだ後に到来する」と予言した存在。
 その姿と能力は、すべて灰色である事を除けば戦闘時の【そら】に酷似しているのだが、さもありなん。その正体は“因果の海を渡りしモノ”または“【天意虚空】のアバター”……つまり【そら】と同一の根源を持つ存在なのだ。
 嘗て(別の因果において?)全ての裏界魔王と戦い、その殆どを「喰い尽くした」という。最終的にシャイマールの《四騎士》によって封じられた残滓を当時のマンモンが独自の意図をもって取り込んでいたものだが、《四騎士》とマンモンがMASTERSとD=ガイディスによって斃されたため、ついに完全解放された(つまり、プレラーティ/鬼械神ク・リトル・リトルを含めれば、3段変身となる)。
 つまり「力を求めて断片を取り込んだマンモン自身が、皮肉にも断片たるアポクリフィスの“最後の封印”となっていた」とも言える。
 ちなみにマンモン自身の「理性」は、シャイマールの転生者たる“金色の魔王”ルー=サイファーによって切り取られた上で、別に封印されている。
 “勇者魔王”ことムツミ=アマミがそれであり、ルーは「冥魔王となったマンモン」と本格的に事を構える状況を想定して、マンモンの力を制御出来る特性を持つムツミを「抑止力/最後のセーフガード」としていたのである。
 だが、ここに生じる疑問がひとつ――では、その「ムツミ=アマミ」とは、本来何であったのか?

その他
敵ではないが味方とも言い切れない、あるいはその逆。

D=ガイディス
 「ディー」と呼ばれる人間にして、“冥破王”の銘を併せ持つ冥魔王。“【アポクリフィス】が現れるという事態”を予め心得ており、その局面において当然のように姿を現す。
 彼の目的は、昔から一点の曇りもなく“人界を守る”事に他ならない。だが「そのためならば、何者とでも戦う」と明言して憚らない、危険な存在でもある。
 果たして【アポクリフィス】を倒すのは【そら】を戴くMASTERSか、それとも彼なのか――その結果によって、この物語の趨勢は大きく変わってくるだろう。
 なお、戦闘データはこちら

【ブルー=アース】一党
・流鏑馬 勇士郎
・神条 皇子
・東雲 摩耶/ソルティレージュ
・「ナイトロード」夜見 トオル
・「勇者魔王」ムツミ=アマミ
 本編の裏で行動し続け、とうとう「世界の終わり」にまつわる真相の一端を掴むに至ったウィザード達。
 その起点となる「【そら】とマンモンの直接対決」を阻むべく、皇子とナイトロードの力で無理矢理戦場に乱入を図ったのだが間に合わず、そのマンモンを内側から喰った【アポクリフィス】と、既に【そら】を増援としたMASTERS、そして【アポクリフィス】を喰わんとするD=ガイディスと、三者それぞれの利害が入り乱れた対決の場に現れてしまう。
 結果、僅かに時間の流れを操作した上で、MASTERSに対して知り得た事実を断片的に伝えるに留まった。
 なおムツミについては、意識を失った状態での登場となっている。

“殺人者”クリスティアン=ベルトランクリスティアン=ベルトラン
 本来は憂世騎士団「ノワール=ゲール」の大幹部“殺人者”。戦闘データはこちら
 だがMASTERSとの戦いのさなかでフランがマンモンとしての正体を現し、実質的指導者のジルを殺害。更にベルトラン自身とサラに対して《アブソリューション》によるスポーンへの強制変異を試みた際、彼だけはどうにか抵抗する事が出来たため、そのままMASTERSとの共闘を選ぶ。
 いまだ人類全体に対して思う所はあるものの、結果的にサクラや初に生命を救われる格好となったため、何やら感じ入るところがあった様子。

“首領”ジャンヌ=ダルク
レベル 40 属性 天/地 サイズ
形状/知能 人間/なし 出現数 知名度 20
HP 1200(−) MP 700 敏捷度/
移動
21/3(飛)
命中 62 回避 45(67) 攻撃 154 防御 65(89)
魔導 79 抗魔 99 行動 59 魔石
《啓示》《神の微笑み3》《神聖加護3》《審判の矢》《光翼》
 使徒の特殊能力。CL20とする(《啓示》で抗魔+23、行動+22)。
《遺産所持:オリフラム》《ブーストダッシュ》
 転生者の特殊能力。CL20とする。なお、味方全員の闘気を+1する。
《セイヴァーブラスト》
 絶対命中、攻撃力174、射程3(範囲1)の魔法ダメージ物理攻撃。

《古代魔法》
 天地属性L5までの魔法を使用できる。なお命中/攻撃に+20。
 なおL6以上の魔法は、一切習得していない。
《コンビネーション》
《召喚直前》
 このキャラクターは戦闘開始当初は出現しておらず、第1ラウンド時に“首領”召喚魔法陣とプレラーティ、ジル=ド=レがすべて生存していれば、魔法陣のSqに追加戦力として出現する。
 もちろん、それまでの間にいずれかまたは全てを倒されていれば、このキャラクターは出現しない。
《傀儡》
 このキャラクターは、プレラーティの魔力で制御されている。
 そのため、プレラーティがジル=ド=レの契約魔導書として行動(特にマギウス状態や鬼械神の制御など)している間、このキャラクターが行うジャッジの達成値には−40の修正が加わる。
 プレラーティの具申により、憂世騎士団最上層部にて進行していた3段構えの“首領”再臨計画。
 その3段目にして最後の手段により「召喚」された存在だが、実際は魂を始めとして様々な部分が欠落しており、事実上プレラーティの傀儡に過ぎない。即ち人間ではあり得ないので、対侵魔系能力は問題なく効果を発揮する。
 ちなみに遺産のオリフラムは、本来コレットが持っていたものを騎士団の技術でコピーした人造遺産(つまりクローン転生者のニセ遺産と同じもの)。
 本来は大幹部の項に掲載すべきところだが、結局出現する事もMASTERSと交戦する事もなかったので、供養としてここに戦闘時のデータを掲載するのみに留める。

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